[彩職賢美](株)花水園 ガーデンレストラン花さんご 代表取締役社長の小波津和子さん|庭と料理で心安らぐ時を|fun okinawa~ほーむぷらざ~

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2019年11月7日更新

[彩職賢美](株)花水園 ガーデンレストラン花さんご 代表取締役社長の小波津和子さん|庭と料理で心安らぐ時を

世界的に著名な庭園デザイナーと業界の第一線を走り続けてきた建築デザイナーの協力があり、こだわりの空間が完成しました。約1000坪の敷地に300種類以上の植物が生育する「アジアンガーデン」と鮮やかな料理が並ぶレストランが自慢です。大切な人と花々を眺めながら食事を楽しみ、心安らぐ時を過ごしてほしい。

60歳超え夢実現 庭作りに夢中

(株)花水園 ガーデンレストラン花さんご
代表取締役社長
小波津 和子 
さん

千坪に300種余の花木 食事と景観で癒やしの時

国頭村で育った小波津和子さんは、小さいころから母親と花や木を植えたり、水やりを手伝うなど植物が大好きだった。不動産業を営む傍らピアノ講師をしていた小波津さんは、「将来は植物に囲まれたカフェを出したい」との思いがあった。14年前、30年間務めたピアノ講師を退職したのを機に「第二の人生は、大好きな植物で世の中に恩返しがしたい」と、5年かけて探した理想の土地を南城市玉城の高台に見つけ、2018年「ガーデンレストラン花さんご」をオープンした。

「日本一のアジアンガーデン」と自負する庭園は、世界で活躍する庭園デザイナーの石原和幸氏に依頼。完成した庭園は、高さ3メートルほどの琉球石灰岩の滝や池にかかる橋、巨大な倒木など随所に目を引くポイントが設けられた非日常空間に。車いすの人でも楽しめるバリアフリーの庭に仕上がった。

小波津さんの一日は、約千坪の庭に生育する300種類以上の植物の水やりから始まる。「3、4時間かけオープンぎりぎりまで水やりをするのが日課。かけすぎないよう土の渇き具合をチェックしながら、花びらを散らさないよう水圧を弱く丁寧に行います」と話す。

「常に良い状態でお客さまに庭を見て楽しんでほしい」と、時間を見つけては庭に足を運び、雑草や毛虫、カタツムリ取りにも余念がない。涼しくなる夕方には、花木を植えたり、花殻摘みに精を出す。「植物に触れていると時間を忘れて夢中になってしまいます。気がついたら日付がかわって、午前2時になっていることも」と笑う。

「植物は、季節のうつろいや自然を身近に感じさせてくれます。私たちの五感を奮い起こさせ、魅了する美しさや華やかさ、優しさ、香りがあり、触れているだけでも心癒やされます」と魅力を語る。

一方、庭の管理上で最も苦労するのが台風対策。「100鉢以上をハウスの中や大木の下に運ばないといけないんです。昨年は、被害が大きかったので、ことしはスタッフみんなで素早く鉢を移動させ、防風ネットを張るなど対策ができ、被害も最小限に抑えられました。台風のおかげでスタッフのチームワークもよくなった」と喜ぶ。


レストランの内装は、業界の第一線を走り続けてきた建築デザイナーの神谷利徳氏に「庭同様に心癒やされる空間にしてほしい」と依頼。高い天井で窓を大きく取り明るく、レンガ張りの壁は洋風造りで、レストランからは庭の植物や滝、奥武島も見渡せる。店内のテーブルや壁など所々には、小波津さんが手掛けた寄せ植えのランを飾り華やかな雰囲気を演出している。

店内からの花の眺めにもこだわる。「夜でも映える白色の花を中心に淡い色、私の好きなブルーや紫色の花を多めに置いています。また、小さな花や丈の低い植物は手前、高いものは後ろと立体的に見えるような配置にしています」と説明する。「アジアンガーデン」というと赤など原色の花が多いイメージだが、「原色は人によっては刺激が強く感じられることもあり、やわらかい色合いの花を多めにしています」。これも利用者に心地よい時を過ごしてほしいという配慮だ。

利用者からは「花を眺めていると元気が出ました」という感想が寄せられるほか、「この花の違う色の種があるから、持ってくるね」など植物を通して交流も広がっている。

今後はこの場所を使って展示会や読書会、コンサートなどのイベントも検討中。2019年11月16日~24日は南城市のオープンガーデンがあり、多くの見学者が訪れるのを心待ちにしている。庭の手入れをしながら、「珍しい花や沖縄らしい花を増やし、さらに魅力あふれる庭にしたい」と意欲は尽きない。


花メッセージコンテストで大賞

小波津さん提供

花さんごはことし3月、「暖かい沖縄」や「花いっぱいの冬」を県内外にアピールする「沖縄花のカーニバル2019花メッセージコンテスト」で大賞を受賞した。

小波津さんは「実は、スタッフが自らの判断でコンテストに応募してくれたんです。オープンして1年ちょっとで受賞できるとは思わなかった。これからも賞に恥ずかしくないように花いっぱいの場所にしていきたい」と笑顔で語った。さらに、「スタッフの花を愛する気持ち、多くの人に花の魅力を知ってほしいという思いを今回の受賞で感じた。みんなに感謝したい」と目頭を熱くする。

受賞の賞状とトロフィーは、店内のレジ近くの目立つところに飾っている。スタッフみんなが眺めることで「来年も取れるよう、もっと頑張ろう」という気持ちを引き締めるアイテムになっている。

外にいる感覚で食事を堪能



小波津さん提供

ガーデンレストラン花さんごでは、南城産を中心とした食材をふんだんに使い、花びらを添えるなど、見た目も鮮やかな創作フルコース料理が堪能できる。

料理のほかにも、ブルーベリーのように目に優しいアントシアニンを多く含む花のバタフライピー(ハーブの一種)で作ったゼリーを取り入れた色鮮やかなスイーツも人気。レストランは窓を大きく取っており、まるで外にいるような感覚で庭を眺めながら食事が楽しめると人気。「家族や恋人、友人など大切な人と、心安らぐひと時を過ごす場所として利用していただけるとうれしい」と小波津さん。



小波津さんのハッピーの種

Q. 休日の過ごし方は?
国頭村出身ということもありますが、休みのときは自然の多い、やんばるに行くことが多いです。特に木々や花々が見られるスポットに足を運ぶことが多いです。植物に囲まれて穏やかな気持ちになれるのはもちろん、きれいな寄せ植えや花の装飾を見ると、「こういう飾り方もおもしろい。取り入れてみよう」などと参考にしています。

ガーデンレストラン花さんご
http://hanasango.info/



プロフィル
こはつ・かずこ

1950年、国頭村出身。1975年、エレクトーン講師の資格を取得し、30年間、ピアノ講師として活動。2005年、ピアノ講師を退職。2015年、以前から描いていたガーデンレストランの設立に向け始動。その後、国内外のガーデン施設を巡り研究。2018年、ガーデンレストラン花さんごをオープン。ことし3月、「沖縄花のカーニバル2019花メッセージコンテスト」の事業所部門で大賞を受賞した。


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撮影/比嘉秀明 文/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1348>
第1684号 2019年11月7日掲載

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安里則哉

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日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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