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2020年12月17日更新

八重瀬町シルバー人材センター|健康・居場所づくりに活用

働くことを通じた高齢者の生きがい作りと地域貢献を目的としているシルバー人材センター。各市町村で独立して運営しており、今回は八重瀬町シルバー人材センターの活動を紹介する。事務局長の新垣栄喜さんに活動内容ややりがいについて聞いた。


八重瀬町具志頭にあるシルバー人材センターのメンバーら

同センターは平成19(2007)年に設立。現在、会員は77人で、平均年齢は72・2歳。年齢層は60代後半から70代前半が多く、最高齢は82歳。年間で延べ6500人が働いている。町内の公園や民間企業・一般家庭の敷地などの除草作業や木の剪定作業を中心に活動している。

町内の公園は週に4回、年間を通して作業を行っている。事務局長の新垣栄喜さんは「不動産会社からの依頼で、アパートの駐車場などの敷地の除草作業も多いです」と説明する。

町からの委託で指定ごみ袋の販売と配達、粗大ごみの回収を行っているほか、公園のトイレ清掃、ハウスクリーニング、デイケアや老人ホームでの調理、配食サービスなどの幅広い業務を扱っている。新垣さんは「高齢者の家庭の水回りの掃除などの依頼もあります。八重瀬町は農業も盛んなので、夏はピーマンやマンゴーなどの農作業の依頼も増える。ほかにも町ならではの業務として、史跡の発掘作業をすることも」と話す。


無理はせず丁寧に作業

除草作業など野外での業務の際は、特に熱中症には気をつけている。新垣さんは「会員には、作業中は水分補給を小まめにとるよう口酸っぱく注意しています。特に夏場は30分に1度は休憩を取るようにしています。依頼者には、体力的にも若い方よりは作業に時間がかかることを事前に説明して了承をいただいています」と説明する。多少時間はかかっても丁寧な仕事ぶりが好評を受け、リピーターや口コミでの依頼も多いという。

会員の前職は、会社員やバス・タクシー・トラックの運転手、大工などさまざま。除草作業以外にもさまざまな業務に対応するために、木の剪定の講習などに積極的に参加してスキルを高めようとする会員も多いという。また、前職で大工だった人が建具の修繕を行うなど、これまでに培ったスキルを業務に生かすこともあるという。

   
会員と業務の増加に傾注

センターの活動のやりがいついて新垣さんは、「家に閉じこもらず、作業を通じて適度な運動をすることで健康維持につながっています。仲間づくりもできて、作業の合間のおしゃべりも楽しい。孫への小遣いをあげるくらいの収入が得られるのもうれしいところ」と笑顔で話す。

今は新型コロナウイルスの影響で控えているが、年間行事としてヤンバルへミカン狩りやサクラまつりに行ったり、パークゴルフ大会を開催したりして会員同士の交流を深めている。

会員を増やしつつ、その分業務を増やしていくのが今後の課題だ。新垣さんは、「多くの町民にセンターを利用してもらうために、会の活動を周知するなど広報活動に力を入れていきたい。会員が充実して業務ができるよう環境づくりも進めていきます」と抱負を語った。


事務局長の新垣栄喜さん


町の委託で指定ごみ袋の販売・配達を行っている。町内のスーパーや店舗を回って商品を届ける


昨年、会員同士で本部町の農園へミカン狩りに出かけた時の記念写真。定期的に交流を図っている


問い合わせ先/八重瀬町シルバー人材センター
八重瀬町具志頭645番地
TEL 098(998)0013


毎週木曜日発行・週刊ほ〜むぷらざ
「第1741号 2020年12月17日紙面から掲載」

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