彩職賢美
2020年1月9日更新
[彩職賢美]Dancer Nao(ダンサーナオ)さん|目標掲げ成長の糧に
20代のころは自分が躍ることに夢中でした。「女性をサポートしたい」と思えるようになったのは、母になり年を重ねた今だからこそ。人生は一度きり! コンテストやマラソンなどやりたいことは積極的に挑戦しています。目標に向かって行動することが成長につながると信じています。
やりたいことに常に挑戦
Dancer Nao さん
経験生かし子どもたち指導 今後は女性のサポートも
ダンサー、講師、会社員、母親。Dancer Naoさんにはいくつもの顔がある。「踊っているときが一番輝いていると思う」と笑顔を見せ「20代は踊ることに夢中だった。今は観客の皆さんを楽しませることにも目を向けられるようになった」と自身の変化を感じている。
一般企業で働く傍ら、県内のイベントでステージに立ったり、沖縄のアイドルとして活動する子どもたちへの指導を行う。「子どもたちには全身を使って表現することの楽しさを伝えたい」。将来のビジョンやダンスをする意味など「物事の考え方」を伝えることも多く、人としての成長をサポートすることにも力を注ぐ。
昨年、ミセスジャパン沖縄大会に出場したことは大きな挑戦だった。大会期間中は参加者全員でスピーチやウオーキング、メークのレッスンを行い、大会当日に披露し審査が行われる。講師の細やかな指導は「私のことを見てくれているからこそ」と素直に受け入れ、日々の生活の中では話し方や所作を改めた。理想の女性像に近づくため、内面を磨くことに集中して取り組んだ結果、同大会ではヤング部門で優勝。地区大会の受賞者らが全国から集まる日本大会では、最も個性的な人に贈られる賞を受賞した。
大会後、ある出場者に「最初はキツい印象だったけど、レッスンを追うごとに変わったね」と声をかけられ、審査員の「最大のライバルは自分自身」という言葉の意味にハッと気付いた。最初は他の出場者たちがライバルだと思っていたが、「他人と比べるのではなく、常に自分との闘い。内面を磨き、意識を変えることで自分に勝てる」と考えるように。「賞をもらったことはとてもうれしいし、その過程が大切だと身をもって学んだ。次のステージを目指して挑戦することが、成長の一歩」
20代半ばには、国内のトップアーティストたちのバックダンサーを務め、ツアーやテレビ番組でスポットライトを浴びた。踊る楽しさに夢中になっていた28歳の時、妊娠していることが分かり「志半ばでダンスをやめざるを得ない状況になった」と振り返る。
長男出産後、多忙な夫とすれ違いの状態が続き「東京での子育ては孤独で、不安だった」。次男を出産した後、離婚。沖縄に戻った後、仕事の忙しさや息子たちとのけんかが増え、37歳の時にめまいなどの体調不良に。「心身共にボロボロだった時、知人に話を聞いてもらったら雨が上がったような気分になって」。そこから、「人生一度きり。やりたいことに積極的に挑戦しよう」と考えるようになった。
39歳の時には友人と一緒にダンス&ボーカルユニット「Dream39(ドリームサンキュー)」を結成。年を重ねた今だからこそ表現できることがあるのだという。友人のすすめで格闘技のラウンドガールにも挑戦。アイドルや劇団の子どもたちにダンスを指導したり、地域の体育館で「ダンス&ストレッチ講座」を開講するなど活躍の場を広げてきた。「いろいろなことに挑戦したら、想像していなかった自分に出会ったり、新しい世界を知ることができました」
息子たちは今の姿を応援してくれているとも。「踊っているときは『おなか見せ過ぎ』なんて言われます。長男には人生相談をすることもある。次男も自立し、2人ともたくましく育った。私のことを理解してくれている」と感謝の思いを口にする。
2020年はミセスジャパン沖縄大会の運営側としてスポンサー探しや出場者のサポートを行う予定。「いつか、女性の輝く場を提供したり、シングルマザーなど同じ境遇の方の気持ちに寄り添ってサポートできるような会社を設立して、女性を応援できる人になりたい」
次なる目標に向かって一歩ずつ歩き始めている。
大会出場が学びの場に
ミセスジャパン沖縄大会の出場は「精神的に成長できた。チャレンジして本当に良かった」と声を弾ませる。大会期間中のレッスンを通して、ほかの出場者との交流も盛んに。「人脈も広がっていろいろな刺激を受けた」
ラウンドガールとしても活躍
約2年ほど前、友人が格闘技の試合に出場したことをきっかけに、ラウンドガールとしての活動をスタート。「最初は試合を見ることも苦手だったけれど、今は精一杯選手たちの応援ができるようになった。会場を盛り上げることも楽しんでいます」と語る。
NAHAマラソン完走!
2019年のミセスジャパンの大会後、人生で初めてのフルマラソンに挑戦し、5時間25分で完走。
日々練習する姿をみた長男から「僕が高校生になったら、弟と一緒に出場して完走する!」と言われたことがうれしかったと言い、「私の姿が息子の刺激になったみたい」と喜びを感じている。
「人生は一度きり! だからこそ、やりたいことには積極的に挑戦していきたい」
◆問い合わせ先/090-6528-5789
プロフィル
ダンサー ナオ
1977年、糸満市出身。高校入学と同時に沖縄アクターズスクールに入学し歌とダンスを学ぶ。沖縄キリスト教短期大学を卒業後、20歳でダンサーを目指して上京。国内のトップアーティストたちのツアーなどに参加したり、テレビの歌番組などにも多数出演。OBP(沖縄美少女プロジェクト)、劇団ひまわりのダンス指導や、豊見城体育館でダンス&ストレッチ講座の講師として活動している。中学1年の長男と小学4年の次男がいる2児の母。
[今までの彩職賢美 一覧]
撮影/比嘉秀明 編集/比嘉知可乃
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1353>
第1693号 2020年1月9日掲載
この記事のキュレーター
- スタッフ
- 比嘉知可乃
これまでに書いた記事:126
新人プランナー(企画・編集)
1990年生まれ、うるま市出身。365日ダイエット中。
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