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2019年12月12日更新

自分の手取り年収を把握|女性のイマドキ!マネー術[9]

文・岡田有里(ファイナンシャルプランナー)

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源泉徴収票の見方

源泉徴収票の見方を知っていますか? 会社員の多くは12月の給与明細と一緒に源泉徴収票を受け取りますが、源泉徴収票は見方が難しくて分からないという声をよく聞きます。そこで今回は、源泉徴収票の基本と10分でできる手取り収入の計算方法をご紹介します。源泉徴収票を受け取った日は手取り年収を計算して自分のお金の出入りを見つめ直し、1年間頑張った自分を褒めてあげましょう。


三つの数字を理解する

源泉徴収票の中で理解したい数字は「年収」「支払った税金額」「支払った社会保険料額」の三つです。源泉徴収票サンプル=図①=を使って、三つの数字を探していきましょう。



図①の源泉徴収票サンプルを見てみましょう。

一つ目の数字「年収」にあたるのが①の「支払金額」です。税金、社会保険料などが引かれる前の金額で、会社が支払った総額です。別名は総支給額、額面収入、名目収入と呼ばれます。

二つ目の支払った税金額は、②の「源泉徴収税額」から確認できます。源泉徴収税額とは年末調整済みの所得税と復興特別所得税(2.1%)のこと。給与天引きされた所得税ではないので注意しましょう。

三つ目の支払った社会保険料額は③「社会保険料等の金額」をチェックします。ここには、1年間に支払った厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料、介護保険料(40歳以上)、iDeCo(個人型確定拠出年金)の合計金額が記載されています。iDeCoに加入中の人は金額が2段で記載され、上段がiDeCoの拠出金額です=図②参照。


住民税は給与明細から計算

手取り年収の計算には、給与から控除されている所得税、社会保険料、住民税の金額を知る必要があります。しかし源泉徴収票には所得税と社会保険料しか記載されておらず、住民税は給与明細を見る必要性があります。そこで、1年分の住民税を知るために給与明細(どの月でもOK)に記載された住民税(1カ月分)を12倍して手取り年収の計算に使用しましょう。

さぁ、手取り年収を計算してみましょう。支払金額(年収)、源泉徴収税額(所得税)、社会保険料等の金額、住民税の四つが準備できたら図③の計算式に当てはめて計算すると令和元年の手取り年収が分かります。

手取り年収=①支払金額-②源泉徴収税額-③社会保険料などの金額-住民税(1カ月分)×12=図③参照

いかがでしたか? 手取り年収額は想像より多かったですか? 少なかったですか? 自分が1年間で頑張った成果を数字で把握する事こそマネーに強くなる最初の第一歩です。ハッピーな未来を作る貯蓄、運用、節約計画は手取り年収を意識するとレベルがグーンとアップしますよ! ぜひ、今年中に源泉徴収票と向き合って新年のハッピーな計画をイメージしてください。次回の新年号では手取り年収をもとに家計のマネー管理と貯蓄計画を紹介する予定です。


おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
 

『週刊ほ〜むぷらざ』女性のイマドキ!マネー術
第1689号 2019年12月12日掲載

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この記事のキュレーター

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岡田有里

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ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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