企業紹介
2020年7月2日更新
蕎麦寶(そばたから) 店主 上條博司さん|喉越しのいい「二八そば」
沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.299
那覇市牧志 にある「蕎麦 寶」。店主 の上條博司 さん(67)は、会社員時代、趣味で始めたそば打ち にハマり自分のお店を持ちたいと53歳で会社を早期退職。そばづくりを本格的に学ぶため、専門学校に通い技術を習得した後、念願かない 店 をオープン。埼玉県 で8年腕をふるった後、沖縄に移住。店を移転オープン し、5年半を迎える。「沖縄 に日本そばの文化をもっと広めたい」と話す。
喉越しのいい「二八そば」
蕎麦 寶(そばたから)
店主 上條博司さん
Q お店の売りは?
A 北海道の音威子府村(おといねっぷむら)で取れたそば粉を使ったそばが売り。いろいろな地域のそば粉を使ってみた結果、音威子府のそば粉で打つそばが、味にくせがなく多くの人に受け入れられやすいのではと思いました。供給量や品質が安定しているのもその理由。
そば粉8割、つなぎの小麦粉2割で打つ「二八そば」を提供しているのですが、この割合が、自分が食べてみてコシがあり喉越しが一番いいと感じたからです。
つゆは、かつお独特の臭みがない、かつお枯節を使っています。かつお枯節で取っただしに、しょうゆやみりん、砂糖を合わせた「本返し」を合わせたものを使用していて創業から13年以上、変わらぬ味を提供しています。
Q 人気のメニューは?
A そばとミニ丼がセットになったAランチや、そばと野菜天ぷらのセットのBランチが定番人気。野菜は県産を使い、そばとともに季節の野菜が味わえ、そばは冷たい「せいろ」か温かい「かけ」から選べます。平日は「二八そば」のみですが、土日は十割そばも出しています。香りや歯応えをしっかり感じたい人におすすめです。
そばは血管を強くすると言われるルチンが豊富に含まれ、栄養価が高い健康食なので、多くの人に味わってほしい。そばをゆがく際、ルチンはお湯の中に溶け出てしまい、それを補うために最後にそば湯を出しています。そのまま飲むのもいいし、つゆに割って飲むのもいい。最後まで食べて飲み干してほしい。
Q 今後の展開は?
A 定期的に「そば打ち体験会」や、そばを食べた後に落後が楽しめる「落語会」も行っていましたが、コロナ禍で中止しています。今後はそれらのイベントを復活させたい。そばを通じて親子で楽しめる時間を作り、さらにお客さま同士が交流できる場を増やしていけたらと思います。
人気の「Aランチ」は、そばとミニ丼がセットになったお得なメニュー
土日限定で十割そばも
同店では、土日のみ10食限定の十割そばが味わえる。通常ランチメニューにプラス100円で、二八そばを十割そばに変更できる。現在、ランチのみ営業。営業時間は11時~15時まで。全メニュー、テークアウトもできる。
蕎麦 寶 那覇市牧志2-2-20 NCビル201 電話098(869)5388
『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<298>
第1717号 2020年7月2日掲載