マネー
2019年6月13日更新
意志ある人にお金はたまる|女性のイマドキ!マネー術[3]
文・岡田有里(ファイナンシャルプランナー)
行動で切り開く独身女性のマネープラン
30代後半独身女性で貯金がなく、「このまま独身だったら…」と老後が不安になり始めた方はいませんか? 老後の備えはいくら必要? どうすればためられる? 運用した方がいいの?など、考えるほど不安が膨らんでいませんか?
独身は自由にお金と時間を使えますが、老後は誰にも頼れません。老後も楽しく過ごすためには老後の資金計画が必要です。今日からマネーに強くなりましょう!
女性の老後は約30年 生活費は5000万円以上
女性の老後は25~30年間と想定して資金準備が必要だと筆者は考えます。厚生労働省の簡易生命表(2017年)では、女性が90歳まで生きる割合が50%を超え、死亡数が最多だった年齢が93歳でした。この事から女性の寿命は90歳を超える可能性が高いと想定して、老後対策が必須だと分かります。
家庭で育むお金の管理能力
2017年の沖縄県女性の国民年金と厚生年金を合わせた平均受給額は月額11万3335円、30年分(360カ月)の年金受取額は約4080万円でした。
一方で65歳以上の独身者の生活費は月額約14.6万円でしたので、30年分(360カ月)の生活費は14.6万円×30年(360カ月)=5256万円となります(2017年 総務省家計調査より)。
30年間に必要な生活費が約5256万円に対して受け取れる年金の予想額が4080万円の場合は、1176万円の不足を貯蓄で補う必要があります。1176万円を自力でためるには、40歳から始めるなら65歳まで毎月3.9万円を継続して積み立てなければなりません。
老後の生活費14.6万円は統計上の数字であり、内訳をみると住宅費の計上が1.4万と少ないので、賃貸住宅の場合は差額の上乗せが必要です。旅行費用や車の購入費も含まれないので、実際はもっと大きな金額になると予想されます。
自分が求める未来のカタチによって老後資金の金額は変化します。自分の未来に何を求めますか? 未来のイメージを明確にして必要な金額を計算し、自分に最適な貯蓄・運用スタイルを選んでいくことをお勧めします。
米国の家計金融資産 株や投資信託で3倍に
日本銀行調査統計局によると、日本の家計金融資産の中で株や投資信託などリスク資産が占める割合は18.6%であるのに対し、アメリカは46.2%を占めています。ちなみに日本の家計では現金・貯金が51.7%に対し、アメリカは13.7%です。リスク資産とは運用で増減する資産の事ですが、このリスク資産の保有比率の差によりアメリカの家計金融資産は1995年から2016年の21年間で3.32倍に伸びましたが、日本は1.54倍に止まりました。今後は日本でも長期の資産積み立て・運用を進めて家計金融財産を育てる必要があるでしょう。
マネー知識は女性の教養 運用・保障学び行動を!
「お金が無いから貯金できない」と思いがちですが、貯金がある人と無い人の差は収入差だけではなく、意志をもって行動したかどうかだと筆者は考えます。例えば「忙しくて時間がない」は言い訳で「時間は作るもの」と言います。同様に「お金が無いから貯金できない」ではなく、「お金を工夫すれば貯金は可能」と筆者は信じています。行動しなければお金もたまらず、未来は開きません。老後に不安を感じる独身女性はマネーの教養を上げる努力をして自分に合う運用と保障を選び、1日も早く行動をスタートしましょう。
おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
30代後半独身女性で貯金がなく、「このまま独身だったら…」と老後が不安になり始めた方はいませんか? 老後の備えはいくら必要? どうすればためられる? 運用した方がいいの?など、考えるほど不安が膨らんでいませんか?
独身は自由にお金と時間を使えますが、老後は誰にも頼れません。老後も楽しく過ごすためには老後の資金計画が必要です。今日からマネーに強くなりましょう!
女性の老後は約30年 生活費は5000万円以上
女性の老後は25~30年間と想定して資金準備が必要だと筆者は考えます。厚生労働省の簡易生命表(2017年)では、女性が90歳まで生きる割合が50%を超え、死亡数が最多だった年齢が93歳でした。この事から女性の寿命は90歳を超える可能性が高いと想定して、老後対策が必須だと分かります。
家庭で育むお金の管理能力
2017年の沖縄県女性の国民年金と厚生年金を合わせた平均受給額は月額11万3335円、30年分(360カ月)の年金受取額は約4080万円でした。
一方で65歳以上の独身者の生活費は月額約14.6万円でしたので、30年分(360カ月)の生活費は14.6万円×30年(360カ月)=5256万円となります(2017年 総務省家計調査より)。
30年間に必要な生活費が約5256万円に対して受け取れる年金の予想額が4080万円の場合は、1176万円の不足を貯蓄で補う必要があります。1176万円を自力でためるには、40歳から始めるなら65歳まで毎月3.9万円を継続して積み立てなければなりません。
老後の生活費14.6万円は統計上の数字であり、内訳をみると住宅費の計上が1.4万と少ないので、賃貸住宅の場合は差額の上乗せが必要です。旅行費用や車の購入費も含まれないので、実際はもっと大きな金額になると予想されます。
自分が求める未来のカタチによって老後資金の金額は変化します。自分の未来に何を求めますか? 未来のイメージを明確にして必要な金額を計算し、自分に最適な貯蓄・運用スタイルを選んでいくことをお勧めします。
米国の家計金融資産 株や投資信託で3倍に
日本銀行調査統計局によると、日本の家計金融資産の中で株や投資信託などリスク資産が占める割合は18.6%であるのに対し、アメリカは46.2%を占めています。ちなみに日本の家計では現金・貯金が51.7%に対し、アメリカは13.7%です。リスク資産とは運用で増減する資産の事ですが、このリスク資産の保有比率の差によりアメリカの家計金融資産は1995年から2016年の21年間で3.32倍に伸びましたが、日本は1.54倍に止まりました。今後は日本でも長期の資産積み立て・運用を進めて家計金融財産を育てる必要があるでしょう。
マネー知識は女性の教養 運用・保障学び行動を!
「お金が無いから貯金できない」と思いがちですが、貯金がある人と無い人の差は収入差だけではなく、意志をもって行動したかどうかだと筆者は考えます。例えば「忙しくて時間がない」は言い訳で「時間は作るもの」と言います。同様に「お金が無いから貯金できない」ではなく、「お金を工夫すれば貯金は可能」と筆者は信じています。行動しなければお金もたまらず、未来は開きません。老後に不安を感じる独身女性はマネーの教養を上げる努力をして自分に合う運用と保障を選び、1日も早く行動をスタートしましょう。
おかだ・ゆり/ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業を経て沖縄へ。女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動
『週刊ほーむぷらざ』女性のイマドキ!マネー術
第1663号 2019年6月13日掲載
この記事のキュレーター
- キュレーター
- 岡田有里
これまでに書いた記事:70
ファイナンシャルプランナー。ファイナンシャルアライアンス(株)沖縄支店所属。外資系企業に就職し海外勤務を経験し、2000年に沖縄へ。「私の未来に安心を!」をテーマに、女性のマネー知識の底上げをライフワークに活動。