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彩職賢美|沖縄の輝く女性にインタビュー

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2017年9月28日更新

[彩職賢美]NPO法人ママの働き方応援隊沖縄校浦添東学級代表の髙木利恵さん|赤ちゃんが先生に!

髙木利恵さん(37)は創業43年のリフォーム専門会社を経営しながら、赤ちゃんが先生役になって、高齢者施設などで命の尊さを伝える活動をしている。NPO法人ママの働き方応援隊が取り組む「赤ちゃん先生プロジェクト」だ。社会的に孤立しがちな働くママと赤ちゃんが主役。仕事と育児の両立に悩む髙木さんにとって同プロジェクトは「目からうろこ」だった。


 

人生の壁を乗り越え奮闘中

NPO法人ママの働き方応援隊沖縄校浦添東学級代表
有限会社仲地建装代表
髙木利恵 
さん

父親が亡くなって社業を継いだ髙木さんは、経営者としての仕事と家庭を何とか両立させようと奮闘中だ。子煩悩の夫は家事、育児とかいがいしく働いてくれるが、働くママにとって育児はデメリットとしか思えなかった。

かわいい盛りの2歳の男の子は月曜日から土曜日まで保育園に預けっぱなし。風邪などで体調を崩すと、月の半分は仕事を休まなければいけなかった。預け先を探したり仕事の調整をしたり…。子どものことを心底「かわいい」と思えない自分に嫌悪感を抱くことも。

日々もんもんと暮らすそんな時、取引先の女性社長から、子育て中の今だからできる社会貢献があることを教えられた。ことし2月に耳にし、4月に同応援隊の担当者の説明を受け、5月には講習を受けてメンバーになった。「ピンときました。子育て中は仕事に制限がかかるものという固定観念が足元から崩れ去りました」。行動は早かった。子育てが、仕事と家庭の両立に重圧をかけていた証しだろう。

同法人は2007年設立の全国組織。赤ちゃんとママが教育機関や高齢者施設、企業、団体を訪問して学び、癒やし、感動を共有することで人として大切なことを感じてもらう取り組みだ。子育て中にしかできないママ講師になるには、人前での話し方や小児救命救急の講習などを受ける必要がある。赤ちゃんの有無、年齢に関係なくできる、トレーナーとしての活動もある。

人生の大きな壁には育児のほかに2度ぶつかった。

高校時代、英語は中学校から学んでいるのにどうしてしゃべれないのだろうと疑問に思った。在学していたのは、県内有数の中高一貫の進学校。英語は中2のときに学年最下位にまで落ちるほど不振にあえいだが、英語を話すことには強い関心があった。「現地の生の英語に触れたらしゃべれるのでは?」と考え、高3の2学期から休学して、米国へ留学。留学中、テストは毎回落第。宿題は1教科に6時間もかかり、要領の悪さには何度も心が折れそうになった。でも髙木さんはめげなかった。 「ほかの留学生はポンポンとテストも宿題もこなすんですよ。ウサギのように。でも私はカメ、コツコツやるしかない」

留学期間も終盤になると要領も得、宿題はパッパッと片付け、テストもパスした。帰国後、英語の成績はかなり伸びた。それ以上に、「精神的な成長の部分が大きかった」と壁を乗り越えた自分を評価した。

社会人になってから、英語教師になることを目標に置き、塾で働きながら夢実現に向け精進を重ねた。そんな時に父親ががんで亡くなり、父が創業した会社を継いだ。自分の専門分野でもない、やりたいことでもなかったリフォームの仕事にポンと置かれた状況に、最初は大きな壁を感じた。でもたじろいではいられない。来るなと言われても現場に足しげく通い、就業の前後は資格試験の勉強に励んだ。米国留学のときのように「続けること」を自らに課した。

「その人が乗り越えられない壁は来ない」が持論だ。今、髙木さんは、英語を生かした活動と社業、赤ちゃん先生プロジェクトの三つを、いかに結び付けるかという新たな壁に挑んでいる。




会社の会議室の壁には、1級建築施工管理技士合格証明書などがずらり=写真上。みな、社長業を継いでからの努力の成果だ。
「置かれた場所で咲きなさい」(幻冬舎)。タイトルに引かれて何気に読みはじめた本だったが、読み進む内に、たちはだかる壁、そして苦しさが溶けていくようにすっきりしたという。


米国留学前に1年間の研修も
米国留学時の髙木さん(写真前列中央)。米国留学は、選抜試験突破後も1年間は、英語によるプレゼンや米国生活に対する下準備が課せられた。髙木さんはこの1年間の努力が認められ、留学費用の3分の1の援助を受けることができた。
中・高時代は成績不振だった髙木さん。でも根はポジティブ。地球儀で浦添市を探し、その小ささを実感。そして自分の悩みはなんとちっぽけかと自らを奮い立たせたという。


髙木さんのハッピーの種
Q.幸せを感じるのはどんな時?
シャワーを浴びている時間がくつろげるというか、一人になってほっとできる時ですね。夕食が済んで1日の終わりが近づくころ。湯船に入るのが好きですが、もう長いこと入ってないです。
一人の時って、アイデアがいろいろ湧きます。問題解決のヒントが得られます。貴重な時間ですが最近、子どもが私とお風呂に入りたがります。なので、一緒に入りながら2人で遊んでいます。

Q.趣味は何ですか?
海外ドラマを英語音声で見ることが好き。大学生~社会人生活の数年間はエイサー、三線演奏、カラオケ、ジョギングなどをやっていました。
現在は仕事、子育て、家庭の両立の模索中のため、趣味に時間が割けていません。当面の課題です。自分の時間は大事だとつくづく感じているので。
体を動かすこと、歌うことは好きです。10年前ですが、NAHAマラソンに初出場し初完走しました。

<ママの働き方応援隊の問い合わせ>
沖縄校浦添東学級・髙木
098-879-3598(仲地建装内)



PROFILE
髙木利恵(たかぎ・りえ)
1979年浦添市出身。昭和薬科大学付属中学・高校卒業(高校在学中、米国ノースダコタ州へ留学)。立命館大学産業社会学部卒業。帰沖後は父が代表の会社で働く傍ら英語教師を目指し、塾講師をしながら通信教育で英語教員免許を取得。2010年父が他界、母と同社を引き継ぐ決意をする。14年結婚後、同社代表取締役に。2歳男児と3人家族。1級建築施工管理技士など建築関係の資格多数。



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撮影/比嘉秀明・編集/上間昭一
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1271>
第1576号 2017年9月28日掲載

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