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2021年6月17日更新
[沖縄・ダイエット]糖質減らし脂質は適度に|健康チャレンジ!(15)
医師の安谷屋徳章さんが、ダイエットにおける、糖質と脂質について話します。
執筆:安谷屋徳章さん
糖質減らし脂質は適度に
今回は、これまでのダイエット関連の話をまとめて紹介します。まず、本来の英語の「ダイエット(diet)」は「食事・食べ物」という意味ですが、日本語では痩せるための行為全般を指しています。私がお話しするダイエットは、日本語の意味を指しますので、誤解がないようお願いします。ダイエットの基本は、食べる量を減らすことです。しかし、ただ減らすだけだとつらいわりに体重が落ちないことも。さらに、筋肉が落ちて体形をくずしたりすることがあります。
そこで、ダイエットにもコツが必要になってくるわけです。最近、糖質や炭水化物が体脂肪になって太ることが一般的に知られるようになりました。さらに、糖質には食欲を強くする作用や、空腹感を強くする作用があることも分かりました。つまり、糖質や炭水化物を食べるダイエットは空腹感が強く、つらいことが分かったわけです。そして、脂質や脂肪分には食欲を抑える作用があることが知られています。つまり、脂質をとらないダイエットは満腹感が得られにくいのです。
総合的にダイエットを捉えると、糖質や炭水化物を減らして食欲を抑え、脂質や脂肪分は減らさないことで満腹感をキープすれば、食事を無理なく減らすことができる、ということになります。もちろん、体重を大きく落とす場合には、まったく空腹感を感じないということはありませんし、しっかり満腹感を味わえるということはありません。あくまでコツなので、それ相応の努力は必要です。
ちなみに、大きく体重を落としたい場合は、まず初めに糖質を減らし、その後で脂質も不足しない程度に徐々に減らす、という流れが基本になります。
いかがだったでしょうか。ダイエットの捉え方としてお役に立てればうれしいです。
あだにや・のりあき。糖尿病や生活習慣病の改善を専門とするゆいゆい内科クリニック院長。自身も糖質コントロールで20キロ痩せた。著書に「沖縄の医師が教える糖質コントロール健康法」など
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「第1767号 2021年6月17日紙面から掲載」