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366日かけて世界一周をした「旅する沖縄人」さん。 21カ国を巡ったその目に映るのは、色とりどりの人、街、文化。当連載では、沖縄人が見た世界の魅力をたっぷりお伝えします。(文・写真/旅する沖縄人)
空を見上げているのか、大地を見ているのか。その境目さえ分からなくなる場所があります。南米ボリビアの標高約3700メートルに広がるウユニ塩湖。雨期には薄く水が張り、空をそのまま映し出す「天空の鏡」が現れます。
ウユニ塩湖のベストシーズンは一般的には12月から3月の雨期だといわれます。私がウユニを訪れたのは乾期まっただなかの9月。世界を回る旅程の都合でこの時期になったのですが、実はもう一つ理由がありました。

乾期でも鏡張りの絶景を楽しめる日もあった
異世界の巨大なサボテン
ウユニ塩湖の中心付近にある、インカ・ワシ島。雨期には水に囲まれて入ることのできないこの島では、10メートルを超える巨大サボテンが群生する異世界の絶景を楽しむことができます。真っ青な空と真っ白な塩湖にニョキニョキとそびえ立つ巨大サボテン郡の景観は、今まで見たことのない景色です。

乾期にしか行けない絶景、インカワシ島
乾期のウユニ塩湖は多角形の美しい模様が現れるのが特徴ですが、鏡張りの景色を見ることができる日もあります。ツアーに参加すると、その日のベストスポットに案内してくれます。ツアーでは列車の墓場や塩のホテルなどの観光スポットを訪れたり、サンライズ、サンセット、星空など、刻々と移りゆくウユニ塩湖のドラマチックな絶景を見せてくれ、トリックアート撮影もあるのでおすすめです。

満天の星空の塩湖で撮ったトリックーアート写真
塩湖に沈む夕日を眺めながらワインで乾杯したこと、満天の星空を塩湖で見たことは思い出に残りました。星空を一緒に見たご夫妻とは意気投合し、後に沖縄で再会しました。旅先で出会った人とはその場で別れてしまうことがほとんどですが、旅の出会いと縁がつながっていくこともあります。

湖の真ん中でサンセットを眺める
ベストシーズンでなくても
ウユニの街では、さまざまなグルメを楽しむことができます。その中で特においしかったのはリャマの料理でした。牛肉のようなおいしさに少しジビエ感が加わり、しっかりとした歯ごたえがあります。炭火で焼くBBQステーキはおなかいっぱい食べて500円弱でした。
「一生に1度は見たい絶景」といわれるウユニ塩湖。私が訪れたのは、一般的なベストシーズンではありませんでした。それでも、乾期だからこそ出合えたインカ・ワシ島の景色があり、鏡張りも、夕日も、星空も十分に楽しむことができました。
旅には誰かが決めたベストだけがあるのではありません。自分が行きたいと思ったときが自分にとっての旅のタイミングなのかもしれません。いつか行きたいと思っている場所があるなら、その「いつか」を、いつまでも先送りにしない。ウユニの真っ白な大地を眺めながら、そんなことを思いました。
執筆者プロフィル

旅する沖縄人/1977年、沖縄生まれ。教員を経て独立。2023年5月から世界一周。6月に「50歳までのアフリカ旅のすすめ」を電子書籍、ペーパーバックで出版。他著に「夢をあきらめない40代からの世界一周のすすめ」、「EXPLORE the World 世界一周の歩き方」メキシコ編、キューバ編
インスタグラム @okinawan_travel
毎週木曜日発行「週刊ほ〜むぷらざ」沖縄人の世界一周(9)
第2046号(2026年10月29日発行)より転載