ビューティー
2020年2月22日更新
沖縄スパイス ヒハツモドキ②|心も体も健康にアーユルヴェーダ
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を、知念伽央梨さん(i‐PLANA代表)が紹介します。今回は前回に続き、ヒハツモドキの2回目です。
乾燥させて粉末に
前回の記事を読んでいただいた方々からお問い合わせがありました。ヒハツモドキを育てているが、使い方を知りたいということです。ヒハツモドキは県内ではピィパーズとも呼ばれています。 私は「ピィパーズを生かす会」という県産ヒハツモドキを普及する会に所属しています。同会の西表会長に教わったことをご紹介したいと思います。 粉にすると、こしょうのように料理に使えます。方法は二つあります。
一つ目は、生実を熱湯に10〜20秒入れた後、約1週間天日干しにします。その後、完全に乾燥させるためにフライパンでいり、ミルやすり鉢で粉末にすります。もう一つの方法は、約1分間沸騰したお湯に浸し水気を切りた後、家庭用暖房機で24時間乾かすと乾燥実になり、それをミルかすり鉢で粉にします。 また、生の実を皮ごとすりおろして、ワサビのように使えます。お刺し身が風味豊かになりますよ。
ヒハツモドキの有効成分はピペリン。最近の分析結果で緑色から赤色へ変わる熟し始めの時に100グラム中3700ミリグラムのピペリンがピィパーズ粉末に含まれることが分かりました。この値は他のブラックペッパーやヒハツよりも多いと言われています。
毛細血管のゴースト化(血流がなくなり毛細血管が消える)に歯止めをかけ、シミやシワ、たるみを改善するとの研究結果が出ています。
アーユルヴェーダにはサートミヤ(慣れ)という考え方があり、土地のものはそこに暮らす人に馴染みやすいと言われています。県産のヒハツモドキは、その点でもお薦めです。
地球温暖化対策として那覇市役所の屋上にもピィパーズは元気に成長していますよ。
ピィパーズを生かす会の宇根さん(72)。5年前からピィパーズ粉末を朝食に取り始め(左写真)、シミがほぼなくなったそう(右写真)
インフォメーション
東洋医学のイベント「アジアンビューティー」にて講座、出店
日時:2月22日(土)午前11時半〜(約50分)
場所:沖縄ガス(那覇市西3-13-2)
参加費:500円
テーマ:「食で不調を遠ざける」一口試食付き
申込:098-863-7750
同日:午前10時〜午後4時「アーユルヴェーダスパイスカフェ」を出店
場所:沖縄ガス
アーユルヴェーダフードコーディネーター初級講座(3月開講)
お問い合わせ:090-1946-9030
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨さん
・米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携 Ayur Vedic Medicine Practitioner
・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー
i-PLANA(アイプラーナ)
090-1946-9030
メール/i-plana-okinawa@ked.biglobe.ne.jp
心も体も健康にアーユルヴェーダ
本コーナーは「シニアウエーブ」と「週刊ほ~むぷらざ」の連動企画。次回は2020年3月5日(木)の週刊ほ〜むぷらざに掲載。