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彩職賢美

2016年5月5日更新

ケアで愛犬元気【南谷てるみさん・ドッグマッサージセラピスト】

才色兼備『沖縄で働く女性は、強く、美しい』

彩職賢美

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マッサージと食 犬に癒やし
ドッグマッサージセラピスト・南谷てるみさん【ペット食育協会®認定指導士】



中城の自宅兼サロンで、アロマオイルを活用した犬のマッサージを行うほか、日々の食事作りを指導している南谷てるみさん(39)。家族の一員である犬のストレスを和らげ、体調管理に役立てるなど、愛犬を健康体へ導くためのサポートをしている。「ペットと心地よく暮らしたい」との飼い主の思いに応えられるよう、日々まい進している。





いろいろなワンちゃんと触れ合えるのがとても楽しい。犬も人と同じで、マッサージすることで気持ち良さそうな表情を見せるので、いいスキンシップになる」と、笑顔で話す南谷さん。マッサージは犬の体調に合わせて施術箇所や力加減を調整する。加えて、食事を見直すことで体質の改善に導く。

「マッサージは筋肉の痛みや凝りを和らげるのはもちろん、血液の流れを促し、皮膚トラブルの緩和にも。また、手作り食は犬の体調に合わせて食材を選べることや、使う素材が明確なことから、体質に合わない物を特定したり除去しやすいといったメリットがあります」と説明する。

例えば、「犬が足先をなめすぎて茶色に変色した状態を治したい」といった相談に対しては、ケア法として水分を取り排せつを促すようアドバイス。「食事の際、フードに加えてスープをあげるなど水分を十分に与えること。あわせて、代謝を上げつつ排せつを促すよう、膀胱や腎臓系に働きかけるマッサージを組み合わせるといい」といった具合だ。

定期的に行うマッサージや手作りごはん教室の参加者から、「犬に落ち着きが出てきた」「体調が良くなった」と喜びの声が上がるのもやりがいに。

もともと大阪でIT系の仕事をしていた南谷さん。夫の仕事の関係で沖縄に移住し、大好きな犬を飼い始めた。「私にとってペットは家族の一員であり、癒やし。犬と毎日触れていて、犬のために何かできることはないかと考えるようになりました」。大阪にいるころ体調を崩したことがあった南谷さんはその際、食事療法やアロマを使ったストレスケアに助けられた経験を思い出し、犬にも同じケア法ができることを知り、犬の健康を考えたドッグマッサージを勉強しようと決意。ドッグアロマセラピストの道を志した。

当時、県内では同セラピストを養成する講座がなく、実家のある大阪で短期集中講座を受け、資格を取得。沖縄に戻り、今のサロンを立ち上げたのは、2011年のこと。「目の下の毛が変色する犬の『涙焼け』など、それらの不調の原因ともなる、食の大切さに気付きました」と、食の勉強も開始。ペット食育協会が認定するペット食育指導士の資格を取得した。

ペット食育指導士は県内では珍しく、同指導士を名乗るには、毎年行われる認定更新試験にパスしなければならない。「日々、勉強の毎日です。本当にこの仕事が好きなんだと自分でも思います」と笑う。

そんな勉強熱心な南谷さんが、仕事に関する情報交換などを通し刺激し合う場が、女性の個人起業家で構成される団体「沖縄サロネーゼ」。昨年からウェブクリエーターの経験を生かし、「沖縄サロネーゼ」のホームページのデザインや更新も手掛けるように。

「仕事や旅行などで、家を空けにくかった経験から、今後は手作りごはんを提供する『犬のお預かりサービス』をしたい。大工の夫の協力を得て、ワンちゃん対応のリフォーム業も検討しています」と南谷さん。「ずっとペットと心地よく暮らしたい」という飼い主の思いに応えられるよう、技術の向上に努めている。



 

犬に優しい手作りごはん・おやつ


南谷さんの手作りペット食「鮭とレンコンのごはん」。擦ったレンコンの絶妙なとろみが、ワンちゃんの食いつきを良くする/写真


お手製の手作りおやつ「さつまいもスコーン」。調味料を使わないのはもちろん、さつまいもの自然の甘さがワンちゃんにも好評だそう/写真。




グラフィックデザインも


趣味の一つでもあるグラフィックデザインの技術を生かした作品。自宅から見えた満月をモチーフに好きな犬を登場させ、温かみのある仕上がりに。


台湾に行くのが楽しみ
近年は、仕事とプライベートで年に数回ほど台湾に行っているそう。台湾に行った際にはよく夜市に行くという南谷さん。写真は高雄の「夜市」。「親日の人が多く私が道に迷った時に親切に話しかけてくれたのがとても印象的。やはり食事がおいしいのが魅力」と話す。夜市のにぎわいや、屋台が所狭しと並ぶ雰囲気も好きという。



 

南谷さんのハッピーの種

Q.愛犬との日課はありますか?
犬の体調やストレス緩和のためのマッサージや食事も大切ですが、犬の毎日の散歩も欠かせません。家のすぐ横が海なので、海岸沿いを潮風を受けながら散歩しています。犬も人と同じで、運動をすることも大切です。

それと、職業柄、散歩の途中に他のワンちゃんを見かけると、無意識に表情をチェックしてしまいます。私が思うに、食の楽しみを知っているワンちゃんは、表情も柔らかだと思います。まったく無表情の子を見ると、心配になります。

Q.ペットを飼う上で注意したいことは?
特に梅雨時季ですが、湿気が多いためカビが関係した体調不良を起こすワンちゃんが多いのが気になります。カビの影響として、細菌が体内に侵入することで臓器に影響が出ることも。それと、夏場のクーラーによる冷えが意外に多いので気をつけたい。


ドッグマッサージと手作りごはん教室「Bonico」
電 話:098-943-2162
メール:doginfo@bonico.org
HP:http://www.bonico.org


PROFILE
みなみたに・てるみ
1976年、大阪府出身。高校卒業後、特殊メークの専門学校に通い、卒業後、写真スタジオでメークを担当。その後、制作会社に就職。ウエブデザインを担当。2002年に結婚した後、フリーのウェブクリエーターとして活動。08年、沖縄に移住し、犬を飼い始めたのを機にドッグマッサージの道へ。現在、手作りごはん教室なども手掛ける。



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撮 影/比嘉秀明
編 集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1213>・第1503号 2016年5月5日掲載

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安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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