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2019年7月25日更新

[彩職賢美]Happy style研究所 代表の長瀬ユカリさん|発達の凸凹を才能へと導く

発達に凸凹(でこぼこ)のある子は特別な才能を持った子も多い。その才能を伸ばせるかどうかが支援者に求められる時代になる。みんなと同じことができるようにするのを目的にせず、そのままでも大丈夫という安心感と信頼感を築くことが大事だと思うんです。

愛着形成の大切さを伝える

Happy style研究所 代表
長瀬ユカリ 
さん

幸せになる土台づくり 心と体からアプローチ

近年、保育や教育の現場で「子どもの愛着障がい」について問題意識が普及しつつある。「愛着(アタッチメント)」とは、子どもと母親もしくは養育者など特定の人物との間に形成される強い情緒的な結びつきのことで、人格形成、発達には安定した愛着形成が最も重要とされる。

その愛着形成の大切さをカウンセリングや講座などを通し、人々へ伝える活動に取り組んでいる長瀬ユカリさん(48)は「発達障がいには、かなりの割合で愛着の問題が関係し、愛着障がいが発達障がいとして診断されているケースもある」と指摘する。

長瀬さんは看護師として18年間、さまざまな医療現場で勤務。32歳でシングルマザーとなり、線維筋痛症も患った。医療従事者としての経験や、自身の病と娘の不登校について理解を深めようと学ぶ中で、心と体の関係、自閉症、発達障がい、学習障がい、ADHD(注意欠陥多動性障がい)、愛着障がいなどへの見識を深め、全国で延べ3千人余にカウンセリングや講演などを行ってきた。

子どもも大人も共通して「みんなと同じようにできない」という相談が多いという。長瀬さんは「学校に行けない子を行けるようにする、じっと座れない子を座れるようにするなど、できないことをできるようにするための発達支援のあり方は限界がある」とし、「発達に凸凹のある子は特別な才能を持った子も多い。その才能を伸ばせるかどうかが支援者に求められる時代になる」と話す。

長瀬さんは研究を続け、アタッチメントセキュリティーワークを構築。現在は後進の育成を中心に、10代の子に施術を行うほか、まずは親に体感してもらうため、10代の子を持つ親にも施術を行っている。

ワークを受けたある母親からは「子どもを管理するような接し方からファンのような愛し方に変わった。子どもたちの笑顔が増え、成績も上がり、安心している様子が見えてうれしい」と声が届いた。長瀬さんは「親が変われば子どもも変わる。子どもの悩みは、まず親から」と力を込める。


「愛着は人との絆を結び、人格を形成する土台をつくる。自分自身を大切に扱うことや、自己肯定感、未体験のことに挑戦する勇気などにも、この土台が大きく影響し、身近な人や社会、人間関係にも関わってくる」と長瀬さん。

その言葉を裏付けるように、ことし5月、福井大学医学部は米国エモリー大学医学部との共同研究で、虐待など避けるべき養育を経験した子どもについて、〝愛情ホルモン〟とも呼ばれる「オキシトシン」の働きと社会性をつかさどる脳の一部の容積が低下すること、人への愛着形成に関連性があることを解明したと発表した。

「大好きだった幼稚園の先生が『ゆかりちゃんは大丈夫だよ』と両手で顔を包んでくれた。どうしたら、そういう人になれるだろうと思い、発達支援をやるようになった。幸せに生きる土台づくりをサポートしながら、私も子どもたちに『そのままで大丈夫だよ』と伝え寄り添う人になりたい」

柔和な表情の中で、強い意志をたたえた瞳が輝く。


アタッチメントセキュリティーワーク


長瀬さん提供

長瀬さんは、赤ちゃんのモロー反射などで知られる「原始反射」にも着目して研究を続け、体をさする、揺らす、振動を与えるといった脊柱や皮膚へのアプローチも取り入れたアタッチメントセキュリティーワークを構築。その理論、手技を指導しながら後進の育成に力を注いでいる(上写真)。

「ベビーマッサージの講師や看護師、カウンセラーなど他の人の人生に大きく関わる仕事に取り組む皆さんのスキルアップにも活用してほしい」と長瀬さん。7月には講座内容をDVD化(下写真)。8月4日(日)、31日(土)に県立美術館講座室で講演会を開催。参加申し込み方法など詳細はメールで問い合わせを。

問い合わせ先
Happy style研究所
saiikukyoukai@gmail.com


ヤチムンに挑戦中!

長瀬さん提供

ことし、娘と沖縄に移住。「長年、不登校だった娘も今は、学生生活を楽しみ、バイトも頑張っています。私もいろいろな場所へ出掛けたり、新しいことにチャレンジしたり、沖縄生活を満喫しています」とにっこり。「最近、夢中になっている」と話すのが陶芸。

「指導してくれる先生から素質があると言われ、すっかりその気に(笑)。仕事で煮詰まったときに、土をこね、ろくろを回していると、すごく癒やされます」と長瀬さん。作品はもうすぐ、乾燥から窯たきの段階へ。「仕上がりがとても楽しみ」と目を輝かせた。


プロフィル
ながせ・ゆかり

1971年、大阪府生まれ。看護師として18年間勤務。2009年より、仕事や子育てに悩む人々のカウンセリングやコーチングを始め、16年より発達支援にも携わる。その後、皮膚や脊柱へのアプローチを取り入れた「アタッチメントセキュリティーワーク」を構築し、日本再育協会、Happy style研究所を設立。理論、手技を指導し、愛着形成の大切さを伝える活動に力を注ぐ。


週刊ほーむぷらざ「彩職賢美」|輝く女性を応援!
今までの彩職賢美 一覧


撮影/比嘉秀明 文/赤嶺初美(ライター)
『週刊ほ〜むぷらざ』彩職賢美<1339>
第1669号 2019年7月25日掲載

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