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2017年6月8日更新

【話題】沖縄で初「赤ちゃん先生プロジェクト」

赤ちゃんが先生! 2017年5月15日、全国で活動するNPO法人ママの働き方応援隊(合田三奈子代表理事)が沖縄で初めて「赤ちゃん先生プロジェクト」を行った。

子育て中だからできる働き方

赤ちゃん先生プロジェクトでは、0~3歳の子どもと母親が学校や高齢者施設などを訪れ、交流を通して、命の尊さを伝える。この活動を「赤ちゃん先生クラス」と呼び、赤ちゃんは「先生」、ママは「講師」で、仕事として報酬も支払われる。

この日、沖縄市の有料老人ホーム「ニヘーデービル」を3組の親子が訪問。約1時間、高齢者ら一人一人と言葉を交わしたり、歌や手遊びを楽しんだ。西村弥彦君(1)とお手玉をして遊んだ奥間ヨシさん(93)は、「かわいい孫ができた気分」と笑顔。高齢者らは、「小さな子と会うのは久しぶり」「こんな時代もあったなぁ」と赤ちゃんに触れ、満面の笑みを見せた。

弥彦君の母、由香里さん(37)は、高齢者の歓迎ぶりに感動し、涙を流した。「すごく喜んでもらえてうれしかった。半年間育児休暇を取って職場に復帰したのですが、育児休暇中は外との接触がなく気がめいる。そういうお母さんに知ってほしい」と目を輝かせた。施設のスタッフは「毎日接する職員でも引き出せない、高齢者の柔らかな表情や言葉に驚いた。ぜひ継続したい」と喜んだ。

同法人は、社会から孤立しがちな育児期に働く母親を応援することを目的に、5年前に設立。神戸東校代表の石丸真理子さん(52)は「母親に、子どもや自身の持つ力を“仕事”を通して感じてほしい」と話す。現在、全国で登録している母親は約2千人、累計約3千回の赤ちゃんクラスを行っている。

登録するには人前での話し方や立ち居振る舞い、小児救急講習など6時間の講座を受講(受講料3万円)、赤ちゃん先生として派遣されると1回2,000円の謝礼が支払われる。沖縄での活動を取りまとめる新里亜也子さん(52)は「講座内容は、社員教育として取り入れたいくらい内容の濃いもの。日本の無縁社会を解消し、子育て中がメリットになる働き方を創る活動を沖縄で広めていきたい」と力を込めた。7月1日に説明会が開かれる。問い合わせは、沖縄校浦添東学級(担当/高木)電話=098-879-3598へ。


高齢者から母親に、「子育て大変でしょう」「子どもをきちんと育ててね」というねぎらいや励ましもあった=沖縄市


『週刊ほーむぷらざ』第1560号 2017年6月8日掲載

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