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2019年9月12日更新

大切に使い、考え、感謝し、反省|女性のイマドキ!マネー術[6]

文・岡田有里(ファイナンシャルプランナー)

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子どものマネー教育

子どもをマネーに強い大人にしたいと「子どものマネー教育」が注目されています。その背景には親自身のマネーに対する知識不足や反省を込めてわが子に正しい金銭感覚を付け、お金と賢く付き合える大人に育てたいと願う親心があるようです。今回は、誰でも家庭でできる子どものマネー教育を通して大人もマネーに親しむプロジェクトを紹介します。


マネー力×人間力=未来の姿

マネー教育とは「感謝する、大切にする、よく考える、反省する」という四つの感覚を意識した家庭教育なので、四つの感覚の前に「お金をもらったら」「お金を使う時に」を付けて考えるだけです。例えば、「お金を使う時は」大切にし、よく考え、感謝し、最後に反省するという流れは大人の日常と同じですので難しくありません。ポイントはマネー力×人間力の答えが未来の子どもだと意識してお金と付き合う方法を教えることです。ニつの力が掛け算によって相乗効果を出せば未来の可能性は広がるばかりで「子どものマネー教育」がワクワクしたプロジェクトに思えてきませんか?

初心者でも分かりやすいのが「子どもにイベントを企画実行させるプロジェクト」を通して家族で楽しみながら学ぶ方法。具体例として家族の誕生日会をA子(10歳)が企画・実行するプロジェクトを紹介しましょう=表①。1カ月と短期間で終わるため、子どもも大人も理解しやすい内容なのでお勧めです。
 

イベント名:お母さんの誕生日パーティー
リーダー:A子(10歳)
参加者:父、兄(13歳)、妹(8歳)
招待客:母
予算:1万円

【大人(父)の役割】
・イベント名、リーダー、参加者、予算を決める
・リーダー(A子)にイベント2週間前までにイベント目的、パーティー内容、役割分担、予算内訳を発表するように伝え、A子に全てを任せる。困ったときは参加者全員でサポートするので相談するよう伝える=A子の発表内容は表②参照
・イベント後に今回の経験から得た次回への提案を全員でまとめる


このプロジェクトの成果は、①子どもが「お金は有限である」と体感し、欲求のコントロール、予算配分を学び、お金を大切に使うことの実践、②目標に向かって自分で考え、創意工夫力を高める、③参加メンバーの協力への感謝、人を喜ばせるためにお金と時間を使う喜びを体験する、ことです。


達成感をあじわう喜びを体験

子どもに全て任せる真の目的は、イベント成功の達成感を味わう「喜び」を与えることです。大人から責任を任された実感と成功・達成感という喜びを知った子どもは、次の挑戦へ意欲的に向かうようになり、成長スピードが上がると考えます。

筆者は子どものマネー教育の基本はマネー力×人間力=未来の姿の公式の中にあり、四つの感覚を家庭で実践できるマネー教育プランを今後も発信したいと考えています。イベント企画プロジェクトは全ての年齢層で使えるので、中高生には任せる範囲や予算を広げて挑戦させましょう。秋冬は運動会、敬老の日、ハロウィーン、クリスマスとイベントがめじろ押し。家族で学びながら楽しんでください。


おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
 

『週刊ほ〜むぷらざ』女性のイマドキ!マネー術
第1676号 2019年9月12日掲載

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この記事のキュレーター

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岡田有里

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ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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