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2019年10月24日更新

[翔べ!わかむんちゃー under30]バイクレーサーの仲村優佑さん|目指すは全日本優勝!

沖縄県勢でただ一人の国際ライダー仲村優佑さん(26)。ことし7月には国内最大級のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久レース2019」に初参戦し、勢いに乗る。現在は、11月に鈴鹿サーキットで開かれる「MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦」に向け、ギア全開。「結果が全ての世界。目指すは全日本優勝!」と意気込む。その素顔は―。

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乗った瞬間テンションMAX 常に優勝を意識!

三重県のレーシングチーム「アケノスピードヤマハ」に所属してことしで4年目。沖縄と三重県を行き来しながら、年間6戦をこなす仲村さんにバイクの魅力や今後の目標などを聞いた。

 
Q バイクの楽しさや魅力は?
A 自由自在に操れた時の快感

父の影響でモトクロスを始め、どんどんハマっていきました。バイクは排気量が上がるにつれ、車体が重くなりコントロールが難しくなるため、コーナリングなどを自由自在に操れた時は快感!! 少しのミスが命の危険につながる中でスピードを追い求めるのがレース。その緊張感や高揚感はほかでは味わえない。

バイクにまたがると「よっしゃあ、行くぞ!」とテンションが上がります。走っていて一周のタイムを縮められた時は特に興奮しますね。


Q 危険と隣り合わせですよね?
A 「好きだから」続けたい

転倒や車体の破損などで体にダメージを受けることはよくあることですが、「やめよう」と思ったことは一度もありません。よく「なぜここまでして?」と質問されますが、答えは単純、「好きだから」の一言に尽きます。

実は、昨年7月、転倒で足首を骨折し、ことしの5月に膝の靭帯(じんたい)を切っているんです。その影響もあり、成績が落ちているのが現状。不調な時ほど基本に立ち戻ろうという気持ちで、体力づくりを中心にトレーニングをしています。最近は、大分足の調子もよくなってきているので、練習はもちろん、レースで調子をつかみたいと思っています。


Q チャンスをつかむには?
A 上を目指しひたむきに

全国のさまざまな大会に出場する中で、もっと大きな大会に出場したいけど、どうしていいか分からず悩んでいる時期もありました。

そんな時でも、実績を残し続けることで注目してもらえると思い、練習を重ね各地で開かれる大会に参戦し続けました。その結果、「DUNLOP杯グランドチャンピオンシップ2014」(全国大会)への出場するチャンスをもらい、優勝。それからは、大きな大会への声が掛かるようになり、現在のチームに所属するきっかけにもなりました。上を目指し練習を続けることでチャンスは開けると思います。


Q プレッシャーをどう乗り越える?
A 気持ち落ち着かせ楽しむ

プレッシャーに強い方ではないので、レース前は気持ちを落ち着かせ、楽しもうとだけ考えるようにしています。これまでの経験から、勝ちたい一心でいろいろと考えてしまうと、かえって力みが出ていい結果につながらないことが多かったからです。

しかし、いざレースが始まると、意外に冷静に相手の動きを見ることができるんです。駆け引きが特に重要で、前を走る相手を見て、どう抜こうか、どう離そうか、ということを常に考えます。もちろん後ろの人の走りも意識しながら。

 
Q 強くなるために大切なことは?
A 挑戦し続けることと周りへの感謝

常に上を目指し挑戦し続けることと、周りの人への感謝の気持ちが大切です。父のバイク店で働きながら、遠征費を稼ぎ、練習や大会に参加する生活を続けているのですが、レースに挑み続けるためには金銭的な苦労が大きい。レースの賞金は1位で数十万円くらいですが、1レース当たりタイヤ代やバイクのレンタル代だけで50~60万円ほどかかりますからね。好きなことを継続できるのは、家族やスポンサーなど周りの方々の支えがあってこそ! 結果で恩返ししたいです。


Q 今後の目標は?
A 勝って夢を追う人の励みに

11月の全日本大会で優勝すること。県内でバイクの練習ができる施設は2カ所ほどですが、250cc以上のクラスになると、コース上の危険などがある上、レース環境もありません。

沖縄にもミニバイク(50ccから125ccクラス)チームは結構ありますが、そこから上のクラスへ進むのは難しく、バイクレーサーになる夢を諦めざるを得ない人もいると思います。自分が全国で勝つことで、夢を追い求める人の励みになるような、多くの人に影響力を与えられるレーサーを目指したい。

 
なかむら・ゆうすけ 1993年、宜野湾市生まれ沖縄市育ち。小1からバイクレースを始め、モトクロス、ミニバイクを経て2014年、250ccに転向。DUNLOP杯グランドチャンピオンシップ2014で全国優勝。16年からアケノスピードヤマハに所属し、8月のアジアロードレース選手権第4戦AP250クラス3位、MFJカップ第4戦もてぎ大会で2位入賞。2輪の国際ライセンス取得。現在600ccに転向し、奮闘中。

撮影/比嘉秀明 編集/安里則哉
『週刊ほ〜むぷらざ』翔べ!わかむんちゃー under30[6]
第1682号 2019年10月24日掲載

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日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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