[沖縄・輝く女性を紹介]彩職賢美|一般社団法人be.らぼらとり(MamaBee)代表理事 渡部真由美さん|私らしい子育て キャリアを応援|fun okinawa~ほーむぷらざ~

沖縄で暮らす・食べる
遊ぶ・キレイになる。
fun okinawa 〜ほーむぷらざ〜

沖縄の魅力|スマイリー矯正歯科

わたしらしく

彩職賢美

2021年6月10日更新

[沖縄・輝く女性を紹介]彩職賢美|一般社団法人be.らぼらとり(MamaBee)代表理事 渡部真由美さん|私らしい子育て キャリアを応援

働きながら子育てをする中で、いろいろな戸惑いや生きづらさを感じました。それを解消できる場を作ろうと、「MamaBee」を共同設立しました。自分たちの体験が、アイデアの源。子育て講座やキャリア支援を通して、自分らしいスタイルを見つけるお手伝いをしていきたい。

彩職賢美

タグから記事を探す

一般社団法人be.らぼらとり(MamaBee)代表理事  渡部真由美さん(右端)

自分の人生を楽しむ

一般社団法人be.らぼらとり(MamaBee)
代表理事 渡部真由美
 さん

正しい知識、体験談シェア
女性が働きやすい環境を


妊娠、出産は女性の大きな転機。子どもの発達や自分自身のケア、夫婦の関係、仕事との両立などママたちの悩みや戸惑いに寄り添い、子育て講座を中心にキャリア支援も行っているMamaBee(ママビー)。

「私もそうでしたが、初めての経験で、子どもの成長過程もよく知らないまま、子育てが始まって。子育てには正解がない。専門家の正しい知識や先輩の体験談をもっと聞けていたら、心の準備ができて、戸惑いや不安も少なかったと思うんです」

育休から復職しても、子どもの発熱などで思うように仕事ができず、申し訳なさや、もどかしさがあった。母親の生きづらさを感じた経験から「子育ての情報や体験をシェアできる場があれば」と、2017年に共同代表の翁長有希さんとMamaBeeを立ち上げた。「同年代で出産し、同じような思いを抱いていて意気投合。働くママ、そして子どもたちの将来の幸せのために、今できることをやろうと思ったんです」

一人一人に自分らしい子育てスタイルが見つかるようにと、子育てを中心とする講座を提供する「ママカレッジ」を開講した。40人以上の講師が登録し、赤ちゃん連れでも参加できる講座は好評で、中北部にも拠点を設けて講座を展開。しかし、コロナ禍で対面講座はストップ。「発想を切り替え、オンラインでの展開を考えました。緊急事態になったことで、自分で動画を撮影したり、逆にいろいろなスキルが身につきました」と笑う。新たな試みとして、妊娠期から2歳までを網羅した子育て講座の定額動画配信も始めた。

仕事で不安を抱えるママたちからは、副業や資格取得の相談が増えている。今年2月には、オンライン講座「LadyBeeキャリア塾」を開講。キャリアコンサルタントの国家資格を生かし、自分らしく輝ける働き方やキャリアの見直し、スキルアップのサポートに力を注ぐ。

「3年、5年と、小さく期限を決めて働き方のプランが描けると、楽しくなってくる。会社と自分自身、お互いの状況をよく把握することが、望む働き方を実現できるカギ」



大学時代、受験生の学習計画やモチベーション維持に関わったことが、人材教育に関心を持った原点。「一人で目標を達成するのは難しいけど、応援団がいれば頑張れる。そんな存在になりたいと思いました」

卒業後、人材コンサルティング会社を経て、大手企業に転職し、採用や人材教育を担当。趣味のダイビングで訪れるようになった沖縄の教育問題に関心を抱き、10年に移住した。

ITベンチャー企業に入社し、人事リーダーとして労務管理やメンタルヘルスも手掛け、人事全般をマネジメントする立場に。「女性が出産で休みやすく、戻りやすい環境や制度を整えていましたが、制度だけではカバーできないことがあることを私自身が出産して、痛感しました」

育児休業を終えて復職したタイミングで、会社が倒産の危機に見舞われ退職。MamaBeeを立ち上げた。「ずっと会社員でフリーランスなんて考えたこともなかった。でも、1歳の子を抱えての就職はキツイ。まずは3年、社会課題の解決に取り組もうと決めて今に至ります」

