［タイ深発見］タイのＢＬ（ボーイズ・ラブ）ドラマやロケ地〈14〉

文・写真　冨松寛考

旅行

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注目のタイドラマとロケ地

①タイのBLドラマをテーマにしたタイ国政府観光庁発行のガイドブック。以下、ドラマや映画に登場するロケ地

日本で「タイ沼にハマる」（通称：タイ沼）という言葉が静かなブームになっていることをご存じでしょうか？「タイ沼」とはタイドラマにハマっていることを言います。これまでタイドラマが見られるのは主に動画配信のみでしたが、昨年からテレビで放送され、さらに「タイ沼層」が広がっています。特にBL（ボーイズ・ラブ）のタイ沼が多数です。そのきっかけは2016年に公開された大ヒット作「SOTUS（ソータス）」。さらなる追い風になったのが、ツイッター世界トレンド1位を獲得した「2gether （トゥゲザー）」。去年映画が日本で先行上映されたり、タイ語の教材本として出版されたり、関連商品も多岐にわたっています。少女漫画的な世界観で、イケメンな出演者と美しい映像、ストーリー性が融合していることが、人気の背景にあるようです。

ロケ地ツアー好評

コロナ禍でドラマを通じてタイ沼になった方がほとんどで、その約８割の方がタイ未経験と言われていますので、今後ドラマのロケ地巡りなどでタイに来る方が増えることが期待されています。ロケ地は、美しい眺めの「ラマ８世橋」、コーヒーの名店「ミニストリー・オブ・ロースターズ」など、観光スポットとしても見どころ満載です。われわれタイ国政府観光庁も、昨年観光庁公式のアカウント「タイBLに恋したい！」をツイッターに開設。ロケ地やドラマに登場するタイ料理などさまざまな情報を提供してきました。フォロワーは2万人を超え、今年６、７月にはロケ地巡りのモニターツアーも実施し好評を得ています。観光庁の日本語サイトでタイの人気ドラマをテーマにした公式ガイドブックを掲載しています。公式ユーチューブチャンネルでドラマに出演した俳優が案内人となり、バンコクを巡る動画もあります。ぜひこの機会にタイ沼への一歩を踏み出してみませんか？

②美しい景観の「ラマ８世橋」

③ドラマのキーアイテムとなりブームにもなった「ピンクミルク」

④コーヒーの名店「SIX BREW COFFEE」

⑤複合商業施設「アイコンサイアム」②④⑤はバンコクにある。

⑥離島のサメット島にある絶景ポイント「コ・サメット・エンド・ビューポイント」

規制緩和で快適に

７月１日よりタイ政府は入国規制を緩和。２回以上のワクチン接種証明書（英文）または72時間以内でのPCR陰性証明書（英文）の提示で入国可能となりました。渡航前の事前申請や到着後の隔離などが不要になり、より快適に旅行できます。さらに入国時に記入が必要な出入国カードも廃止となり、入国時の手間も軽減しています。首都バンコクやその周辺、古都チェンマイがある北部、ビーチリゾートで有名なプーケットがある南部と、タイには魅力的なエリアが多数あります。目的に合わせてゆっくり巡ってみてはいかがでしょうか。皆さんのタイへのお越しをお待ちしています。