金城真知子
2018年8月13日更新
「みーどぅーさぬ」|金城真知子の声コラム
温かさと優しさにあふれたウチナーグチ。金城真知子の「ほっとする沖縄方言」を声のコラムで紡ぎます。(vol.04)
もうすぐ旧盆がやってきますね。
沖縄出身の方でしたら、生家や嫁ぎ先のお仏壇(トートーメー)に、手を合わせるという方も多いと思います。
私の実家は長男家ではないので、年中行事は、いつも祖父母の家(じーちゃん家)に集まっていました。兄弟の多い父なので私はイトコもたくさん(父方イトコだけで25名近くいるんです!)かなりにぎやかなお盆を迎えていた事を思い出します。
幼い頃は、イトコ親戚みんながじーちゃん家に集合していたのですが、大学生になってバイトを始めたり、社会人になって仕事があるとなると、なかなかじーちゃんの家の旧盆を最優先に出来なくなっていたのも事実・・・
特に、離れて暮らす親戚イトコたちは、なかなか参加できず「全員がそろう」事は、かなり少なくなってきました。
そんな時に聞こえて来たのが「みーどぅーさぬ」という言葉。
ーーーーーーー
今思えば、ただただ「会いたいね〜」の思いで伝えていた「みーどぅーさぬ」
明治生まれの祖父の言葉に、幼い私には「なんで、あいつは来ないのかー!」って怒られている気がしていたのですが、ただただ「会いたいね〜」のサインだったとは・・・
祖父が亡くなった今となっては、
もう一度聞きたくなる、愛しい「みーどぅーさぬ」です。
(つづく)
金城真知子さんのコラム[カテゴリー:子育て 大人女子を応援]
ほっとする沖縄方言 vol.04
この記事のキュレーター
- キュレーター
- 金城真知子
これまでに書いた記事:79
フリーパーソナリティー
沖縄県南城市出身。琉球大学卒業。
ラジオパーソナリティー・ウェディング司会者・スマイルトレーナー®
FM沖縄『ちゅら玉・浪漫紀行』ではライター兼ナレーターを担当。
沖縄の自然や習慣・格言などを題材にウチナーグチを交えて紹介。
本コラムでは、沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。