旅行
2022年12月15日更新
[タイ深発見]週末や夜に開かれる市場〈18〉
文・写真 大森優華
タイ国政府観光庁福岡事務所の大森優華さんが、タイについて紹介します。今回は、個性豊かで色鮮やかなタイの市場を取り上げます。
サワディーカ‼︎ 市場って聞くとちょっとワクワクしますよね。
まず紹介するのは、「チャトチャック・ウィークエンド・マーケット」。週末に開かれるバンコク最大の公設市場です。
1982年に設立され、敷地は衣類、インテリア、ペット、骨董品、古本、中古品、ガーデニング、飲食など八つのゾーンに分かれ、1万5千軒以上の露店が軒を連ねています。交通の便もよく、高架鉄道の駅から徒歩5分、または地下鉄駅直結で初めての方でも訪れやすいです。
タイの定番土産である象柄のパンツや派手なTシャツはもちろん、マグネット、食器、象の置物、民族衣装、美術品、生活雑貨などいろいろなものを取り扱っています。お土産だけでなく日用品もあるので、タイ人も多く訪れ、コロナ前は毎週末20~30万人が訪れるほどのにぎわいでした。
近くにはタイ農業協同組合が運営するオートーコー市場があり、タイ各地のよりすぐりの生産物が買えます。季節の野菜や果物なども並び、沖縄の公設市場のような存在です。
水上マーケット
次に紹介するのは、バンコクから車で1時間半南下したサムットソンクラーム県にある「アンパワー水上マーケット」。古い伝統家屋や長屋が残り、地元住民も昔ながらの水上生活を続けていて、古き良き時代のタイを求める若い層から支持を集めています。
全長約500㍍のアンパワー運河の両側には土産物屋や海鮮料理店、フルーツの屋台、コーヒーショップなどが立ち並びます。水上マーケットが始まるのは、週末の午後3時から。日が暮れると屋台がオレンジ色に包まれていく景色は美しく、温かな空間が広がります。
このマーケットでは、夕方からホタル観賞ツアーが催されます。小舟に乗って運河を抜けると、メークローン川があります。そこにマングローブの一種であるランブーの木が生息していて、この木の蜜を求めてホタルが飛来するのです。日本では見られない種類のホタルで、ほぼ1年中見られます。仲間の光に呼応して同時に点滅し、クリスマスイルミネーションのような幻想的な光を放ちます。
近くに線路脇のメークローン鉄道市場やダムヌン・サドゥアック水上マーケットもあるので、エリア全体を回るのもおすすめです。マーケット内には、新鮮なフルーツを使ったジュースやスムージー、アイスキャンディーのお店も多いので、暑さ対策をして散策を楽しんでください。
チャトチャック・ウィークエンド・マーケットの看板
同市場で販売されている食器
午後3時から開くアンパワー水上マーケット
列車すれすれ鉄道市場
また、夜になると現れ、料理やお土産品の店が立ち並ぶ「ナイトマーケット」では、新鮮な果物や野菜、カレーペーストなどが販売され、タイの食卓を支える「ローカル市場」もあります。
タイ国政府観光庁のHPでは、さまざまなタイの情報や写真を公開しています。下記のURLからアクセスを。
https://r.qrqrq.com/pcwgsd1d
LET'S TRY! ひとことタイ語
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市場・マーケット=タラート
ホタル=ヒンホイ
◆タイ国政府観光庁 福岡事務所
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執筆者
タイ国政府観光庁福岡事務所 マーケティングオフィサー
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https://r.qrqrq.com/vGc3f3vd「タイ深発見」のバックナンバーはこちらから。
『週刊ほ〜むぷらざ』タイ深発見<18>
第1845号 2022年12月15日掲載