おしゃれ
2018年4月8日更新
おしゃれなお部屋図鑑|運天食堂(名護市)
週刊タイムス住宅新聞に掲載されているオシャレなお部屋図鑑vol.45。
オーガニック&インダストリアル/プライベートコーナー
オーガニック&インダストリアル/プライベートコーナー
素材感あるこだわりの品をプラス
気取らぬおしゃれ意識
名護市大中にある「運天食堂」は、産婦人科医院の敷地内にあるカフェ。入院患者の食事と同じランチメニューやスイーツなどを提供している同店は、おしゃれなのにくつろげるオーナーこだわりのインテリアも自慢だ。
店内はもともと医院の駐車場だったコンクリート打ちっ放しのスペースに、鉄骨で組んだダイニングスペースや出入り口を増設した個性的な空間。インテリアのほとんどを自身で手がけたのが、オーナーの運天慎吾さん(40)だ。
「コンクリートの壁や天井にはパイプの配管があり、ベースがインダストリアルなテイスト。あまり武骨な雰囲気に偏り過ぎないよう、木製の家具や植物などを取り入れ、『疲れないおしゃれ感』を目指しました」とコツを語る。
なかでも運天さんのこだわりが詰まっているのは、大きなダイニングテーブルの脇にあるカウンターコーナー。自作の木製のカウンターに色やデザインがさまざまなイスを配置し、壁には趣味で集めている昆虫の標本や貝殻、鉱石などがずらりと飾ってある。
「僕は空間にどんどんモノをプラスしたいタイプ。趣味の品の質感や素材感を見せるインテリアを意識すると、自然と飾り方も工夫するようになって」と、空間づくりのポイントをアドバイスする。
プラス派のすっきり空間づくり
コンクリートの壁に支え板で天板を取り付けた脚なしのすっきり広々カウンター。ネットオークションで購入したイスや工事現場用の安価な照明をスポットで配置し、ラフなテイストを加味した。ダイニングテーブル脇の子供の宿題スペースや家族の趣味の空間にも活用できそう。
ポイント
模様入りの天板
カウンターの天板は、ホームセンターで購入した合板にサンドペーパーをかけ、天然の柿渋塗料とコーヒーでムラを残して塗装。さらにその上にネットオークションなどで購入できる柄つきのローラーと白い塗料でパターン模様を施して楽しい一角に仕上げた。
ポイント
壁のディスプレー
趣味で集めている貝殻や鉱石などを飾ってあるのは、市販の木とガラス製のミニ収納ボックス。箱のサイズにカットしたベニヤ板に穴を開け、アイテムを針金で固定してある。タオルハンガーを利用して、箱を壁に固定するアイデアもマネしたいテクニックだ。
運天さんのミニミニ植物園
フラスコとLED照明で室内に自然の彩り
水耕栽培で空間に柔らかみを
ドライフラワーや観葉植物などの自然素材をインテリアに多用している運天さん。植物の収集や育成も趣味のひとつだそうで、水道管と棚板、植物栽培用のLEDライトで手作りした入り口付近の小さな植物園が目を引く。
ラン培養用のフラスコに水槽用のソイルと水を少し張り、身近な水耕植物を入れてディスプレーすればすてきな緑の空間が完成。2~3カ月に一回、水を交換するだけと、メンテも簡単だ。
[DATA]
運天食堂
沖縄県名護市大中3-1-5(地図)
運天産婦人科医院敷地内
070-4387-7327
営業時間/午前11時~午後4時(食事L.O.午後2時30分、ドリンクL.O.午後3時)
休 日 /木曜・日曜
駐車場 /あり
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取材/藤井千加(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1683号・2018年4月6日紙面から掲載