ビューティー
2017年9月7日更新
祭りや祈りで心穏やかに|心も体も健康にアーユルヴェーダ
5000年の歴史があるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」について、スパを経営する株式会社i‐PLANA代表の知念伽央梨さんが紹介します。今回のテーマは「ガネーシャのお祭り」です。
アーユルヴェーダはインド発祥ですが、今回は、この学問を育んだインドのお祭りについて紹介します。日本では8月から9月にお盆という大イベントがあり、沖縄でも旧盆が終わったばかり。インドにはちょうど同じ時期にヒンドゥー教の神様、ガネーシャの誕生を祝うお祭りがあります。正式には「ガネーシャ・チャトゥリティ」といい、インド全体のお祭りですが、特に西インドのマハラシュトラ州で盛んに行われます。
沖縄の旧盆と同じく、月の暦に従い、執り行われます。ヒンドゥー教の新月の4日目から満月までの11日間、寺院や商店で盛大に祝います。
ガネーシャ神は「困難を取り去り、福を招き、商売を繁盛させる」というのでいたるところで大事に祭られている、とても人気のある神様。日本でも見かけますね。私もインドの神様の絵や像を持っていますが、中でもガネーシャ神は姿に特徴があり、愛きょうがあって好きです。その姿はなんと頭が象で体が人間なのです。
その理由は、母との約束を守って家に誰も入れなかったガネーシャは父であるシヴァ神が帰ってきましたが、家に入れませんでした。それを怒った父がガネーシャの首を切ってしまい、妻に激怒され最初に目の前を通った者の首をつけました。それが「象」だったようです。
怖いお話ですが、ガネーシャが尊敬されている理由は、象が全ての動物の中で一番体が大きく、とても賢いことが理由のようです。ガネーシャ神はまだ子どもというところから、甘いものが好きで楽しく遊ぶことが好き。1人でいると寂しがるようで、かわいらしいですよね。
私はサロン内にある祭壇にインドの神様を祭っていますが甘いデーツやお菓子を供えます。また、庭にはえている植物を飾り、きれいな水に変えます。自宅の台所にはもちろん火の神を置いています。
祭りでもそうですが、日常的にもさまざまな祈りがあり、私は「祈り」はとても大切だと考えていて、よく祈ります。アーユルヴェーダでも「祈る時間は精神を落ち着かせ強くもしてくれる」とありますよ。アーユルヴェーダで心身をすこやかに保ちながら、祭りなどを通して「祈る」のもいいですね。
愛きょうのある姿で、いたるところにまつられているインドの神様・ガネーシャ
インフォメーション
- アーユルヴェーダ学会認定初級講座(アーユルヴェーダセルフケアアドバイザー資格取得、55時間)
受講料/14万8000円(無料説明会を予定)
講師/浅貝賢司、崎浜キヌ、知念伽央梨
- アーユルヴェーダ博物館
開催日/2017年11月10日(金)~12日(日)
場所/ホテルモントレ沖縄 スパ&リゾート
※講座、博物館の問い合わせは下記へ。
株式会社 i-PLANA
代表 知念伽央梨さん
・米国補完医療大学AUCM、グジャラートアーユ ルヴェーダ提携 Ayur Vedic Medicine Practitioner
・日本アーユルヴェーダヘルスカウンセラー
i-PLANA(アイプラーナ)
090-1946-9030
沖縄県北中城村美崎111-4
心も体も健康にアーユルヴェーダ
本コーナーは季刊「SeniorWave(シニアウエ~ブ)」と週刊ほ~むぷらざの連動企画。次回は10月5日(木)発行のほ~むぷらざに掲載。
この記事のキュレーター
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- ちぃちゃん
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元企画・編集プランナー
身の回りの「はてな?」や「なるほど!」を追い求めながら、好奇心のアンテナを張り巡らせて日々、取材中。何でもやるからには「徹底的」に。そのための息抜きも大切に。メリハリのある暮らしと、メリハリのある仕事のこなし方ができるよう心がけています。