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2019年9月12日更新

[翔べ!わかむんちゃー under30]創作エイサー団体 美(ちゅ)らさ|弾む若さ 音に乗せ

結成以来20年、現在は南部地区の小・中・高校生が中心の創作エイサー団体「美らさ」。ヒップホップダンスの要素を取り入れたり、太鼓を持って所せましと飛び回るなど、斬新で躍動感あふれる演舞は「美らさ」ならでは。県外や海外での公演も行うなど、多くの人を魅了しており、20周年を迎えた今年は、記念公演に向けてメンバー全員でより一層気合を入れている。



演舞への情熱が成長に―

南部地区の小~高校生が中心メンバーの創作エイサー団体「美らさ」。エイサーを踊るだけではなく、子どもたちがあいさつや気配りなどを学び、人として成長できる場にもなっている。中高生のメンバー4人に、「美らさ」での経験や今後の目標を聞いた。



新城 杏龍(ありゅう)さん(14)
東風平中学校3年
キレのある動きを磨く

小学校3年生のときに入団し、大太鼓は6年生の頃から担当しています。メンバーとは仲が良くて、練習は毎回にぎやかで楽しい。特に、練習で踊る時の真剣な雰囲気と、ふざけながらおしゃべりしているときのメリハリを感じられるのが好きです。学校の友達からは「普通の青年会のエイサーと違うよな」と言われています。大太鼓を持ったまま飛んだり回ったりするので最初は大変だったけど、今は慣れて、得意な動きになりました。体力が必要なので、近所に遊びに行くときは体力作りを兼ねて走って行くようにしています。

人見知りだった性格は、演舞の回数を重ねるごとに変わってきたように思います。今の僕はフェーシ(掛け声)が小さい。これからの目標は「フェーシをもっと大きく出せるようにすること」と、「キレのある動きを磨くこと」です。カッコいい雰囲気の踊りを、さらにカッコよく見せられるようになりたいです。


鳩間 真以(まい)さん(16)
豊見城高校2年

エイサーにダンスをプラス!

私は11年間ヒップホップダンスを続けています。以前はエイサーとは別のものとしか考えられなかったけど、「真以の強みだから、エイサーにも取り入れてみたら」と団長から背中を押され、今ではイベントでエイサーの合間に披露しています。エイサーもダンスも踊っているときが一番楽しいです!

美らさでのハワイ公演終了後、観客の皆さんが立って拍手をしてくれたことにとても感動しました。握手や表情で、「言葉が分からなくても、心は通わせることができる」と実感したできごとです。こんな経験は美らさだからこそできたと思います。団長は、あいさつや、周囲への気配りなどについて厳しく指導してくれます。エイサーを踊るだけではなく、美らさでの練習は社会勉強をしに来ている感覚もありますね。目標はさくらねーちゃんのような、頼りがいのある人。小さい子たちに的確にアドバイスしたり、信頼される存在になりたいです。


霜鳥 さくらさん(17)
糸満高校3年

「美らさ」は唯一無二

美らさは、常に新しい挑戦をしている創作エイサー団体だと思います。ダンスを取り入れたり、小道具として桜の造花や新体操用のリボンを使って踊るなど、他の団体にはない演舞ができる唯一無二の団体です。私は、音楽に乗って、みんなとアイコンタクトなどコミュニケーションを取りながら踊るのが一番楽しいです! 踊っているときは、見てくれる人に「美らさの良さを感じてほしい」と思いながら踊っていますよ。

今まででつらかったのは、ソロのパートに初めて挑戦した一昨年のコンテスト。極度の緊張と自信のなさが重なって、過呼吸状態になってしまったけど、みんながフォローしてくれたので良い経験になりました。今は11月に行われる20周年公演のために、さらに練習して演舞に磨きをかけています。それまでの間に行われる県内外でのイベントでは、美らさの良さを伝えられるように精いっぱい頑張ります!


大城 徳久(のりひさ)さん(15)
東風平中学校3年

360度美しい演舞目指す

美らさを初めて見た時に「こんなすごいことやってるんだ。やってみたい!」とすぐに思いました。8歳の頃です。練習は毎回楽しくて、辞めたいと思ったことは一度もありません。踊っている最中にメンバーと自然に目が合うと、その瞬間に気分が盛り上がって楽しくなるんです。練習ではお互いの悪いところを指摘したり、振り付けを教え合ったり。腰を落として踊る部分など、体力的に「キツイなー」と思ったことはあるけど、踊るたびに体力がつき、今では慣れました。

演舞中は、360度どこから見ても美しく見えるように意識しています。特に、大太鼓を持ってジャンプするときは、頂点の位置で足を思いっきり胸に引きつけるように曲げて、より高く跳んでいるように見せるなど工夫しています。20周年の公演に向けて、年下のメンバーを引っ張っていけるように頑張っていきたいです。


創作エイサー団体「美らさ」団長
玉城 幾(ちかし)さん(43)


美らさを結成して20年。以前は大人のメンバーが中心でしたが、今は小・中・高校生の子どもたちが中心の創作エイサー団体です。私の使命は、子どもたちにコンクールなどで優勝し、成功体験をさせることだと思っています。もちろん優勝を目指しますが、それが全てではなく、それまでの練習の過程や、子どもたちと良い関係を築くことこそが大切。

日々の練習では、あいさつや気配りの重要性を伝えています。公演やイベントは「社会」。そこに出るために必要なことを教えているつもりです。11月の20周年公演はメンバー一丸となって演舞を披露します。


2019年11月3日(日)に20周年公演開催!
美らさの20周年記念公演が、11月3日(日)に西原町のさわふじ未来ホールで開かれる。内容が異なる昼と夜の2部制で、料金は昼・夜ともに指定席が2500円、自由席が2000円。問い合わせはchurasa1010@gmail.comへメールを。
 

撮影/比嘉秀明 編集/比嘉知可乃
『週刊ほ〜むぷらざ』翔べ!わかむんちゃー under30[5]
第1676号 2019年9月12日掲載

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比嘉知可乃

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新人プランナー(企画・編集)
1990年生まれ、うるま市出身。365日ダイエット中。
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