[沖縄]話そう! 女性のカラダのコト③生理前のイライラ みんなどうしてる?|fun okinawa~ほーむぷらざ~

沖縄で暮らす・食べる
遊ぶ・キレイになる。
fun okinawa 〜ほーむぷらざ〜

沖縄の魅力|スマイリー矯正歯科

わたしらしく

美しく

2021年6月17日更新

[沖縄]話そう! 女性のカラダのコト③生理前のイライラ みんなどうしてる?

婦人科ドクターの髙宮城直子さんと、友人で20代の娘を持つ医学博士、エリセーバ・オリガさんが、知っておきたい女性のヘルスケアについて女子会トークでレクチャー。今月は、女性の7割が抱えていると言われるPMS(月経前症候群)について。

生理前イライラ みんなどうしてる?

PMSの症状

 

生活に支障が出るなら治療を。自分はPMSだと理解するのも大事
 

 オリガ  生理前の娘を私は危険生物って呼んでる。イライラがすごくて会話ができないし、ジャンクフードを食べたがって止まらない。かと思えば急に穏やかになるから、「生理始まった?」と聞くと「うん」って。

 直子  月経前に出る不調はPMS(月経前症候群)で、生活に支障が出る人は治療の対象。腹痛・頭痛・ムカムカ・むくみ・下痢などの体の症状やイライラ・落ち込みなどの精神症状が出る人までさまざま。心療内科や精神科の疾患がある人は、症状がかなり強く出る。

 オリガ  私の母の友人は、生理前になると男性に「近寄らないで!」って言うほど、男性嫌いになるって。

月経周期とPMS

※)月経困難症や子宮内膜症に用いられる治療用ピル

 直子  生理前だけ男性嫌いになったり、生理になった途端に穏やかになるのは、黄体ホルモンが急に大量分泌されたり急減したりするからかもね=図参照。女性は月経周期に合わせて女性ホルモンが急激に増減、その波に心も体も翻弄される。

 オリガ  娘は生活リズムが崩れてやる気も出ないから、婦人科を受診した。最初は漢方で治まっていたけどひどくなって。月経困難症もあるからドクターと相談してLEP(※)を処方してもらったらPMSも改善した。

 直子  生理前も生理中もきついと月の半分は不調になる。PMSで一番の問題はQOL(生活の質)の低下!


漢方で和らぐけど起き上がれない日も。「今日は休む日」と考える

 オリガ  よくストレスマネジメントしましょうって言うけど、できないからつらいんだよね。私はジョギングもスイミングもお茶もアロマも試したけど、ある時期がくるとどうにもならなくなる。そういう時は寝るしかないね。漢方である程度は和らぐけど起き上がれない日もあるから、「今日はゆっくりする日」と考える。

 直子  私は甘い物を食べたい欲求とむくみがすごかった。漢方薬を飲んだり温泉やお風呂につかったり、頭痛が出たら鎮痛剤飲んだり。自分に合う対処法を探して、休養を取るのが一番。それでもつらい時は婦人科で相談した方がいい。精神症状が強くて心療内科を受診した方がいい人もいるからね。

あと自分はPMSだと理解するのが大事。でないとイライラして人にあたって、自分はそういう性格なんだと落ち込んじゃう。


 オリガ  米国と台湾で働く台湾人女性が言ってた。台湾では言えないけど、米国では「私があたっても、あなたのせいじゃない」と伝えることで関係が良くなって、自分らしく働けるって。ベラルーシもそう。
 直子  日本は我慢している人が多いけど、感情や体調をコントロールしにくい時期が女性にはあると知ってほしい。フランクに話せて、互いを思いやれる社会にしていけたらいいね。

 

たかみやぎなおこ/Naoko女性クリニック院長。1961年、長崎県生まれ。佐賀医大(現佐賀大医学部)卒業後、86年に来県。琉大医学部附属病院や県内の公立、個人病院等で産婦人科医として勤務後、開業。1女2男の母。産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、更年期に関するメノポーズカウンセラー
たかみやぎなおこ/Naoko女性クリニック院長。1961年、長崎県生まれ。佐賀医大(現佐賀大医学部)卒業後、87年に来県。琉大医学部附属病院や県内の公立、個人病院等で産婦人科医として勤務後、開業。1女2男の母。産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、更年期に関するメノポーズカウンセラー

えりせーばおりが/沖縄科学技術大学院大学(OIST)アクセラレーター プロジェクトリーダー。1971年、ベラルーシ出身。同国立医科大学卒業後、国立血液研究所医師をへて96年来日。大阪大学医学博士課程を修了後、OIST、理化学研究所にて癌免疫研究。自身の更年期を機に女性の健康に関する研究に着手
えりせーばおりが/沖縄科学技術大学院大学(OIST)アクセラレーター プロジェクトリーダー。1971年、ベラルーシ出身。同国立医科大学卒業後、国立血液研究所医師をへて96年来日。大阪大学医学博士課程を修了後、OIST、理化学研究所にて癌免疫研究。自身の更年期を機に女性の健康に関する研究に着手


[沖縄]話そう! 女性のカラダのコト③生理前のイライラ みんなどうしてる?


過去の記事▼
『週刊ほ〜むぷらざ』話そう! 女性のカラダのコト

『週刊ほ〜むぷらざ』話そう! 女性のカラダのコト
第1767号 2021年6月17日掲載

 

美しく

タグから記事を探す

この記事のキュレーター

スタッフ
徳正美

これまでに書いた記事:53

編集者
美味しいもの大好き!楽しい時間も大好き!“大人の女性が「自分」を存分に謳歌できる”そのために役立つ紙面を皆さんと作っていきたいと思っています。

TOPへ戻る