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2020年6月4日更新

株式会社 トマス技術研究所 代表取締役 福富健仁さん|技術を通し地域に貢献

沖縄の魅力を発信する企業を紹介。vol.295
超低公害焼却炉「チリメーサー」シリーズの開発、製造販売を手掛ける株式会社トマス技術研究所。代表取締役の福富健仁さんに話を聞いた。

環境にやさしい焼却炉を開発

株式会社 トマス技術研究所
代表取締役 福富健仁さん


Q チリメーサーの特徴は?
 独自開発の自動制御運転により煙の発生を抑え、高温で焼却することでダイオキシンの発生も基準値を大幅に下回っています。近年は開発が進みごみ問題が深刻化している東南アジアなどの海外や、海岸に漂着するごみの処分に悩む島しょ地域で需要が高まっています。操作が簡単で、ごみを分別しなくても燃やせると好評です。過去には環境大臣賞をはじめ県内外から各賞をいただいています。



Q 医療現場の声を受けて開発した新製品があるとか
チリメーサーを導入しているインドネシア・バリの総合病院から新型コロナウイルスの対応のため医療用廃棄物をなるべく手で触ることなく処分したいという声をいただいのがきっかけでメディカルチリメーサーを開発しました。ダストボックスに入れたごみを自動で焼却炉に投入する仕組みです。医療現場の皆さんの力になりたいと、すぐに設計・試作品の開発を試み、短期間で完成に至りました。こうしたフットワークの軽さもわが社の強みです。
 ほかにも海からの漂着ごみを処分したいというお客さまの要望を受けて、塩害に強いタイプを開発したりと、さまざまな用途に対応できるように開発を進めています。技術屋として地域のために貢献できることに全力を尽くしたい、「技術を通した環境改善」が会社を立ち上げたきっかけでもあり企業理念です。



Q 今後の展開は?
海外展開に力を入れていきます。昨年のG20大阪サミットでもチリメーサーが紹介され、海外から注目が集まっています。すでにインドネシアやモルディブなど各国から受注があり、県内の工場に部品を発注して製造を進めています。国内外に、沖縄にはこんないい製品、技術があるんだよと評価をいただけるように取り組んでいきたいです。沖縄の方言からとったチリメーサーという名称にもそんな気持ちが込められています。
 県内向けでは初期投資を抑えるリースプランでの提供や、機能を限定したチリメーサーMini=囲み参照=も手ごろな価格で販売しており、お求めやすくなっています。



写真はメディカルチリメーサー。ダストボックスに入れたごみを自動投入する仕組み。イラストはイメージ図


チリメーサーMiniを開発
もっと手ごろな価格のチリメーサーがほしいという声に応えて、チリメーサーMiniを開発。構造を単純化しコンパクトにすることで、従来のチリメーサーより一度に燃やせるごみの量や種類に制限がある代わりに、価格を抑えた製品になっている。



株式会社トマス技術研究所 うるま市勝連南風原5192ー42 電話098(989)5895


『週刊ほ〜むぷらざ』発信!沖縄の魅力ー未来をつくる企業ー<295>
第1713号 2020年6月4日掲載

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