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2017年7月20日更新

ハブクラゲに刺されたらどうする!? 覚えておきたい応急処置|危険生物を知り安全レジャー

本格的な海水浴シーズンを迎え、海に出入りする機会も多くなる。それに伴い、海の危険生物による被害も増える時季。どんな危険生物がいるのか、被害を受けた場合の応急処置を含め、沖縄県衛生環境研究所の福地斉志さん(31)に話を聞いた。

毎年300件の被害

海には多様な生物が生息する。中には毒をもつ生物もおり、県には、毎年300件ほどの被害が報告されている。
福地さんは「県内の海の危険生物による被害は、これまで5584件(1998年~2016年まで)発生。その中で、45%以上がハブクラゲによる被害=左円グラフ参照。さらに昨年は、全254件中、ハブクラゲによるものが145件と6割近くに上っている」と説明する。
ハブクラゲは無色透明で気付きにくいのが特徴で、被害件数の7割以上が7、8月に発生。最も大きく成長する時期と海水浴シーズンが重なっているのも被害が拡大する要因に。クラゲ類は遊泳力が弱く、波が穏やかな場所にたまる傾向が強く、漁港などにたまりやすい。漁港で学生が泳いだり、飛び込みをして被害に合うケースもあるという。
被害に遭ったときの状況は遊泳中が最も多く、ダイビングや釣りをしているときにも被害がある。また、海岸を散歩中に浜に打ち上げられた生物を踏んでしまったという例もある。年代別では未成年の被害が50%に上っている=同グラフ参照。
「大人は皮膚が厚く、体の抵抗力も強いので被害の程度は重くなりにくいが、子どもは体が小さく、抵抗力も弱いので大人に比べ被害が大きくなりやすい。『見知らぬ生き物には触れない』など、子どもには危険性をしっかり教えてあげることも大事」とアドバイスする。

予防や万一の準備も

海で遊ぶときの格好も意識したい。「ラッシュガードを着るなど肌の露出を少なくするのがおすすめ。それと、はだしは避ける。底が厚めの靴を履くようにしたい」。肌の露出を減らすことで日焼け対策や岩礁によるケガも避けられるメリットも。さらに、クラゲ防御ネットが設置されたビーチで泳ぐことや注意喚起の看板があれば、しっかり従うなどの予防も大事。
「海に出掛ける際は、酢と氷、お湯を最低限準備して」と福地さん。万が一のための準備や応急処置も知っていたい=①②参照。生き物に対する知識をはじめ、前もっての予防、もしものための応急処置の三つを心掛けることで安全に海を楽しみたい。


県衛生環境研究所の福地さん
 

①ハブクラゲに刺されたら

応急処置

  1. 刺されたと思ったらすぐに海から上がる
    ※刺された部分はこすらない。
  2. 酢(食酢)をたっぷりかける
    ※酢はハブクラゲにのみ有効。ハブクラゲかどうか分からない場合は、海水を使うこと!
  3. 触手をそっと取り除く
  4. 痛みを感じた場合は、氷や冷水で冷やす



特 徴
5月~10月ごろに発生するハブクラゲは、県内のほぼ全域に分布し、水深50cmほどの浅い場所にも存在。カサからは4本の腕が出て、そこからひも状の触手が伸びている。成長すると、カサの高さが10cm以上になり、伸び縮みする触手は150cm以上になることも。28本の触手を持ち、大きく成長する今の時季は被害も増えるので要注意。

その他、注意事項

  • ハブクラゲに刺されると激しい痛みを伴い、その痕は赤いみみず腫れに。場合によってはショック症状を起こし呼吸困難に陥ることも(死亡例あり)。
  • 刺された際の痛みは人それぞれだが、抵抗力の弱い子どもは特に注意が必要。応急処置や近くの病院を確認しておくこと。
  • 応急処置後は、細菌による二次感染を防ぐために患部を清潔にし、医師の診察を受ける。





②こんな危険生物も


カツオノエボシ
特 徴
外洋性のクラゲで、風の強い日に岸に打ち寄せられることがある。青い浮き袋(気胞体)で水面に浮き、その下面には数本の長い触手が垂れ下がっている。

応急処置

  1. 海水で刺胞球や触手を洗い流す
    ※刺胞球や触手を洗い流す際、酢は絶対に使わないこと。
  2. 氷や冷水で冷やす



オニダルマオコゼ
特 徴
色や形が石や岩によく似ている上、ほとんど動かないので知らずに踏みつけて刺されることがある。砂の中に潜ったり、浅い所にもいる。背びれに毒の入った袋を持ち、骨も硬く、ゴム底の靴などは突き通す。


オニヒトデ
大きさは直径30cmほどで、毒のあるトゲの付いた腕を10~17本持っている。昼間はテーブルサンゴなどの下に隠れていることもあるので、むやみに手を入れないように。


ガンガゼ
トゲは折れやすく、刺されると激しい痛みが生じる。折れたトゲが体内に残っていることもあるので、病院で診てもらうこと。

応急処置

  1. 目に見える大きなトゲは取り除く
  2. 痛みを和らげるため、40~45度程度のお湯につける(30分~60分)
    ※ビニール袋にお湯を入れ、患部に当ててもいい。その際はやけどに注意を。


 

海の危険生物による被害状況(1998年~2016年)

生物別


年代別


月 別

 

安全に海を楽しむための格好


ラッシュガードやレギンスなどで肌の露出を抑える。日焼け対策にも。
※ラッシュガードの代わりに長袖シャツ(Tシャツ)でもいい。底の厚い靴(マリンシューズ)がおすすめ。


※より安全に海を楽しみたいという人は、スティンガースーツや手袋を活用するといい。生物に触れても大丈夫。


写真提供/沖縄県衛生環境研究所


編集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』第1566号 2017年7月20日掲載

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