ヘルスケア
2022年3月24日更新
[沖縄]健診おすすめオプション|効率的に健康チェック!|身近な病気もっと知ろう 家族の医学手帳(94)
家族の健康が気がかりな「ほーむさん」が専門のドクターを訪ね、気になる病気について聞くこのコーナー。前回に続き新健幸クリニックの院長である潮平芳樹先生にご登場いただき、健診おすすめオプション検査についてお話を聞きます。
受けるべきオプション検査
がんを早期発見し早期治療を!
沖縄県の胃がん検診では、口からバリウムを飲む胃エックス線検査が基本となりますが、胃カメラが選択できるなら、ぜひおすすめします。口や鼻から内視鏡の細い管を入れ、胃の内部を直接カメラで見るため、逆流性食道炎、胃炎、潰瘍、ポリープ、早期の胃がんや進行がん、さらには日本人の胃がんの98%を占めるとされるピロリ菌感染を疑う所見なども確認できます。また、胃だけではなく、喉頭、咽頭、食道などの病変を見つけることも可能です。特に鼻から挿入する経鼻内視鏡は、嘔(おう)吐(と)感がほとんどなく、口からの胃カメラが苦手だった方にもおすすめします。
日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんにかかり、3・6人に1人ががんで死亡(2019年データ)する今、健診やオプション検査、がん検診を活用して、がんを早期発見し、早期治療に取り組むことが、とても大切だと思います。
2017年度沖縄県がん登録事業報告によると、がん発見の経緯として、がん検診・健診・人間ドックで見つかるケースも多く、特に子宮頚部がんと乳がんは多く発見されています。定期的に健診やオプション検査、がん検診をしっかり受けることが、あなたの健康を守ることにつながるのです。
潮平芳樹さん/新健幸クリニック院長
しおひらよしき/千葉大学医学部卒業後、県立中部病院をはじめ各地の県立病院内科で勤務、豊見城中央病院院長などを経て、2019年に新健幸クリニックを開業。日本内科学会、日本腎臓学会、日本透析学会、日本リウマチ学会の各専門医。キレーション治療認定医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医。モットーは「沖縄県民の健康の回復につながる医療」。
新健幸クリニック
☎098-861-5700
那覇市久茂地2-11-18 3F
がんを早期発見し早期治療を!
Q1 バリウムだけで胃の検査は十分?
沖縄県の胃がん検診では、口からバリウムを飲む胃エックス線検査が基本となりますが、胃カメラが選択できるなら、ぜひおすすめします。口や鼻から内視鏡の細い管を入れ、胃の内部を直接カメラで見るため、逆流性食道炎、胃炎、潰瘍、ポリープ、早期の胃がんや進行がん、さらには日本人の胃がんの98%を占めるとされるピロリ菌感染を疑う所見なども確認できます。また、胃だけではなく、喉頭、咽頭、食道などの病変を見つけることも可能です。特に鼻から挿入する経鼻内視鏡は、嘔(おう)吐(と)感がほとんどなく、口からの胃カメラが苦手だった方にもおすすめします。Q2 特に女性におすすめの検査は?
もし子宮頸(けい)がん検診を受けていないなら、ぜひオプション追加をおすすめします。子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス感染で、20代から30代の若い女性に急増しています。子宮頸がん検査は、小さなへらやブラシで子宮頸部の粘膜の表面を軽くこすって細胞を採取しますが、痛みはほとんどありません。この検査では、まだ自覚症状のない前がん状態やごく初期の子宮頸がんも早期発見できるので、ぜひ受けていただきたいと思います。Q3 他にも受けるべき検査はある?
人間ドックのオプション項目に、肝臓がんの発生に関わるB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの検査があれば、受けていない方にはぜひおすすめです。これらのウイルス性肝炎が長く続くと、肝硬変や肝臓がんに進行することがあります。また、便潜血検査は大腸がんによる死亡率を21%低下させるというデータがありますので、ぜひ受けましょう。日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人ががんにかかり、3・6人に1人ががんで死亡(2019年データ)する今、健診やオプション検査、がん検診を活用して、がんを早期発見し、早期治療に取り組むことが、とても大切だと思います。
がん検診・健診・人間ドックでがんを発見!
2017年度沖縄県がん登録事業報告によると、がん発見の経緯として、がん検診・健診・人間ドックで見つかるケースも多く、特に子宮頚部がんと乳がんは多く発見されています。定期的に健診やオプション検査、がん検診をしっかり受けることが、あなたの健康を守ることにつながるのです。潮平芳樹さん/新健幸クリニック院長
しおひらよしき/千葉大学医学部卒業後、県立中部病院をはじめ各地の県立病院内科で勤務、豊見城中央病院院長などを経て、2019年に新健幸クリニックを開業。日本内科学会、日本腎臓学会、日本透析学会、日本リウマチ学会の各専門医。キレーション治療認定医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医。モットーは「沖縄県民の健康の回復につながる医療」。
新健幸クリニック
☎098-861-5700
那覇市久茂地2-11-18 3F
文・堀基子(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』 家庭の医学手帳<94>
第1807号 2022年3月24日掲載