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2021年3月18日更新

不妊治療のイマ⑨|子どもを授かってもそうでなくても

文・大嶺美幸(不妊症看護認定看護師)
最終回となる今回は、不妊治療におけるさまざまな選択についてお伝えします。自分とパートナーにとって、ご夫婦にとって、不妊という経験がこの先の力となりますように。

不妊の経験があなたの力に

 


不妊治療は大きな転機

初めに、菅政権に変わり、不妊治療費の助成拡大や、提供卵や提供精子についての法の整備が急速に進められています。社会の認識や情勢に加え、医療の進歩も合わさり、不妊治療は大きな転機を迎えています。


不妊治療は妊娠を保証するものではないため、治療をする場合は、最終地点を決めておく(子どもを得られた場合、妊娠不成立の場合も含め)心積もりが大切です。なぜ自分は子どもを望むのか。パートナーや周囲の思い、社会通念(一般的な女性とはこうあるべき、などの価値観)とは分けて、考えを整理しましょう。

カップルは、お互いを尊重し丁寧に話をすることが、求められます。対話を重ねることで、気持ちの確認が得られます。
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 お薦めの本 

              
                                       

「不妊を語る」白井千晶著 海鳴社発行

「不妊治療をやめたとはまだ言いたくない」「セックスレスは、不妊にも属さない気がする」…。不妊を経験した19人のインタビュー。不妊の現状や、当事者の気持ちを知ることができる。

               
                                         

「不妊治療のやめどき」松井亜樹子著 WAVE出版発行

いつかはやめどきが来る。でも今していることはムダじゃない。不妊の経験者で当事者会を立ち上げた著者は、「さまざまなゴールがある」と説く。治療中の人も、これから治療を始める人にも読んでほしい本。

※ストレスケアについては「不妊ストレスにさよなら」バーバラ・ブリッツァ著、創元社 もおすすめ

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  公的な相談窓口 

・沖縄県不妊専門相談センター
医師や助産師が、無料で不妊や不育に関する相談に応じる。

TEL:098(888)1176
※電話相談は水・木・金の午後1時30分〜午後4時30分(年末年始・祝日は休み)

メール
woman.h@oki-kango.or.jp

場所
公益社団法人沖縄県看護協会
(南風原町字新川272-17)
※面談は事前に電話予約が必要

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養子・里親という選択肢も

不妊治療の進歩は目覚ましいものがあり、一方で治療が長期化する側面があります。とはいえ、不妊治療にもやはり限界があります。不妊治療を続けることで、心身が疲弊する場合があります。そのような時には、カップルでいったん休み、ゆっくり考えることをお勧めします。

立ち止まる勇気も必要です。加齢に伴う妊娠率の低下や流産率の上昇を理解や納得しても、不妊治療を続ける・休む・やめる選択ができないことも多くあります。センシティブな問題であるために、結論を導くまでに、時間が必要なこともあるでしょう。

お勧めしたいのは、不妊治療を選択する前から、カップルでさまざまな選択の情報を整理し、確認すること。選択内容には、不妊症の検査、治療(一般治療、高度生殖医療、提供卵や提供精子など第三者を介する不妊治療)などがあります。

また、家庭に子どもを迎える手段として、養子縁組や里親制度があります=下記サイト情報参照。


 お薦めのサイト 

・不妊の当事者会「NPO法人fine」
不妊の経験者による当事者会。ホームページで、不妊や助成金制度、相談窓口についての情報を発信している。

・里親について
「沖縄県 里親になりたい人は」
「一般社団法人 沖縄県里親会」
「里親支援よしみず」

・養子縁組について
「おきなわ子ども未来ネットワーク」
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家族とは何か、どう生きたいか

カップルで、不妊治療におけるさまざまな選択をすることは、簡単なことではありません。

医療従事者・周囲の皆で悩みを共有し考え、最後は、カップルで決めていきます。

家族とは何か、自分がどう生きたいか、立ち止まって考える機会になります。経験者のなかには、自分の心身を意識して見つめる・受けとめることができるようになったり、カップルのコミュニケーションが深まり、自身や他者と向き合うことの大切さを知ったという方もいます。とても大変なことですが、この経験を通して得られるものがあります。当事者や周囲の方々はもちろん、全ての人がその人らしい生き方を尊重し合い、寄り添える社会となりますよう、切に願っております。=おわり




おおみね・みゆき。不妊症看護認定看護師。日本不妊カウンセリング学会不妊カウンセラー。友愛医療センター不妊外来に在勤。 

毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1754号 2021年3月18日紙面から掲載」

この記事のキュレーター

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funokinawa編集部

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