法人化して2年。女性の働きやすい職場環境を整えるには「企業や地域にも直接、働きかける必要がある」と、女性活躍推進、ジェンダー平等、育児と仕事の両立支援というテーマで企業へのコンサルティングも開始。「人事畑で15年、企業に勤めていたので会社の事はよく分かる。企業とタッグを組み個人と社会、両輪へのアプローチで自分の望む未来を作る女性を増やしたい」。女性と子どもたちの未来を見据え、軽やかに歩む。



 渡部さんが提案! 夫のトリセツ3箇条 

渡部さんがママ向けに開いている、「夫・息子・男性上司や部下のトリセツ脳科学講座」から、夫とより良いコミュニケーションをとるためのポイントを教えてもらいました。「脳の仕組みの違いを知ると、パートナーに対して優しくなれる。いかにお互いが気持ちよく、楽しく過ごすかに、視点を切り替えることができます」とアドバイスする。


1.話がある時は、夫の近距離視界に入る

男性脳は空間を認知する領域が広いため、その場を一気に把握しようとして、全体をまばらに見る傾向があります。そのため、話をする時はまず、夫が空間把握に気を取られないように、夫の視界の近いところに入ることが効果的です。また、男性脳は話を理解する時も空間認知領域が働き、話の目的やゴールを無意識に探ります。そのため、目的が分からず寄り道の多い話だと脳がストレスを感じ、音声(相手の声)を認識する機能が弱まります。話は結論から単刀直入に伝える、その話にどれだけの時間が必要かを、あらかじめ数字で伝えておくと良いですね。


2.「できる妻」を放棄する

幼い男の子がミニカーを飽きずに動かし続けるのは、自分の腕の先にあるミニカーが身体拡張機能(身体の持っている感覚を拡張する)感覚を味わっているからだと言います。そのため、喉がかわいたらビールが出てくる、おなかがすいたらご飯が出てくるというように、夫にとって「できる妻」になると、男性脳は、妻が自分の身体拡張機能の一部として働いているような錯覚を起こします。その機能の一部となった「できる妻」に対して、夫はお礼を言わなくなってしまうので要注意。


3.「完璧な妻」を放棄する

人間の脳は自分の存在や行動が他者に何らかの影響を与え、その反応が返って来ることで快感を覚えるようにできているようです。例えば、親が赤ちゃんや幼児の世話を焼くことで、かえって親自身が存在意義や自己肯定感を感じ、その子への愛情を深めるという原理があります。そのため、仕事も育児も家事も完璧にこなす「完璧な妻」になると、男性脳は自分の存在意義を感じづらくなります。妻も不完全で、できないことがあると知ると男性脳は妻への愛情を深めます。


 渡部さんのハッピーの種 

Q.リフレッシュ法、エネルギーチャージになっていることは?

一人時間の満喫です。お気に入りのカフェに行ったり、海辺を散歩したり、森林浴をしたり。沖縄の自然に触れて、おいしいものが体に入ると元気になります。私にとって一人時間はすごく大事で、産後まもない頃から「一日30分で良いから」と夫に話して、一人になれる時間を作っています。


問い合わせ先/同法人 Mail:mamabee@mamabee.org


一般社団法人be.らぼらとり(MamaBee)代表理事  渡部真由美さん
プロフィル
わたなべ・まゆみ
1978年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学法学部を卒業後、人材コンサルティングのベンチャー企業、大手メーカーで人事、採用、人材教育などに携わる。2010年、沖縄に移住。ITベンチャー企業で人事リーダーを務めた後、17年にMama Beeを共同設立。19年に法人化し、一般社団法人be.らぼらとり代表理事に。国家資格キャリアコンサルタント、(一社)日本ベビーサイン協会認定リーダー講師、ダイバーシティ・コミュニケーション認定講師。


今までの彩職賢美 一覧


撮影/比嘉秀明 文/比嘉千賀子(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1384>
第1766号 2021年6月10日掲載

彩職賢美

タグから記事を探す

この記事のキュレーター

スタッフ
funokinawa編集部

これまでに書いた記事:4414

沖縄の大人女子を応援します。

TOPへ戻る