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2018年5月31日更新

家事の分担は? 育児の悩みは? パパ4人の座談会

実際のところ、育児にどんな風に参加している? 家事分担はどうしている? 30代から50代まで、4人の父親にホンネを聞きました。


 

妻と共有、分担 今の一瞬が宝物


パパスイッチはさまざま

Q.父親になった自覚はいつ生まれましたか。

玉那覇
強く実感したのは、立ち合い出産の時。「この子のために僕は頑張ろう」と思いました。

内間
うちは、陣痛がきて入院して、生まれたのは4日後。その間、仕事は休みをいただいて、ずっと妻をマッサージしていて。帝王切開で立ち合えなかったのですが、助産師さんからわが子を抱かせてもらった瞬間に、「あ、父になった」という実感が湧きました。

新垣
スイッチが入ったのは、生後1カ月。
妻が39度の熱を出し、インフルエンザがまん延していたので実家に帰したんです。母乳育児でかかりつけの小児科も決まっていない中、丸2日ほとんど寝ず、風呂も入らず。3時間に1回検温をして。「この子の命が自分の手にかかっている」のは、仕事で国際紛争地域に行ったことよりもプレッシャー。世のママたちはこんな重圧を感じているんだと感じました。同時に、一人でも子どもを守れるようになろうと決意しました。

上原
妻が妊娠中で、実感はまだ湧かないのですが、ベビー用品のお店や妻の健診に一緒に行く中で、少しずつ芽生えてきています。

玉那覇
お母さんは、体の変化でスイッチが入っていくけれど、父親になることって、誰も教えてくれない。そこは、お父さんの悩みかもしれないね。


Q.子育ての楽しさ、悩みはありますか。

新垣
子育ては、生きがい。この瞬間って今しかない。2週間の出張から帰ってくると、子どものしゃべり方が違いますからね。
悩みというか、妻と教育方針が食い違うことはある。どっちも真剣だから譲らなくて。うちは、教員である妻が厳しめで僕が優しめ。

玉那覇
役割分担するのは、いいことだと思う。今は「ダブルマザー」といって、どっちも几帳面で子どもを追い込んじゃう夫婦が増えているそうです。

内間
うちは夜泣きが大変で、余裕が無い時は口調が強くなってしまい後悔したことも。「今夜も泣くのかな」「いつまで続くのだろう」と妻も私も不安でしたが、だんだん寝てくれるようになりました。
子どもが泣きやまない時、最終手段はママのおっぱい。父親の存在意義って何だろうと思ったこともあったのですが、だんだん私を求めることが増えてきた。子どもの成長を感じられて、うれしいですね。

玉那覇
うちは今は落ち着いているかな。親が思う存分関われるのは最初の10年。いずれ子どもは親と遊ばなくなるから、その間しっかり関わった方がいい。今はちょっと寂しいくらい。でも、子どもが穏やかに寝ているのを見ると「じわー」っとくるね。起きたらATM扱いだから(笑)。
子育てで思うのは、子どもに失敗談を話した方がいいということ。父親は大黒柱であらねば、と思うと苦しくなる。人間味を見せると、子どもも安心していろいろ話してくれる。
それから、やっぱり家庭の中心はお母さん。妻がニコニコしていられるように、ストレスがたまっていたら「お茶に行ったら?」とフォローするのがお父さんの役割じゃないかと。「ただいま」の声のトーンで、妻の気分は大体分かる。

新垣
確かに(笑)。


Q.子育て・家事の分担はどうしていますか。

上原
4月に異動があって帰宅が遅いのですが、妻が全部やってくれていて申し訳ないなと。その分、土日に朝早く起きて家事をして、カバーしています。

玉那覇
子どもが小さいころは、曜日で分担していました。職場には事情を話して理解してもらって。当番じゃない日は、しこたま働いて飲みにも行く。妻がいないときは、子どもと外食したりね。眉間にシワを寄せず、楽しむのが一番!

