企業紹介
2022年4月21日更新
[沖縄・企業紹介]沖縄の魅力|洗浄・消臭・除菌 に画期的な効果|共栄ビル整備株式会社 代表取締役社長 山城 弘さん
沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.365
同業界で46年のキャリアを持つ山城弘さん。積み重ねてきた経験や知識を生かし、人と環境に優しい洗浄水や洗剤などの研究に努める
人と環境に優しい触媒水
共栄ビル整備株式会社
代表取締役社長 山城 弘さん
ビルメンテナンス業を中心に手掛ける共栄ビル整備株式会社は、「おきなわSDGsパートナー」登録企業として沖縄の自然を守るため、自然環境に配慮した「ESM触媒水装置」を開発し、普及に尽力している。装置の仕組みや効果などについて、代表取締役社長の山城弘さん(65)に話を聞いた。
Q ESM触媒水装置とは?
A 特殊セラミック(特許取得)と専用薬剤により、強力な酸化作用を持つ触媒水を生成する装置です。この触媒水が有機汚染物質と化学反応を起こし、汚れや臭いを分解。トイレや浴室、厨房(ちゅうぼう)などの洗浄に用いたり、浄化槽やため池などに投入すると、衛生環境が改善します。
画期的なのは、1台で汚れの分解・洗浄から消臭、除菌までできること。自社の試験により、ノロウイルスなどの不活化、大腸菌やレジオネラ菌などの除菌にも期待できることが検証されています。汚染物質や細菌を洗浄した後の処理水は、水・酸素・二酸化炭素などに分解されるため、自然環境の改善にも役立ちます。
設置作業は、水道管や水道蛇口と装置をホースで接続するだけです。
Q 装置の利用者の声は?
A 県内のスーパーでは「店舗内の鮮魚加工場で食材や厨房機器の洗浄、フロアの清掃に触媒水を使ったところ、魚臭が消えて助かっている」と好評です。介護施設や個人宅でも「トイレや浴室の清掃に触媒水を利用したら臭いとぬめりがなくなり、衛生的な水回りになった」などの感想が寄せられています。
大規模事業所向けには、ESM触媒水装置と同様の仕組みを持つ大型の「マルチ・エコシステム」を提供。株式会社イバノの食肉加工工場の水冷式クーリングタワーに設置したところ、藻が除去されて電気代が削減される効果も出ています。続いて導入された工場や浄化槽では、処理水の環境基準を大幅にクリアし、臭いも改善されました。
before
上はESM触媒水装置を導入する前の県内スーパーの店舗の床。下は導入後
after
Q 仕事をする上で大切にしていることは?
A 人と環境に優しい商品やサービスを提供すること。そして、従業員が安全に安心して働ける職場環境づくりに努めることです。ビルメンテナンス業務では、できるだけ人と自然環境に負荷のかからないナノイオン水やバイオ洗剤などを積極的に活用しています。
発展途上国では、池の水を飲んで命を落とす人がいるといいます。現在は、コロナ禍で計画が中断していますが、水道インフラが整っていない発展途上国にも弊社の技術や知識を届け、SDGsが掲げる「安全な水とトイレを世界中に」という目標に貢献できればと考えています。
無料レンタルサービス
同社では、「ESM触媒水装置」=写真=を2週間お試しできる無料レンタルサービスを行っている。大規模事業所向けの「マルチ・エコシステム」も無料レンタルが可能。詳しくは、電話にてお問い合わせを。
共栄ビル整備株式会社 北谷町北前1-3-10
電話098(936)5070
『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<365>
第1811号 2022年4月21日掲載