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2020年12月17日更新

光建設(株) 代表取締役の徳元猛さん|移動可能な循環型トイレ

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.318
建築工事やリフォームなどを手掛ける光建設(株)。県内外の3社で連携して、昨年、移動可能な循環型水洗トイレ「ミニソフィ」を開発した。代表取締役の徳元猛さん(44)に話を聞いた。

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ゆったり広々 工事も簡単

光建設(株)
代表取締役
徳元 猛さん


Q 製品の特徴は?

 ミニソフィは、20フィートのコンテナ内に循環型汚水処理システムをコンパクトに収納した水洗トイレ。天然土壌を用いた高度な汚水処理システムが特徴です。土壌内の微生物の働きで処理水は透明度が高くて臭いもほとんどなく、洗浄水として循環し再利用できる環境配慮型の製品になっています。感染症対策として、UV-LEDによる紫外線殺菌も施しています。
 移動可能で電源があればどこでも設置できるのも大きな特徴。山奥やキャンプ場といった電気などのインフラが整っていない場所でも、オプションの太陽光発電システムを付ければ設置できます。災害時でも使用できるのも利点。コンテナを設置するだけなので工事も簡単です。
 トイレスペースは、ゆったりした造りでお年寄りや体の不自由な方、小さなお子さま連れでも使いやすい多目的トイレとなっています。天然土壌を使った汚水処理システムは半永久的に使え、維持管理が楽でランニングコストも抑えられるのもメリットです。
 

Q 開発のきっかけは?

 ミニソフィに使われている汚水処理システム「ソフィール」を扱っているアルコ(株)(三重県)から、東南アジアへの輸出を視野に環境がよく似た沖縄で弊社と連携して研究・実証実験をしたいとお話をいただいたのがきっかけ。2014年から(株)沖創工(那覇市)も交え、3社で連携して開発することに。昨年、完成し、糸満市の西崎公園や富士山の五合目、三重県のキャンプ場で試験的に設置しています。


Q 今後の展開は?

 環境配慮型・防災型の製品という特徴から自治体に導入を働きかけていますが、トイレの設置に難があって困っている事業者など、多くの人に活用していただきたい。新たなニーズが開拓できればと思います。コンテナに限らず、お客さまの要望に合わせた規模のものを提供できます。既存のトイレに汚水処理システムを導入することも可能です。ぜひご相談ください。


キャンプ場に設置されたミニソフィ。電気などインフラが整備されていない場所でも設置可能

  外観デザインはコンペで  

ミニソフィの外装デザインは、県立芸術大学の生徒たちによるデザインコンペ=写真=の採択作品。外装デザインは、イラストや企業ロゴなど用途によって変えられる。
 

光建設株式会社
電話098(994)5635
糸満市西崎町5-6-8

『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<318>
第1741号 2020年12月17日掲載

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