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2023年8月24日更新

[プロチームを応援]トップ選手の試合間近に バスケW杯あす開幕!|熱戦にちむドンドン 番外編

4年に1度のバスケの祭典「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が25日から沖縄でも開幕。試合観戦の楽しみ方をはじめ、沖縄のバスケの歴史や関連イベントも紹介。世界のトップ選手の試合が間近で観戦できるチャンス。家族や仲間同士で楽しもう!


(C)JBA


世界レベルの迫力プレー

フィリピン、インドネシア、日本(沖縄)で開かれる本大会。試合の楽しみ方をFIBAバスケットボールワールドカップ2023 日本組織委員会の笠原健太さん、沖縄のバスケの歴史について県立芸術大学の張本文昭教授に聞いた。併せて関連イベントも紹介。世界レベルの迫力あるプレーに注目だ。

バスケットボール男子日本代表国際強化試合2023(太田大会)の対ニュージーランド戦でスリーポイントシュートを放つ井上宗一郎選手 (C)JBA
 

大会の見どころは「B・LEAGUE」とはまた違った、世界のバスケが間近で見られるところ。笠原さんは「そのがっしりとした体格、身長などのサイズ感やスピード感、国を背負った選手の思いが乗ったプレーが見られる。来年のパリオリンピックの出場権をかけた戦いでもあるので、少しも油断できない、そんな試合が楽しめると思います」と話す。

沖縄で試合を行うチームの中で最も注目されているのは、スロベニアのルカ・ドンチッチ選手。NBAのオールスターに選出されトップファイブに入る名選手。パスもポストプレーもなんでもこなせる万能プレーヤーで「神童」との異名を持つ。「個人的にはフィンランドのラウリ・マルカネン選手に注目しています。背が高く、インサイドプレーはもちろん、スリーポイントも打てる。日本ではそのような大柄選手の活躍はなかなか見られないと思います」と笠原さん。

日本代表では選手はもちろん、選手を率いるヘッドコーチ、トムホーバス氏の選手の起用法や戦術にも注目だ。

沖縄開催 バスケ熱後押し

会場となる沖縄アリーナは大型映像装置「可動式メガビジョン」を中心に優れた設備を有する国内でもトップクラスの最新鋭を誇る。沖縄が会場に選ばれたことについて「最新鋭のアリーナがあるだけでなく、競技人口も多く、バスケを愛する方々が多い沖縄で開催することで、ワールドカップをさらに盛り上げる着火剤になっていると思います」と話す。

いよいよ明日からワールドカップが開幕。「沖縄の人はお祭りが好きと聞いています。大いに楽しんでほしいです」と笠原さん。大会期間中は世界にも注目されるので、愛情あふれる沖縄の県民性を世界にアピールできるチャンス。楽しみながら一緒にアピールしたいと意気込む。

「将来、『有名なバスケット選手に』と夢を抱く子も多いと思いますが、10年、15年後に日本代表になって、それこそNBAでプレーしたいというように一つ上の目標を持つきっかけになるとうれしい」と期待を込めた。


華麗なドリブルで相手を翻弄する富樫勇樹選手 (C)JBA


ディフェンスをかわしシュートを決める吉井裕鷹選手 (C)JBA

FIBAバスケットボールワールドカップ2023
日本組織委員会副事務局長・笠原健太さん


ファンゾーンなどでも試合観戦

大会の開催期間中、奥武山公園(那覇市)にFIBA公式ファンゾーンが設けられる。会場には大型スクリーンが設置され、パブリックビューイングが楽しめる。同会場のほかにもサテライト会場を設置。沖縄こどもの国(沖縄市)やトロピカルビーチ(宜野湾市)、サンセットビーチ(北谷町)でもパブリックビューイングが楽しめる。4会場は全て入場無料。開催は8月25日(金)~9月3日(日)まで(トロピカルビーチは8月25日~27日の3日間)。

各会場では、大型スクリーンで試合を観戦できるのはもちろん、音楽やダンス、伝統文化などを披露するステージパフォーマンスなどがある。詳細は「FIBAバスケットボールワールドカップ2023日本代表応援サイト」で。

※18歳未満は保護者同伴であっても22時以降の入場不可

 

沖縄のバスケットボールの歴史

100年前に競技バスケが伝来


1931年に阪谷良之進氏が撮影した写真。首里城正殿前広場の左右にバスケットゴールが写っている
(〔戦前の沖縄 奄美写真帳〕沖縄県立図書館所蔵 CC BY 4.0 )


米軍との試合通じ戦略工夫

張本教授は「『島尻郡誌』によると、1923年に東京高等師範学校に進学した玉城亀壽氏が帰沖の際、島尻地域で体操講習会を開催したと記述があり、そこで現代のような競技バスケを紹介したのではないか」と推測する。だとすると、ちょうど、100年前に当たる。

さらに張本教授は、芥川賞作家の大城立裕氏の自伝的小説「焼け跡の高校教師」に「校区の中城、北中城村は戦前から伝統的にバスケットボールの強いところ」との一文があると説明。戦後の47年に第1回全島高校大会で優勝したコザ高、翌年の大会で優勝した野嵩高(現普天間高校)のメンバーのほとんどが中城、北中城の出身者だった。「当時を知る普天間高校バスケ部出身者の話では、米軍基地の中に招待され、試合をしていたと聞いています」と張本教授。

その頃から次第に米国人たちとの試合を通して、体格差をカバーする俊敏な動きといった独特のバスケスタイルが生まれていったのではないかと推測する。さらに、試合を重ねる中で自分たちの劣る点を工夫していき、今のバスケにつながっていったのではないかと見ている。



沖縄でのバスケットボールの起源を調べている
県立芸術大学教授の張本文昭さん


企画展やファンゾーン設置も

パネルや本、ゆかりの品を展示紹介

FIBAバスケットボールワールドカップを盛り上げようと、北谷町立図書館(ちゃたんニライセンター)では、9月15日(金)まで特別企画展を開催している。沖縄で試合をする8カ国の紹介や琉球ゴールデンキングスの試合解説者・金城寿氏によるW杯の見どころを紹介したパネル、バスケットに関する本の紹介、元北谷高校バスケ部監督の安里幸男氏から借用した北谷高校バスケ部ゆかりの品の展示などがある。月曜休館。



沖縄で試合をする8カ国を紹介したパネル


バスケ関連の本の紹介や北谷高校バスケ部ゆかりの品が展示されている


『週刊ほ〜むぷらざ』熱戦にちむドンドン<1>
第1873号 2023年6月29日掲載

この記事のキュレーター

スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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