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2023年3月23日更新

[美容形成外科]目・頬・口元のたるみやシワはなぜ起こる?|教えて!ドクター当山〈257〉

加齢とともに気になり始める目元や頬、口元のたるみやシワ。実は「骨が痩せることから始まる」と知ってましたか? 「残念ながら老化を防ぐことはできませんが、遅らせることは可能です」と当山美容形成外科の当山拓也院長。そこで今回は当山院長が顔の老化のメカニズムを解説。効果的な治療の進め方についても聞きました。

目・頬・口元のたるみやシワはなぜ起こる?

「骨が痩せる」のが老化の始まり!

 「顔面老化のメカニズム」 


30歳ごろから顕著に
萎縮→下垂→拘縮と進行


―そもそも顔の老化はどのように起こるのですか?

 当山 
顔の老化は、①萎縮②下垂③拘縮の順に進みます。
初めに起こるのが①萎縮です。人の骨は加齢とともに痩せてきますが、これは顔の骨も同じ。年を取ると骨の吸収・損失スピードに骨の形成スピードが追いつかなくなり、30歳を過ぎたころから少しずつ骨の萎縮が起こり始めます。

まず額周囲の骨が萎縮するので、こめかみやおでこのへこみが目立ってきます。次に眼球が入っている眼窩と言われる部分の容積が広がり始めます。見た目には目の上がへこんだり、目の下のクマとなって表れ、目立ってくるわけです。もちろんあごの骨も痩せて支えがなくなります。また萎縮は骨だけでなく顔の脂肪にも起こるため、頬骨が突出し骨の輪郭が目立ってきて、骨張った印象のお顔立ちになってくるというわけです。


―②の下垂とは?

 当山 
当山 顔には骨と皮下組織をつないで支える靱帯がありますが、骨と皮下組織それぞれが加齢で痩せて萎縮するにつれ、靱帯は伸びて緩んでしまいます。骨が萎縮して靱帯が緩むと支えを失った脂肪がズレ落ちる「下垂」が起こり、外見上のたるみやシワの原因となります。


放っておくと深いシワに
年感じる顔立ち&左右差も


―最後が③拘縮なんですね?

 当山 
はい。①の骨や脂肪が萎縮し、顔の脂肪や皮膚に②の下垂が生じると、顔の筋肉は下がってきた組織を支えようとして、いつも以上に頑張って収縮します。この状態で長い間放っておくと、顔に深いシワが刻み込まれてしまいます。これが老化の最終現象となる「拘縮」というわけです。重度の拘縮が生じると一気に年齢を感じる顔立ちになってしまい、左右差が出てしまうこともあるわけです。

―治療を行う上でのポイントは?

 当山 
治療は、老化の進行する順に行うことが大切です。つまりヒアルロン酸や脂肪注入により萎縮した部位を補正した後、フェイスリフトなど各種リフトアップマシンで下垂した靱帯や脂肪を引き締め、最後に拘縮で起こった深いシワをボトックスやヒアルロン酸注入で補正する、という順番です。

残念ながら①~③の老化を防ぐ手段はありません。そのため、早めの対策でいかに老化のスピードを遅らせるかが、若々しさを保つカギとなります。ご自分のお顔はどの段階で、どんな治療法が有効なのか、まずは信頼できるクリニックに相談しましょう。

※次は「当山美容形成外科における層別治療パート1」です。




当山 拓也 氏
当山美容形成外科 院長

東京医科大学卒業後、東京大学医学部形成外科学教室入局。東京警察病院、杏林大学形成外科等で研さんを積む。リッツ美容外科・東京院、東京西徳洲会病院形成外科・美容外科医長、アヴェニュー表参道クリニック副院長をへて、2017年4月に医療法人形成会当山美容形成外科副院長に。2018年、同院院長に就任。


<この記事に関する問い合わせ先>
医療法人形成会 当山美容形成外科
098-867-2093
http://www.touyama.com/



<過去記事一覧>


『週刊ほ〜むぷらざ』 教えて!ドクター当山<257>
第1859号 2023年3月23日掲載

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funokinawa編集部

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