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2018年12月13日更新

[彩職賢美]クラウンホテル代表者の新崎好子さん|老舗ホテル切り盛り 愛着ある街を元気に

「仕事もプライベートも和服がトレードマーク。創業52年、沖縄市の老舗ホテルとして多くの人に愛される「クラウンホテル」の代表者・新崎好子さん(72)は、「人との出会いやつながりは、ホテルだからこそ得られる楽しみ」と、にこやかに語る。今年10月には、新たに別館をオープン。わが家にいるようなくつろぎの時間を提供し、地域の活性化にも力を注ぐ。

人との出会い楽しみ、力に

クラウンホテル 代表者
新崎好子 
さん

ホテルが建つのは沖縄市の中心市街地。外国人向けの店やライブハウスが立ち並ぶコザゲート通りからほど近い場所だ。クリスマスディスプレーに彩られた館内では、和服姿の新崎さんが宿泊客やスタッフとなごやかに談笑する。

「お客さまの5割は外国の方。10日から1カ月と長期での宿泊も多く、わが家にいるようなおもてなしを大切にしています。クリスマスの飾り付けは、創業時からの恒例なんです」

和服は外国人客を意識してのことかと思いきや、実は「亡くなった夫に、『和服を着たほうが落ち着いて見える』と言われたのがきっかけ。普段着も着物。洋服を着るのは街の清掃と孫の運動会の時くらい」と笑う。

スタッフには「お客さまに聞かれたことには即答できるように」と、市内のお店からバスの乗り方まで、いろいろな情報を頭に入れておくよう伝える。「お客さまから楽しかった、良かった、おいしかったお店があったと聞けば、私も実際に行って体験してみます。丁寧な接客がリピーターにつながっています」。

心に残っているのは、阪神・淡路大震災で被災し、沖縄市の招待で滞在した年配のご夫妻のこと。郷里に戻った夫妻から、手紙とともに和装用の草履をプレゼントされた。

「一瞬にして家を失ったご夫婦のつらい思いが、沖縄市で癒やされたかと思うとうれしかった。ホテルを通した人との出会い、つながりが、私の頑張る力になります」



開業は1966年。復帰前は米軍人向けだったこともあり、体格のいい外国人でもくつろげる、ゆったりとした造りの客室が特徴だ。「家族経営で、当時は人手を確保するのも大変。客室の清掃やベッドメイキングも私がしていました」と振り返る。

経営者はホテルのすべての仕事をこなせるように、というのが亡き夫の考え。「経理やマネジメントだけでなく、食材調達も皿洗いもやりますよ。沖縄市の老舗ホテルはみんな、おかみさんたちが頑張っていて、女性の細やかさと強さがホテルには必要だと感じています」。

プロ野球の春季キャンプをはじめ、スポーツ合宿のメッカとなっている沖縄市。バスケットボールやサッカーのプロチームのホームタウンでもある。「スポーツ観戦やイベントなどで足を運ぶ人が多くなり、宿泊ニーズが高まっていると感じています。新しいホテルも増えてきてうれしい」

市内の中小11ホテルが加盟する沖縄市コザホテル組合の組合長を15年ほど前から務め、市内ホテル全体のサービスや経営状態の向上にも力を注ぐ。「古くからあるホテルでは経営者が世代交代し、最近加盟した新しいホテルの経営者の方も皆さん若い。苦しい時期も一緒に乗り越えてきた先輩方から学んだことを伝え、つないでいくのが私の役目」。

今年10月には、別館「クラウンホテルアネックス」を開業。「ホテルは総合産業。食材や人材の確保、設備のメンテナンスなど、さまざまな部分で地域の人・もの・企業へ経済効果が波及します。地域の活性化に貢献できれば」と前を見つめる。愛着のある街を元気にするための行動力とアイデアは尽きない。

10月に新ホテルをオープン

今年10月、本館から10分ほど離れた場所に、ビジネスでの宿泊をメインにした別館「クラウンホテルアネックス」をオープンした。「シック」「ラグジュアリー」をコンセプトにした同ホテルは、ブラウンを基調に、落ち着きのある開放的な空間。新崎さんは、「スポーツシーズンになると連日満室で、ご予約をお断りしなければならない状況でした。これからは別館をご案内できるので、ホッとしています」とにこやかに話した。

お土産に人気! 地元食材使ったオリジナルソース
写真提供・クラウンホテル

宿泊客にお土産として人気なのが、ホテル自慢のオリジナルステーキソース「B.Cスタンダードソース」。

「『海外では各ホテルでオリジナルのソースがあるのに、ここはないの?』と、外国からのお客さまに言われたことが誕生のきっかけ。地元の材料で何かできないかと考え、当時の料理長と一緒に試行錯誤して作り上げました」。

B.Cスタンダードソースは、市内の農家から仕入れたマンゴーに米みそや黒糖を配合したまろやかな味わいで、ステーキにぴったり。沖縄市産業まつりで観光協会長賞を受賞したほか、2012年12月には、沖縄市地域ブランド認定制度「コザスター」の認定第1号となった。


新崎さんのハッピーの種

Q.休日の楽しみは?
大学4年生から小学生まで、8人いる孫たちとの食事と、ガーデニングです。

孫たちと話していると、若い世代の情報をいろいろともらえる。スマートフォンの使い方も教えてもらっています。食事代が授業料です(笑)。孫たちもみんな大きくなり、アルバイトをしている子もいるので時間を合わせるのがなかなか難しくなってきましたが、とても楽しみな時間です。

自宅の庭のガーデニングはライフワーク。ホテルに飾るハイビスカスなどの花木や、レストランで使うシークヮーサーを植えています。やるからにはきちんとしたい性格。作業した翌日は腰が痛くなるけど、季節の花をめでるのも好きだし、やめられないですね。

◆問い合わせ先/
クラウンホテル
098‐933‐2551


PROFILE
あらさき・よしこ

1947年、那覇市出身。1966年、夫とともに沖縄市上地にクラウンホテルを開業。98年、代表者に就任する。2018年10月、沖縄市胡屋に別館「クラウンホテルアネックス」を開業した。沖縄市コザホテル組合組合長、沖縄市商工会議所副会頭なども務める。


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撮影/比嘉秀明 文/比嘉千賀子(ライター)
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1320>
第1638号 2018年12月13日掲載

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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