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2022年12月15日更新

[沖縄・糖尿病、血糖値]沖縄の正月料理は栄養満点|健康チャレンジ!(33)

医師の安谷屋徳章さんが、糖尿病における糖質コントロールの効果について話します。
執筆:安谷屋徳章さん

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沖縄の正月料理は栄養満点

ことしもいよいよ終わり、もうすぐお正月ですね。お正月といえば、正月料理を楽しみにしているという人も多いのでは? 

沖縄の正月料理は、糖質が少なくてタンパク質が豊富であることをご存じでしょうか? まずは、中身汁です。沖縄のソウルフードと言っても過言ではない料理だと思います。材料は、豚モツ、干しシイタケ、コンニャクなどです。味付けは、ご家庭にもよると思いますが、塩やだしを使います。ここで気付くと思いますが、かなりの低糖質でタンパク質、ビタミン、ミネラルも豊富です。通常、タンパク質を多く取る際は、一緒に脂質も多く取ってしまうのですが、中身汁は調理の際に徹底的に豚モツの脂肪分を取り去ってしまうので、脂質の取り過ぎも防いでいます。中身汁は私のイチ押しの正月料理です。お正月以外に食べるのもおススメです。

続いて、三枚肉です。こちらも沖縄のソウルフードと言っても過言ではない料理だと思います。三枚肉は、材料に砂糖が使われているし、脂身もあるからヘルシーではないと思うかもしれませんが、なんでもかんでもゼロを目指す必要はないと思います。砂糖を少なめに使えば、血糖値は少ししか上がりませんし、脂身も調理前に切り取ったりゆでたりすれば、かなり落とすことができます。あまりゼロにこだわって料理の本来の味を損ねる必要はないですよね。

さらに、結び昆布です。昆布は海藻の中で最も糖質を多く含む海藻なので、多く食べると血糖値が上昇します。しかし、ミネラルが豊富で、他の食べ物ではあまり摂取できないヨウ素も多く含んでいますので、結び昆布はしっかり食べておきたい料理です。

みなさんも沖縄料理をしっかり食べて、新年を健康的に迎えてください。来年も仕事や家庭行事などをしっかり行えるように、体調にも気をつけてください。



あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
 



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毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ 健康チャレンジ!
「第1845号 2022年12月15日紙面から掲載」

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