［タイ深発見］世界一のカレーラーメン〈20〉

文・写真　大森優華
タイ国政府観光庁福岡事務所の大森優華さんが、タイについて紹介します。今回は、タイ北部チェンマイのリポートです。

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世界一のカレーラーメン

サワディージャーオ！あれ、いつものあいさつと違う？と思った方、さすがです。日本の方言のように、タイにも方言があります。今回の語尾はタイ北部バージョンです。

最近、数年ぶりに訪れたタイ北部のチェンマイが本当に楽しかったので、今回は「チェンマイリポート」をお届けします。

おいしさに衝撃

チェンマイを訪れる上で絶対に外せないローカルフードが「カオソーイ」。ゆでた卵麺にココナツミルクを使ったカレースープを絡ませ、ほろほろの手羽元と揚げた卵麺をのせたら完成です。

昨年、料理メディアＴａｓｔｅＡｔｌａｓ（テイストアトラス）による「世界のベストスープ５０選」で１位を獲得し、世界的に注目されています。チェンマイには多くの専門店がありますが、私が行ったのはチェンマイ市内の「カオソーイ・メーサイ」です。ミシュランガイドにも掲載された人気店です。

注文すると、付け合わせでライムや高菜の漬物、刻みエシャロットが出てきます。お薦めの食べ方は、一口目はそのまま、二口目以降は付け合わせをトッピングすることです。私はさらに、卓上に用意されている刻んだピーナツをかけて食べるのが好きです。

カオソーイは一般的な麺料理よりも少量で提供されるので一人二皿はぺろりと食べられます。過去に一人でチェンマイ旅行した際は、予定を変更し１日５食を食べ歩きするくらい、おいしさに衝撃を受けました。

象と触れ合うカフェ

チェンマイ市街地から車で５０分ほど（西に２５㌔）離れたハードン地区にある「エレフィン・ファーム＆カフェ」は山の中腹に建てられたカフェです。カフェの敷地内に象と触れ合える東屋があり、餌やりができます。餌は１カゴ１００バーツ（４００円前後）でバナナとサトウキビを購入できます。

柵などの仕切りがなく、近い距離で触れ合え、カフェでおいしいドリンクを飲んでゆっくり過ごすこともできます。ドリンクは６０～９０バーツでコーヒー、タイティー、ジュースなどいろいろそろっています。

映えスポットがいくつかあり、ブランコや展望スペースで写真撮影を楽しんでいる人が多くいました。山に囲まれたカフェで象と触れ合い、のんびりとした時間を過ごすことができます。

今月、関空からチェンマイへの直行便が就航するなど、これから注目の場所です。皆さんもぜひ一度訪れてみてください。

ローカルフードのカオソーイ。揚げ麵がのっているのが特徴

エレフィンカフェ。敷地内を小さな子象や立派な牙を持つ大きな象が伸び伸びと歩いている

山に囲まれたエレフィンカフェは、映えスポットがいくつもある

２２㍍の黄金の仏塔

チェンマイで「この寺院に参拝しないとチェンマイを訪れたことにはならない」と地元の人に言われるほどの超重要スポット「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」。標高１０８０㍍にある寺院で、３０６段の階段を上ると境内には高さ２２㍍の黄金に輝く仏塔があり、人々の篤い信仰を集めています。寺院からチェンマイ市内を一望できます。