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2020年6月18日更新

沖縄食糧株式会社 品質管理部 宇良浩乃進さん|お米の特徴 客観的に判断

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.297
米の精米や販売を手掛ける沖縄食糧株式会社は、今年7月に創立70周年を迎える。全国で15年ぶり、2人目となる上級米飯食味評価士に認定された同社の宇良浩乃進(ひろのしん)さん(25)は「県民によりおいしいお米を届けたい。飲食店への炊飯アドバイスなどで役に立てれば」と目標を掲げる。

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安心・安全な米 県民に届ける

沖縄食糧株式会社
品質管理部 宇良浩乃進さん


Q 普段の仕事内容は?
 所属する品質管理部では、入荷した原料玄米や製品化した精米の水分値の計測などの分析をしています。他にも、2~3種類の米を混ぜるブレンド米の比率と、ぬかの削り具合を考えるのも私の仕事です。販売担当の部署や精米工場の意見を取り入れつつ、「安心・安全でおいしいお米」が完成したときにやりがいを感じます。
 最近は米粉を使った麺の開発にも携わり、もちもちの食感を実現するために試行錯誤を繰り返しました。小麦不使用のグルテンフリー麺は近年注目されており、社会のニーズに応えられる商品ができたことがうれしいです。



Q 上級米飯食味評価士の資格を取得したと聞きました。
一般社団法人日本精米工業会が実施する試験を経て、4月に全国で15年ぶり、2人目となる上級米飯食味評価士に認定されました。ご飯の味や、におい、ねばりなどの特徴を「客観的に判断できる高い知覚能力」が求められる資格で、炊飯時の水の量や炊飯器具を変えたり、さまざまなご飯を食べ比べて経験を積みました。存分に勉強ができたのは、一度に数種類の米の炊飯ができる設備や、検査設備が整っていたからこそ。環境に恵まれたことに感謝しています。
 また、私の資格取得と同時に弊社は同法人から「米飯食味評価精度適性事業所」に認定されました。「米飯を官能評価するための整った環境と優秀な人材が在籍している」と、認められてうれしいです。   


Q 今後の目標は?
米の保存方法や、おいしく炊くこつなど、学んだ知識を飲食店の方々に伝えることで、多くの人に「ご飯がおいしい」と感じてもらいたいです。
 また、米の各品種の特徴を最大限に生かしたブレンド比率を見つけることにも積極的に挑戦したいです。精米工場との連携を強化しながら、お客さまが求める新しい商品の開発に取り組んでいきます。




ご飯の味を確かめる宇良さん(右)。においや粘りなどの特徴を確認する


米粉使った「米っこめん」販売中
沖縄食糧(株)では、米粉を使った麺「米っこめん」=写真=を製造。小麦不使用のグルテンフリー麺で、パスタやうどんのように調理できる。1食160円(税込み)で、県内に7店舗ある「おにぎり処 越後」で販売中。





沖縄食糧株式会社 浦添市勢理客4丁目4番1号 電話098(877)2323


『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<297>
第1715号 2020年6月18日掲載

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