ビューティー
2019年12月5日更新
沖縄スパイス ヒハツモドキ①|心も体も健康にアーユルヴェーダ
5千年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を、知念伽央梨さん(i‐PLANA代表)が紹介します。今回は、ヒハツモドキについてです。
知念さんが育てて収穫したヒハツモドキ。独特の香りがあり、体を温めてくれる
ヒハツモドキとショウガ、こしょうを混ぜると消化剤に
ヒハツモドキの入った沖縄のお菓子「ナントゥンス」。知念さんの手作り
風味豊かで効能さまざま
前回、ご紹介したショウガと合わせて私がよく使うスパイスに「ヒハツモドキ」があります。
サンスクリット語では「ピッパリー」。和名を「長コショウ」、英語では「ロングペッパー」と言います。石垣島では「ヒハーチ」「ピバーツ」などと呼ばれます。
「ヒハツ」はインド長コショウ。沖縄で自生・栽培されているのは、ジャワ長コショウで「ヒハツモドキ」です。ヒハツとヒハツモドキは、原産地は違えど極めて効能は似ていると言われます。
アーユルヴェーダのサートミヤ(慣れ、習慣)の視点で見た場合、沖縄の人にはヒハツモドキが合うでしょうと、ある薬学博士がおっしゃっていました。
アーユルヴェーダではヒハツは最も優れたスパイスの中の一つとし、強壮作用、強精作用、皮膚、呼吸器系、糖尿病、腹部膨満、便秘、いぼ痔(じ、リウマチ、生殖器官などに良いと考えられ、また、脳の働きを良くすると考えられています。血管壁を強化することからアンチエイジング、美肌も期待できます。
コショウ科、ツル性で、濃い緑色の葉が窓を覆うと、強過ぎる日を遮ってくれ、地球温暖化防止策として、壁面緑化活動にも一役買っている話題の植物です。
調理法はいってすり鉢で粉にして沖縄ソバ、中身汁に振りかけたり、沖縄の菓子「ナントゥンス」の材料として風味を楽しみます。
私はカチューユーやチャンプルーにひとつまみ入れていただいています。
ショウガパウダーと黒コショウ、そしてヒハツモドキを粉にし、1:1:1で混ぜ合わせたら、素晴らしい消化剤になります。
ヒハツモドキはシナモンに似た独特の香りがあり、体を温めてくれる作用がありますので、寒くなる季節、お料理に使ってみるといいですね。
ハチミツと混ぜてなめ剤(少しずつなめて服用)にするのもおすすめ。ただし、何でもそうですが、適量を取ることが大事です。
県外への出荷が追いつかないと言われる人気のハーブ。機会があれば家庭で育てて、自家製の秘薬として使ってみてはいかがでしょうか。
インフォメーション
◆那覇銘苅店(那覇市銘苅3-2-28 3階)限定
アーユルヴェーダの人気メニュー特別価格プラン※12月27日まで
◇アビヤンガ(体質別オイルで老廃物の排せつを促し、滋養を与える全身トリートメント)
1万5000円→1万円(税別)
◇シロダーラ(脳のトリートメントとも言われる。額に温かい油を垂らす。目の疲れを癒やし質の良い睡眠に導く)1万2000円→8800円(税別)
お問い合わせ:090-1946-9030
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨さん
・米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユルヴェーダ提携 Ayur Vedic Medicine Practitioner
・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー
i-PLANA(アイプラーナ)
090-1946-9030
メール/i-plana-okinawa@ked.biglobe.ne.jp
心も体も健康にアーユルヴェーダ
本コーナーは「シニアウエーブ」と「週刊ほ~むぷらざ」の連動企画。次回は2020年2月22日(土)のシニアウエーブに掲載。