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2019年8月8日更新

カギは65歳までの貯め方と運用|女性のイマドキ!マネー術[5]

文・岡田有里(ファイナンシャルプランナー)

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50代女性のマネープラン

2人に1人は90歳を超える!

今回のテーマは、50歳女性の老後資金対策について。主婦、独身、シングルマザーといった立場ではなく、年齢50歳の女性はこれから先何年生きるのか、という視点でマネープランを考えてみましょう。

厚生労働省が発表している2017年の簡易生命表では、女性が90歳まで生存する割合は50.2%でした=表①。つまり、2人に1人は90歳以上生きる時代です! 50歳女性の未来は40年以上あると想定して、最低40年分のマネー計画を立てて長い目で実行することが、豊かな未来につながります。

「私は間に合わない」と悲観的になりがちな50代ですが、今からでもできることがたくさんあります! マネーの世界では40年といえば立派な長期運用期間と位置付けます。だから「間に合わない」と立ち止まらずに行動を起こしましょう。
 


今後の40年を3分割

50歳女性のためのマネープランは、これからの40年を3分割すると、頭の中が整理しやすいです=表②。

①50~65歳/積み立て+運用、②65~75歳/継続運用でお金を育てる、③75歳~/増やしながら使う、の3分割です。ポイントは、①②のお金を使うのは③の75歳以降にすることで、25年の時間パワーを運用パワーにプラスすること。ちなみに65~75歳の生活費は別に計画します。

25年という時間のパワーは強力ですが、無理な金額や計画を立てて途中で挫折しては逆効果です。積立運用型の投資信託や保険商品を組み合わせ、無理のない積立金額でゆっくりお金を増やす計画を立てましょう。
 


貯金名人を目指す!

お金が貯(た)まる人と貯まらない人。ご自身はどちらですか? 貯金上手な人は先取り貯金の名人で、収入が入ると給与天引き等で先取り貯金して残りのお金で生活します。上手な人は各貯金に「○○用」と目的を設定して成功率を上げています。すでに名人の方は利用する運用商品を再点検して運用パワーと時間パワーによる資産増加を加速させれば、未来の安心レベルが上がるでしょう。

先取り貯金をしても効果が出ていない人が大勢います。もし、あなたの先取り貯金が毎年増えていない場合は、貯金目的が未設定で無理な金額の先取りをしていませんか? 多めに先取りしても生活費補填(ほてん)や車購入に使っていたら逆効果なので、正しいマネープランと実行計画を練り直してスタートする事をお勧めします。

50歳女性は年金受給開始まで15年間あります。65歳までの貯め方と運用方法で70歳、80歳で見える風景がずいぶん変わります。立ち止まらずに早めに計画し、時間パワーと運用パワーを上手に取り入れるマネープランを実行に移しましょう。


おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
 

『週刊ほ〜むぷらざ』女性のイマドキ!マネー術
第1671号 2019年8月8日掲載

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この記事のキュレーター

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岡田有里

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ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。

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