「3月の雨(水)」ばかり|本村ひろみのコラム|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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COLUMN

本村ひろみ

2021年3月3日更新

「3月の雨(水)」ばかり|本村ひろみのコラム

フリーパーソナリティーの本村ひろみさんが、暮らしを楽しむアンテナを巡らせて日々の沖縄・風景をレポートします。fun okinawaコラム「おきなわ暮らし散歩 Vol.76」

「3月の雨(水)」ばかり

 
アントニオ・カルロス・ジョビンの“Waters of March”。
ボサノバの名曲なのでいろんなアーティストがカバーしている。それらを集めたプレイリストをみつけたのでこの頃は繰り返し聴いている。19曲同じ曲でもアレンジやアーティストによって雰囲気が変わる。プレイリストのタイトルは「ずっと3月の雨」。最初に流れるのはエリス・レジーナ&カルロス・ジョビンの歌う3月の雨。
晴れでも雨でも、冷たい乾燥の季節から解放される3月はゆっくりと潤っていく感じ。
その喜びを歌った歌詞には、
「春の明るい兆し、生きることの希望、ガラスの欠片、風の森、光線、川辺のお喋り、煌めき、銀色の輝き、滴り、しずく、物語の結末、女の子、詩、まばたき、夜中の突然の時計の音、山の小道、馬とラバ、伸びる青い三つの影、流れの終わり、すべての緊張から解放」
など、何かがうごめく兆しがつづられている。




 今年に入って、ヤンバルに2回ドライブした。
新春に大宜味へタンカンを買いに行ったのと、2月の後半に「やんばるアートフェスティバル」を見るため、大宜味村の旧塩屋小学校へ出かけたドライブの2回。車窓に広がる海と空。窓を開け放つと入ってくる潮の香り。静かな春の気配をはらんだ光の輝き。ヤンバルの自然のなかに溢れる霊気を感じながらのドライブだった。


 
旧塩屋小学校の体育館から眺める塩屋湾ののどかな風景にしばし時を忘れる。
 


道の駅に寄ったり、沿道で販売している野菜やタンカンを買ったり。
朝早く出かけたのに、気づくと水平線がオレンジ色に変わっている。
土地のさまざまな匂いをまとった空気と過ごした時間はあっという間。
首もとがヒンヤリしてきたのでそろそろお家へ帰ろう。
ヤンバルのパワーは絶大だと確認しながらの帰路は早い。
 先日、突然の雨のあと見上げると虹が出ていた。
その時ちょうど通りかかったモノレールが虹をくぐって、見ていた私はテンションが上がった。
天と地の儚(はかな)い偶然の一瞬。
 


大地を潤す3月の雨は、これからの季節への準備。そんな気分にあわせてか、雨粒をはじくワイパーもリズミカルに感じる。
 
さて、最後にヤンバル路をドライブして心に浮かんだ与謝蕪村の俳句を。
“春の海 ひねもすのたり のたりかな”
学生時代に覚えた俳句はいつの日か役に立つんですね。

ヤンバル、今マイブームです。

本村ひろみ

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ロマンチストなラジオDJ
那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学 造形芸術研究科修了。現在、ラジオ沖縄「GO! GO! ダウンタウン国際通り発」「We love yuming2(毎週 日曜日 19時~20時)」でパーソナリティーを務める。

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