企業紹介
2018年8月30日更新
(有)グリーンフィールド[今どき野菜トピック!]
野菜にまつわる話題をピックアップ! 昨今利用者も増えているカット野菜を製造・販売する企業や農業の活性化を目指して設立された野菜のテーマパークを紹介。意外と知らないゴーヤーの品種についても話を聞いた。
安心・安全なカット野菜を提供
(有)グリーンフィールド
傷んだりしたものが含まれていないか細かく手作業で確認する
「手軽に野菜」を新しい技術で
200種余 時季問わず安定供給
洗うことなく、刻みも不要、すぐに利用できる手軽さから人気が高まっているカット野菜。その製造・販売を手掛け、ことしで創業13年目を迎える(有)グリーンフィールドは、単品のカット野菜をはじめ、パッケージサラダ、冷凍野菜など200種類以上の商品を扱う。スーパーやコンビニ、外食産業や給食向けに出荷するほか、個人向けにネット販売も行っている。
同社の大城洋専務取締役(38)は「創業者が海外視察でアメリカに行った際、店頭にカット野菜やパッケージサラダが並んでいるのを見たそう。当時は、沖縄はもちろん日本国内ではカット野菜の販売はほとんどなく、将来的に需要が高まるはずと目をつけたと聞きました」と話す。定番のキャベツや玉ネギ、ニンジンのほか、沖縄はチャンプルー料理が多いことから、ゴーヤーやパパイアのカット商品などと、品数を増やしていった。
時季に関係なく、商品を提供している同社。「冬は自社農場の県産野菜を使い、野菜の少ない夏場は長野県や群馬県などの契約農家から仕入れた野菜を活用。安定して供給できる仕組みを作っています」と大城さん。
野菜スープも登場
同社がこだわるのが「直接口にするものだからこそ、品質、おいしさにこだわり安心・安全なものを提供したい」ということ。「食品に万一のことがあった際、スピーディーな原因追跡と情報提供を可能にしたトレーサビリティーシステムを導入。さらに、食品安全マネジメントシステム(ISO22000)の認証を受けるほか、米軍基地への納入条件で、極めて厳しいとされている在日米軍食品検査機関の衛生検査にも合格しています」と大城さんは説明する。
野菜を洗浄する際は水道水と食塩、二酸化炭素を電気分解して生成した無味無臭の「電解水」を使い殺菌洗浄。さらに鮮度や温度も重視。野菜の洗浄や殺菌、脱水後は冷却し、5度以下にすることでシャキシャキ感や適度な水分を保つようにしているという。
ことし、野菜ソムリエとコラボして作ったスープ「菜・色・健・美 BEAUTY SOUP」も販売。カボチャの甘みが特徴の「温もり かぼちゃ」、トマトと赤ピーマンを使った「負けない トマト」、ニンジンや島ニンジンを使った「潤い にんじん」の3種がある。
「野菜のへたや皮に栄養素がたっぷり入っているので、そこも利用している。素材のおいしさが際立つ自慢の品々」と話す。「今後はドラゴンフルーツやトウガンなどを使ったスープも検討中。7アイテムくらいに増やしたい」と大城さんは手応えを感じている。
何度も手洗いし衛生面に徹底して気をつかう
カット野菜を丁寧に袋詰めする職員
専務取締役の大城洋さん
(有)グリーンフィールド
098-866-9009
沖縄県那覇市港町4-2
http://www.114.co.jp