春の夕暮れ時|金城真知子のコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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金城真知子

2017年4月21日更新

春の夕暮れ時|金城真知子のコラム

沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。「沖縄で、暮らす・はぐくむ Vol.30」

金城真知子

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日が傾きかける夕暮れ時が大好きな私。
ビビッドな光が肌に柔らかく当たり、黄金色から淡いペールオレンジへ。
数分ごとに反射角が変わって、きらめいたり揺らめいたり…。

淡いブルーとオレンジのグラデーションが楽しめる快晴の日も、雲がかって、なかなか光がこちらまで届かない空も、どちらも趣があってたまらない。そんな時には、ラジオ番組用の沖縄ストーリーが浮かんできて、一刻も早くパソコンに向かいたくなってくる。

こんなにも大好きな「夕暮れ時」なのだが、実際の私の日常に夕暮れを味わっている時間はほとんどない。小学校から帰ってきて開口一番「なんか食べていい?」と聞く、育ち盛りな長男と、かわいいスイーツに目がない真ん中の娘。下の子の保育園のお迎えまでになんとか夕飯を作り上げ、子どもたちの宿題を終わらせようと奮闘する日々。「夕日がキレイ〜」なんて言っていられないことがほとんどである(笑)

それでもやっぱり春が好きな私は、風が軽やかな日には外に出たくってウズウズ! 小学校に上がった娘も、お外遊びが大好きなので、晴れの日には「マ〜マ〜! 今日はベランダでお夕飯食べよう」と、レジャーシートを敷き、小型テーブルを準備。ベランダに干してある洗濯物もお構いなしに準備を始めるので、「あ、ちょっと今日はまずいな…。また今度にしよう(^^;)」と何度延期をお願いしたことやら。。。その時の気分に任せて行動しちゃいたくなるところは私譲りかもしれない。

それでも、金曜日の夕暮れはちょっと違う。この時季は保育園から迎えた後は、家に帰らず公園へ。この日は北谷の「アラハ公園」に向かった。





海沿いの細長い公園。サラサラとした真っ白な砂浜。シロツメ草のじゅうたんに、歴史を感じさせる大きな船型の遊具。横にはバスケットコート。海上でSAP(スタンド・アップ・パドル)をする人の影。そこには年齢・国籍を問わず、夕暮れ時を楽しむ人々が集っていた。春風の軽さも手伝って、ここは時間が少しだけゆっくり流れているように感じる。そこにいるだけで、心がスーッと浄化されるのが自分でも分かる。

そして、上の子2人は迷わず砂浜にダッシュ!! 先ほど飲み干したペットボトルで海水をくみ、砂でお城でも作っているかと思いきや、よく見ると上手にサーフボードを作っていた。そして「マーマー見て!!!」とハシャギながら、砂のサーフボードの上で「SAP」がスタート(^^) 子どもたちの想像力と観察力はいつも私の想像を超えてくる。「ママもボードに乗っていいよ〜」と誘われるも、仕事終わりでハイヒール&ワンピース姿で来てしまったことに、かなりの後悔。私も砂まみれになって遊びたい…。

そうだ、これからは車のトランクに「島ぞーり」を人数分、載せておこう。せっかく沖縄で暮らしているのだから、自然をゆったり感じながら進んでいくのも悪くない。家での手作りのお夕飯の時間には全然間に合わないけど、うん! こんな日も悪くない。

おなかが空いた帰り道は、砂まみれの「ドライブスルー」。車の中でポテトを頬張りながら、バックミラー越しに見る子どもたちの笑顔は、これまた最高なのであった。

 


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フリーパーソナリティー
沖縄県南城市出身。琉球大学卒業。
ラジオパーソナリティー・ウェディング司会者・スマイルトレーナー®
FM沖縄『ちゅら玉・浪漫紀行』ではライター兼ナレーターを担当。
沖縄の自然や習慣・格言などを題材にウチナーグチを交えて紹介。
本コラムでは、沖縄で暮らす3児のワーキングママとして、家族の日常を綴っていく。

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