春はカラダのデトックス期間。
先月のコラムで、東洋医学では春は「肝（肝臓）」の季節なので、肝を労ることでカラダの解毒力が上がるためとお話しました。
解毒力を上げる方法として紹介したファスティング（断食）について、今回は少し詳しくお話します。

ファスティングとは断食のことです。
本来はヨガなどの精神修行や病気の治療として行われてきたものですが、今ではヨガや病気治癒目的ではない人でも、体調管理やストレス解消のために半日から3日程度のプチファスティングを実践する方が多くなりました。
ヨガなどの精神修行や病気の治療では、完全に何も食べない、飲まないことをする方もいますが、現代でいうファスティングは、必要な栄養を酵素ドリンクやサプリメント、少量の野菜、果物で補いながら行う「半断食」が主流です。
ダイエットを目的として実践する方もいますが、痩せるのは結果的なことで、本来の目的はあくまでも健康なカラダづくり。
 

ファスティングのメリット①

お肌がきれいになる!!



現代人の胃腸内臓は、日々の過食や不摂生により酷使され、食品添加物などで汚され、疲労困憊状態です。
腸が汚れているということは、腸から全身に栄養を運んでいる血管や細胞も汚れ、全身に毒素を広げ溜め込んでしまっている状態です。

例えば、食べ過ぎやケーキやクッキーなどの小麦粉を使ったお菓子や料理が続くと、吹き出物ができたり、お肌の状態が悪くなる経験をした人も多いはず。
食べ過ぎは分かるけど、なぜ小麦粉？と思うかもしれませんが、小麦粉は腸壁にへばりつき、目詰まりの原因になります。



東洋医学では、大腸の状態は肌に表れると言われていて、腸が汚れるとお肌に影響を与えます。
お肌をきれいにしようと、高価な基礎化粧品や質のいい化粧品を使うことも大切ですが、その前に一番必要なことは、腸の状態をいい状態にすることが、きれいなお肌をつくる最大の近道なんです。
便通をよくし、小麦粉を減らし、腸内環境を整えるために日本人にとって最高の発酵食品である、質のいいお味噌や納豆、お醤油、お酢を取り、質のいいお水を飲む。
それだけでも、お肌は少しずつきれいになります。
 

ファスティングのメリット②

代謝や免疫力が上がる!!



カラダは「代謝酵素」と「消化酵素」を使い分け活動していますが、過食が多い現代人はどうしても「消化酵素」を多く使うため、「代謝酵素」が減ってしまい代謝が落ちています。
ファスティングをして胃腸（消化機能）を休ませることは、「消化酵素」を使わずにすむため、潜在酵素をすべて「代謝酵素」として使えます。
「代謝酵素」を使うことで、全身に溜まった毒素を効率よく解毒、排泄し、すみやかに細胞を新しく再生します。
定期的に行うことで、大腸の宿便も排泄できるようになり、腸内環境も整います。
また、小腸は多くの免疫の集まっている場所なので、小腸がリフレッシュすれば免疫機能も高まります。
胃腸を休めることは、肝臓、腎臓、膵臓などの臓器の負担も減り、カラダの内臓機能を上げることにもつながります。
 

ファスティングのメリット③

味覚や嗅覚など五感も研ぎ澄まされる!!



ファスティングをした後は、濃い味付けや化学調味料で麻痺した味覚がリセットされ、素材そのもののおいしさがわかるようになりますし、食べすぎなどの悪習慣を断ち切ることで、過剰な糖分やカフェインを減らすこともできます。
個人差はありますが、嗅覚や聴覚も敏感になります。
 

ファスティングのメリット④

カラダの断捨離!!



カラダの中にあるいらないものがそぎ落とされると、新しいものが入ってきます。
ファスティング中やファスティング後に起こるミラクルは、頑張ったご褒美!!

何かを始めるにはいい春だからこそ、今年はファスティングミラクルをぜひ体感してみませんか？

私も今月末からファスティング開始!!





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