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彩職賢美

2021年10月14日更新

[沖縄・輝く女性を紹介]彩職賢美|株式会社BRIDGES 代表取締役社長の又吉真由美さん|飲食店から感染症予防

幼い頃から自立心、独立心旺盛で、海外に興味がありました。香港に移り住み、アジア各地で飲食店を展開。沖縄の食と文化を発信した経験を生かし、現在、沖縄で5店舗の飲食店を展開しています。飲食店だからこそ、コロナ禍では安心・安全な環境づくりに力を入れ、感染症予防事業も始めました。沖縄県の安心・安全な環境づくりのお役に立てればと思っています。

株式会社BRIDGES 代表取締役社長 又吉 真由美 さん

縁つなげるかけはしに

株式会社BRIDGES
代表取締役社長
又吉 真由美
 さん

チャンスあればどこまでも 仕事も遊びも境なく楽しむ

「人と仕事が好き。だから、プライベートとビジネスの境がなくて。仕事をしながら遊び、遊びながら学び、働き、成長する。過去より未来を良くすることが、私の仕事と人生の最大の目標なんです」

20代半ばで移住し、23年住んだ香港を拠点に、アジア各地で沖縄料理を中心に飲食店を25店舗展開。沖縄・日本の食と文化の発信を担ってきた。2016年に沖縄に拠点を移し、株式会社BRIDGESを設立。県産の厳選素材にこだわった料理と種類豊富な泡盛が楽しめる「えん沖縄」を経営、老舗ステーキ店と合弁会社を設立し運営を担う「88読谷店」など、飲食店5店舗を展開。貿易事業も手掛け、沖縄の人とモノをつなぐかけはしとして、精力的に活動する。

新型コロナをきっかけに20年には、感染症予防事業も開始。「02年に、香港でSARSのパンデミックを経験。だから店舗では、すぐに感染症予防対策に取り組みました。除菌専属のスタッフを配置し、衛生管理を徹底。お客さまとスタッフが安心・安全に過ごせるよう力を注ぎました」

そんな中で出合ったのが、光触媒と銀イオンなどを組み合わせた、抗菌・抗ウイルスコーティング剤。「建物や家具など室内にあるもの全体に噴霧することで、接触感染のリスクをカットできる。お客さまとスタッフの安心・安全を守るために、同じ悩みを抱えている人たちの手助けになれるのではと思い、自店舗に施工してもらった3日後には、代理店契約を結びました」

公共施設や離島航路から、個人宅まで、幅広いニーズに対応。時には自ら現場に出て、コーティング剤の噴霧作業にも携わる。「毎日何度もおもちゃをアルコールで拭いていたという保育園の先生たちが、とても喜んでくれたのを見て、やってよかった~と思いました」


飲食店を営む両親の元で育ち、幼いころから店の手伝いをしていた。海外への興味も子ども時代から。高校在学中に、アルバイトでためたお金で渡米。約1カ月半滞在し、海外で働きたいという思いは増した。県内の専門学校を卒業後、再び海外へ。「業種を問わず、さまざまな仕事に就き、それぞれの場所で出会った人と仕事から、たくさんのことを学ばせてもらいました」

22歳で沖縄に戻り、語学講師を経て香港へ。「アメリカに行くつもりが、香港の仕事のスピード感やビジネスマインドに魅了されました。やればやるほど結果が出て、成功に向かっている実感がありました」

衣類の製造・貿易卸販売を皮切りに、2000年から飲食店を展開。同時に、食材の輸出入、卸事業を行う貿易会社も設立し、泡盛をはじめ沖縄のさまざまな食材のブランディングと販路拡大に取り組んだ。

「海外に出たからこそ沖縄の素晴らしさに気がついた。沖縄を知ってもらうには、料理だけでなく文化も大切」と、沖縄からさまざまなアーティストを招き、定期的にイベントも開催。「エイサーのパフォーマンスを見ると涙が出る。多くの人に支えてもらい、アジアに沖縄の食と文化を発信できたことに感謝しています」

コロナ禍で県経済が打撃を受ける中、各方面の民間企業と一緒に今年8月、一般社団法人沖縄県感染症予防協会を設立。理事に就任した。現在、事業者や個人が積極的に感染症予防対策を学び、予防管理に生かせる専門資格が取得できる仕組みづくりに力を注ぐ。

「一人一人の感染予防意識を高め、安心・安全な沖縄の実現に貢献できれば。コロナで変化する新しい社会だからこそ、チャンス! チェンジ! チャレンジ!」。持ち前のバイタリティーを発揮して、軽やかに前に進む。



 子どももスタッフも「あなたならできる」で後押し  

「両親から『あなただったらできるよ』という、絶対肯定の愛情を受けて育ててもらったので、やりたいことは何でもやっていいし、何だってできる! という根拠のない自信があるんですよね」と、笑う又吉さん。自身の子育て、スタッフの育成でも、「できるよ」という姿勢を大事にしている。

そんな教育方針で育った、長女はアメリカの大学へ進学し、モデルやシンガーとしても活動中。香港の高校に通う長男は、母の背中を「できる」と後押しする存在になった。

沖縄に戻って会社を設立、2店舗の飲食店を経営し、「これくらいでいいかな」と思っていたそう。その気持ちを変えたのは、長男だった。

「前はもっとバリバリやっていたでしょ。ママやったら?」。その言葉に触発され、シンガポールや香港への進出も考える、老舗ステーキハウスの運営会社との合弁会社を実現。新たな店舗展開につながった。「コロナでなかなか会えないけど、ビデオ電話やSNSで子どもたちの楽しんでいる姿を見るのがうれしい」と目を細める。



 なんでも自分でトライ! 

株式会社BRIDGES 代表取締役社長 又吉 真由美 さん

新たに始めた感染症予防事業は、これまで手掛けてきた飲食業や貿易業とは全く畑の違う仕事。「業界の人間ではないので経験もなく、何もわかりませんでしたが、教えてもらって身につけていくしかない」と、自ら白衣を身にまとい現場に出て、施工にも携わる。「白衣を着ていると、感染防止の意識を常に強く持つような感じがします」

噴霧機を使って、室内の手に触れるもの全てに、抗菌・抗ウイルスコーティング剤をまんべんなく散布する。緊急事態宣言が明け、「安心・安全な環境での事業再開をお手伝いできれば」

株式会社BRIDGES ☎︎080・7961・0880(又吉)


又吉さんのハッピーの種

Q.日々忙しく過ごされる中で、心掛けていることは?

健康志向で睡眠、食、運動と、生活習慣を向上させることを調べたり、取り入れたりすることに時間を使っています。香港にいた頃は、朝起きたらまずジム、サウナに行って仕事に向かうのが日課でした。目指すは、100歳まで元気で健康!です。


株式会社BRIDGES 代表取締役社長 又吉 真由美 さん
プロフィル
またよし・まゆみ
1967年生まれ、那覇市出身。沖縄ビジネス外語学院卒業後、オーストラリアやアメリカでさまざまな仕事を経験し、22歳で帰沖。93年、香港へ移住し、2000年から飲食業をスタート。香港、シンガポール、マカオ、沖縄などで25店舗を展開する。16年、沖縄に戻り、株式会社BRIDGESを設立。飲食店、コンサルタント、貿易卸、衛生事業を手がける。(一社)沖縄県感染症予防協会理事、消毒抗菌高濃度技能士

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撮影/比嘉秀明 文/比嘉千賀子(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1390>
第1784号 2021年10月14日掲載

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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