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2022年1月20日更新

[沖縄・ダイエット]調理工夫しヘルシーに|健康チャレンジ!(22)

医師の安谷屋徳章さんが、お正月料理とダイエットについて話します。
執筆:安谷屋徳章さん

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調理工夫しヘルシーに

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、今年最初の健康チャレンジは、ダイエットや糖質の面から見るお正月料理について紹介したいと思います。

まずは、沖縄のソウルフードと言っても過言ではない「中身汁」。「中味汁」と書いたりもしますね。材料は、豚モツ、干しシイタケ、こんにゃくなど。味付けはご家庭にもよると思いますが、塩やおだしを使います。気付いた人も多いと思いますが、かなりの低糖質料理です。通常、体重60kgの糖尿病の人は糖質1gで血糖値が3mg/dl上昇します。例えば6枚切りの食パンだと、糖尿病の人はたった1枚で血糖値が約100mg/dl上昇。お茶わん1杯のごはん(白米約150g)で血糖値は約150mg/dl上がります。血糖値を100も200も上げてしまうと、その分薬が多く必要になりますから、低糖質の食べ物は糖尿病の人にとってヘルシーなのです。

中身汁は豚モツが材料なのでタンパク質も取れます。通常、タンパク質を多く取る際は、脂質も一緒に多く取りがちですが、中身汁は調理の際に徹底的に豚モツの脂肪分を取り去ってしまうので、脂質の取り過ぎも防げます。

続いては、「豚三枚肉の煮付け」です。こちらも沖縄を代表する正月料理ではないでしょうか。「材料に砂糖が使われており、脂身もあるからヘルシーではない」と思うかもしれませんが、なんでもかんでも「ゼロ」にすればいいというものではありませんよね。使う砂糖の量を少なめにすれば、血糖値は少ししか上がりませんし、脂身も調理前に切り取ったりゆでたりすれば、かなり落とせます。ダイエットを意識するあまり、「材料や調味料の糖質ゼロ」にこだわって、料理本来の味を損ねる必要はないと思います。

みなさんも琉球料理をしっかり食べて、今年1年健康にお過ごしください。


あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など



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毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ 健康チャレンジ!
「第1798号 2022年1月20日紙面から掲載」

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