新垣
家事を書き出して割り振ったこともあったけど、家庭が職場化してギスギスしちゃった。片方が忙しそうにしていても「そっちの担当でしょ」みたいな。
これは良くないなと、余裕がある方が家事をすることに。いろんなことをお互いが経験して、大変さを分かっておく。チームとして助け合うのが一番大事。

内間
一人暮らしが長かったので、家事は苦じゃない。今は、できる人がご飯を作って、洗い物か洗濯かを分担しています。
今は仕事から帰ると子どものご飯は済んでいるので、お風呂を担当しています。


「子育てしやすい風潮に」


Q.夫婦のコミュニケーションで大事なのは。

新垣
とにかく共有すること。家事も育児も仕事もお互いの気持ちを知っていると、会話が生まれて、共通の目標ができる。

内間
子どもが生まれて二人で食事に行くことはなくなったのですが、卒乳後、家で一緒に飲んだら妻が喜んでくれて。こういったことが大事なんだなと。

上原
私の帰宅が夜遅くても一緒に食卓についてくれるので、短時間でも意識的にテレビを消して、会話をするようにしています。

玉那覇
欧米では夫婦は、最初はラブラブ、10年の子育てを終えてラブラブに戻るのに、日本では、10年の間に何かがあって憎み合う(笑)。子育て期間を、お互いきついところだねと、相手を尊重しながら乗り切ることが大事だなと思います。


Q.妻からのうれしい一言は何ですか。

一同
「ありがとう」。

内間
分担した家事でも、妻は必ず「ありがとう」と言ってくれて、うれしいしやってよかったと思える。僕はなかなか言えなくて。照れちゃうんですよね。

玉那覇
妻にも子どもにもありがとうと言い、具体的にほめるといい。それは仕事と同じだなと思う。


Q.子育てに積極的なパパは増えているようです。

内間
抱っこひもをつけているお父さんもざらにいるし、デパートでオムツ替えをしていても半分はお父さん。子育てに参加しやすい風潮だなと思います。

玉那覇
若い世代は当たり前になっているけど、管理職が追いついていない状況もある。子育て世代が管理職になると、もっと働きやすくなるのかな。


Q.子育てで得たことは。

玉那覇
忍耐ですね。僕は、もともとは超短気。一生懸命作ったご飯をこぼされたり、遅刻できない時にうんこもらされて(笑)。はーもーって怒って、反省して、を繰り返してきました。

新垣
精神的に、めっちゃ落ち着きました。子どもがいなければ、まともな人間になってなかっただろうなと思います。親が共働きで、子どものころ寂しい思いをしたのですが、娘を安心させることで、そのころの寂しさが癒やされている。
昔はガツガツ仕事をして承認欲求があったけれど、今は、この子の親ということが、何よりかけがえがない。

内間
子どもの成長と共に、父親にしてもらっています。僕は父と血がつながっていないのですが、とても大切に育ててもらった。父のような器の大きな親になることが目標です。
なかなか子どもができなかったので、授かれたことに感謝しています。この子がいてくれるだけで、こんなにも世界が変わるのかと。

上原
子どもが生まれたら、妻と緩急をつけて役割分担ができたらと思っています。子どもに会えるのが、より楽しみになりました。


妻も子どもも、具体的にほめる!「ありがとう」は最強。
撮影協力:西原町

イマドキ子育てvol2・パパの座談会|玉那覇敦也さん
時には外食! 楽しむのが一番。
玉那覇敦也さん(48)
中学3年生の娘、小学6年生の息子がいる。ファザーリングジャパンメンバー。西原町職員。


イマドキ子育てvol2・パパの座談会|新垣誠さん
妻とチームとして助け合う。
新垣誠さん(52)
3歳の娘がいる。ファザーリングジャパンメンバー。大学教授。


イマドキ子育てvol2・パパの座談会|内間恵介さん
子どもが成長させてくれる。
内間恵介さん(33)
1歳の息子がいる。ケアマネジャー。


イマドキ子育てvol2・パパの座談会|上原隆雅さん
もうすぐ父に。少しずつ実感。
上原隆雅さん(31)
妻が第一子を妊娠中。西原町職員。


参加者
玉那覇敦也さん(娘中3、息子小6)
新垣誠さん(娘3歳)
内間恵介さん(息子1歳)
上原隆雅さん(妻が妊娠中)

NPO法人ファザーリングジャパンは、「笑っている父親になろう」をテーマに、講演会やワークショップを開催する全国組織。
 


表紙撮影/比嘉秀明
『週刊ほーむぷらざ』第1610号 2018年5月31日掲載

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