企業紹介
2024年12月26日更新
[企業家インタビュー]顧客とスタッフの支えに感謝|株式会社リポースカンパニー
「お客さま一人一人と向き合い、心と体の美しさと健やかさをサポートする」がコンセプト。㈱リポースカンパニーは、フランス発祥の海洋療法「タラソテラピー」を軸に、県内外のリゾートホテルでスパサロンを展開している。県内のショッピングセンターにも直営店を出し続けており、オーガニックコスメも輸入販売するなど、さまざまな角度から「癒やし」を提供し続けてきた。
株式会社 リポースカンパニー
顧客とスタッフの支えに感謝
株式会社 リポースカンパニー
代表 粟國淳子さん
あぐに・じゅんこ/1963年生まれ。外資系大手化粧品メーカー勤務をへて91年、那覇市で開業。県内外でタラソや温泉、沖縄素材にこだわったサロンを展開。2013年、輸入部門「ベルダ事業部」新設。15年からイオングループの店舗(ライカム、北谷、那覇、具志川)にカウンターをオープン。21年11月に創業30年を迎えた。一昨年に金武町に新たな研修施設を新設した。
2025年の展望
インバウンドの回復に手応え
厳しい時ほど癒やしが必要
人材不足の解決策 スタッフ一丸となって
「お客さま一人一人と向き合い、心と体の美しさと健やかさをサポートする」がコンセプト。㈱リポースカンパニーは、フランス発祥の海洋療法「タラソテラピー」を軸に、県内外のリゾートホテルでスパサロンを展開している。県内のショッピングセンターにも直営店を出し続けており、オーガニックコスメも輸入販売するなど、さまざまな角度から「癒やし」を提供し続けてきた。
創業33年。粟國淳子代表は「コロナ禍を乗り越え、この2~3年ほどで県内外、海外のお客さまも戻ってきた。特にインバウンドのお客さまは円安の影響も手伝って手応えを感じている」と話す。
一方で、人材育成や待遇改善、働きやすい環境作りも継続。「子育てとの両立が図れるよう仕事を見える化し、スタッフ全員でサポートし合う体制を強化し続けるなど、人一倍気を配ってきたが、人材不足、定着率の低さが課題となっているのは、ほかの業界同様だ」。
それでも「現状を理解し支えてくれるスタッフと、通い続けてくださるお客さまのおかげで今がある」と感謝する。「厳しい状況下でも働き続けられる体制づくりに向け、スタッフ一人一人が考え、動き始めてくれているのが本当にうれしく、ありがたい。同じ目標に向かって一つ一つ課題を解決していけば、必ず道は開ける」と力を込める。
子育て世代も働きやすく
これからの人材確保に欠かせないと語るのが、従来の仕事の仕方や考え方にとらわれない、労働環境やサービスの見直しだ。
「例えば、これまで年中無休が当たり前だったホテルのスパにも定休日を設けるなど、思い切った見直しが求められている」としみじみ。社会の多様なニーズに合わせ、営業時間を早める業態も増える中、「わたしたちの仕事も午前へシフトするなど、利用者にとっても働き手にとっても新しい選択肢を提案していくことが必要。そうすることにより、子育て中の女性たちも、ワークライフバランスを図りつつ、最大限のパフォーマンスを引き出せる環境を整えたい」と話す。
増えるお一人さま需要 商品開発に意欲
年始の地震に始まり、経済や社会情勢は今なお不安定な状況が続いているが、「厳しい時ほど必要なのが癒やし。お客さまの心と体に寄り添える私たちセラピストが求められている」と揺るぎない。
沖縄の海や自然の恵みを生かした「トリートメント」に本場フランス仕込みの「高い技術力」、ゆったりとくつろげる「ホスピタリティー」といったリゾートエステの世界観をさらにブラッシュアップ。男女問わず増え続ける「お一人さま需要」に応える魅力的な商品開発にも意欲を燃やす。
「癒やしのニーズは必ずある。それに応えられるかどうかは自分たち次第。2025年も働く女性たちが成長とやりがいを感じられる理想の会社づくりを目指し、努力を重ねていく」と話した。
『週刊ほ〜むぷらざ』年末年始特別号・企業家インタビュー
第1951号 2024年12月26日掲載