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2021年6月10日更新
[沖縄・マネー術]金融機関の選び方、口座開設の仕方を解説|女性のイマドキ!マネー術[27]
お金を貯(た)めながら増やす資産運用の必要性を感じる人が増え、注目度が上がるつみたてNISAやiDeCo。「お金を増やしたい」でも「損するのはイヤ」と積立投資開始に足踏み状態の人や、全く初めての人がつみたてNISAで積立投資を始めるまでの流れを2回に分けてご紹介します。
金融機関の選び方、口座開設の仕方を解説
つみたてNISAを始めよう!
ステップ① 金融機関を選ぶ
「つみたてNISAやiDeCoはどこで始めたらいいの?」という声をよく聞きます。ネット専業の証券会社、または実店舗がある銀行・証券会社から、投資信託ラインアップの充実度、最低積立金額の有無、手続きはネットでOKか、対人サービスを希望するか、などのポイントを考慮して選びます。・ネット専業の証券会社の特徴
商品ラインアップが多く(100本以上)、最低100円から積み立て可能な会社もあるのが特徴。インターネット上の手続きに問題が無く、担当者と相談しなくても良いと感じる場合は便利です。
・店舗のある証券会社、銀行の特徴
商品ラインアップが限定的なケースが多いので、買いたい投資信託の取り扱いがあるか口座開設前に確認しましょう。商品選びや手続きで担当者のサポートがほしい場合は安心。
ステップ② つみたてNISA口座を開設
証券会社を利用する場合は総合口座とつみたてNISA口座の二つを開設します。総合口座は「特定口座(源泉徴収有り)」「特定口座(源泉徴収無し)」「一般口座」の3種類あります。不慣れな方は「特定口座(源泉徴収有り)」を選ぶと、証券会社が利益から源泉徴収して納税するので確定申告が不要になり便利です。ちなみに、「一般口座」を選ぶと、納税手続きを自分で行う必要があるので注意しましょう。
・ネット専業の証券会社を利用する場合
ウェブサイトで「つみたてNISA」「口座開設」ページを探し、個人情報の入力と本人確認書類をウェブ上でアップロードします。ログインIDやパスワードなどが郵送で届いたらサイトからログインやパスワード変更をして、税務審査終了と利用開始案内のメール受け取りで完了です。
・店舗のある証券会社、銀行を利用する場合
本人確認書類、マイナンバーカード(または通知カード)、通帳、印鑑などを持参して窓口でつみたてNISA口座開設手続きをして、その後の案内に従います。
ステップ③ 貯金残高と家計の確認
積立投資を不安定な家計状態で始めると損失を出すリスクが高まります。結論から言って、独身なら生活費の6カ月分、子育て世帯は1年分以上の貯金残高が無い場合は投資の開始を見送るべきだと筆者は考えます。コロナ禍で家計のやりくりに苦労した人も多いのではないでしょうか。お金を増やしたいと焦るあまり貯金より投資を優先する流れは危険なので気をつけましょう。次月はステップ(4)(5)として投資信託の種類、商品の組み方、手続き方法についてご紹介します。それまでに口座開設や家計の整理といった(1)~(3)の準備を始めてはいかがでしょうか? つみたてNISAは運用利益が20年間非課税、購入手数料がゼロで100円から積立可能な金融機関があるなど正しく始めれば魅力的な制度です。しかし、190本以上ある商品からどれを選ぶべきか分からない人や行き当たりばったりで開始して損失を出すリスクを高める人が少なくありませんので、基本的な情報をきちんと把握し、なるべく安全に未来を安心へとつなげるマネープランに積立投資を取り入れてください。
おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
『週刊ほ〜むぷらざ』女性のイマドキ!マネー術
第1767号 2021年6月10日掲載
この記事のキュレーター
- キュレーター
- 岡田有里
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ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。