relaxing代表の比嘉 小百合さん|沖縄の植物でコスメ開発[彩職賢美]|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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2024年7月11日更新

relaxing代表の比嘉 小百合さん|沖縄の植物でコスメ開発[彩職賢美]

ストレスで体調を崩し、疲れ果てていた20代のころアロマに出合い、心身が回復。アロマセラピストとなり、アロマの元となる植物について学ぶように。沖縄の植物のパワフルな力を生かしたいと、オリジナルコスメ「みーむん」を開発しました。


内側から女性を美しく

relaxing(リラクシング)代表
比嘉 小百合さん


美容部員、エステ経て
アロマに携わって30年

「紫外線の強い沖縄で育つ植物は、抗酸化力が強くてパワフルなんです」と、relaxing代表の比嘉小百合さん(61)。オリジナルコスメには、沖縄で育った植物を使用。テリハボク(タマヌ)は紫外線防止やアンチエイジング、シークヮーサーはキメを整える、ノニは肌を柔らかくする、といった効果が期待できるという。

以前から、植物を使ったオーガニックコスメを作る講座を開いていた比嘉さん。完成したコスメを使って、「肌が白くなった」「肌荒れが引いた」と、多くの生徒が変化するのを見て、オリジナルコスメの開発を決意した。

とはいえ、化粧品開発はまったく初めての分野。製造を請け負う会社は見つかったものの、原料となる植物をどうやって手に入れればいいか、途方にくれていた。そんな時、「奇跡のような出会い」が続いた。たまたま道に迷った先がノニ工場で、製品のサンプルをもらったり、なかなか見つからなかった無農薬のシークヮーサーを生徒の知り合いが栽培していたり…。「シークヮーサーを栽培している方と生徒さんが、無報酬で収穫してくれたんです。人とのご縁でできた製品。いずれは沖縄の雇用につながる製品にしたい、と思いを新たにしました」

先月、オリジナルコスメをリリースした。ブランド名「みーむん」(新しい)には、「毎日、新しい私に出会う」という意味を込めている。「植物のパワーが満ちたコスメです。特に、同年代のアラ還以降の方に使ってみてほしい」


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比嘉さんと、アロマの出合いは20代。「エステサロンを経営していたころ、ストレスと多忙で過敏性腸症候群になってしまって。アロマのトリートメントを受けて、香りと人の手に、心底癒やされたんです」と比嘉さん。PMS(月経前症候群)や月経困難症も改善し、「癒やしだけでない」アロマに心をつかまれて、すぐに資格を取得し、アロマセラピストになった。

その後、結婚し妊娠。切迫早産で2カ月入院した経験から、「妊娠中の女性をケアしたい」と、思いつく。思い立ったら即行動。産院に体一つで飛び込み、思いを伝えた。「理事長に『企画書を持ってきて』と言われたのですが、企画書が何かも分からず、『企画書って何ですか?』と聞いてしまって。後日、持って行きました」。そこから産院でのケアがスタートし、約28年続けた。「1日に四つの病院を回って、20人施術したことも。忙しくても、アロマにパワーがあるので、疲れないんですよ」と朗らかに笑う。

私生活にもアロマを取り入れ、3人の子の子育て中は、救急箱に常備しているアロマやハーブに助けられた。自身の経験から、「アロマの魅力をもっと深く伝えたい」と15年前からスクールを主催。家庭で役立つホームケアや資格を取得できるセラピストコースを開いている。「体も心もリラックスしてほしい」と、アロマのボディーリンパドレナージュやフェイシャルハーブトリートメントも行っている。

化粧品メーカーで化粧品を販売する美容部員、エステティシャンを経てアロマへたどり着いたのは、「より内側から、女性を美しくするサポートをしたい」という思いからだ。「化粧品を販売するうちに、素肌のケアをサポートしたいとエステティシャンへ。その後、体調を崩してアロマに出合い、美しさは心身の健康がベースになると気付いた」と話す。

「アロマに出合って、一日一日を生き生きと過ごせるようになった。植物の力を生かして、女性が輝くお手伝いをしたい」。比嘉さんの笑顔は、まぶしかった。

 

 ハーブやアロマで体調ケア 


写真は比嘉さん提供


「ハーブとアロマは生活の中で欠かせないツール」と比嘉さん。アロマやハーブの救急箱を常備していて、子育て中はよく使っていたという。「風邪や小さなケガなどに使えます。4人の子がいる受講生も、医療費がかからなくなった、と喜んでいました」と話す。

風邪の引き始めに、オススメなのが、ハイビスカスやローズヒップなどのハーブティーだ。「ダイレクトにビタミンCを吸収できます」

■relaxing
電話=090(7587)7276

 

 リラックスできる空間に 





比嘉さん宅は、白を基調に、ナチュラルな素材のアイテムと植物を組み合わせている。

「リラックスできる空間にしたい」と、インテリアにこだわっている比嘉さん。海辺のリゾートホテルのような開放的な空間をイメージしたサロンは、白をベースにした明るい空間だ。リネンのテキスタイルやヴィンテージの家具といった素材と植物を組み合わせて、ナチュラルな空間に仕上げている。室内外に鉢植えや切り花を飾っていて、「植物からパワーをもらっている」と話す。

 


プロフィル/ひが・さゆり
1963年、沖縄市出身。高校卒業後、美容部員として働く。84年、エステサロンを立ち上げる。アロマに出合い、96年から産婦人科でアロマケアを行う。2009年にアロマスクールをスタート。24年、オリジナルコスメ「みーむん」を開発。プライベートでは3人の子がいて、独立している。日本アロマコーディネーターインストラクター。ナードアロマアドバイザー。国際アロマフィットテラピー。



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撮影/桑村ヒロシ 取材/栄野川里奈子
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1436>
第1927号 2024年07月11日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
栄野川里奈子

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編集者
おいしいものに目がないガチマヤー(くいしんぼう)。2016年に国際中医薬膳師の資格をとりました。おいしく健康に!が日々のテーマ。

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