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2017年5月11日更新

世界遺産「中城城跡」を多くの人に案内|キラリこの人[2]

中城村文化財案内人サークル「グスクの会」。メンバーの中村弘光さんは、週に3、4日ボランティアで中城城跡を案内するベテランガイドだ。

地元の宝を多くの人に

中村弘光さん(69)中城村文化財案内人サークル「グスクの会」


中城城跡の世界遺産登録を機に、村内の歴史研究有志グループらが中心となりスタートした「グスクの会」(新垣光栄会長)。同会で活動する中村さんは、ガイド歴15年のベテラン案内人だ。

もともと、中城村役場で働いていて、退職前から休みの土日を利用して同活動に参加。退職を機に本格的に始め、現在は週に3、4日、楽しみながら活動している。

ガイドの際、紹介するコースはいくつかあり、メンバーにより好みが異なるが、中村さんは、正門から城郭が造られた時の流れに沿って紹介することにこだわる。「中城城主の護佐丸を攻めた阿麻和利の軍やペリー探検隊一行も、この正門から入城したと考えられる」という具合に案内を始める。

歩を進め眺めの良い城壁に登る際は「風が強いですから、帽子とカツラは飛ばされないように押さえていて」と冗談も。笑いで一気に場が和む。また、「昔はこの敷地内に遊園地や動物園もあったんだよ」と話すと参観者は「へぇ~」と驚くという。その反応が中村さんのガイドに拍車をかける。


健康の一助にも

若いころから歴史を学ぶのが好きだったという中村さんは、「人に自信を持って教えるためには勉強が欠かせない。中城村史や沖縄の歴史書を読むのはもちろん、公開講座を受けたり、グスクの会でも定期的に学習会を行っています」と向上心を忘れない。「『おもしろかった』『楽しかった』と言われるのが一番の励みになり、ガイド冥利に尽きます」。

ガイドしながら歩くことは、自分にとってもプラスになるそう。「歴史を学んだり、歩いたりすることで認知症予防にも一役買ってくれると思う。世界の宝を多くの人に紹介できるだけでなく、体の健康にもつながるので長く続けていきたい」と話す。

そのほか同会では、村の南上原・北上原・新垣に延びる古道「ハンタ道」の案内や、毎年冬の時季に行われる「ツワブキまつり」の企画運営にも積極的に関わる。

「地元の宝である世界遺産を多くの人に知ってもらい、後世に伝えていくことが私たちの使命だと思っています。元気なうちは頑張りますよ」と笑った。



ガイドの当日は「今日はどんなお客さまを案内できるのだろう」とワクワクするという中村さん。中城城跡案内の希望は、希望日の1週間前まで要予約。
<問い合わせは>098-935-5719



約1時間をかけ、中城城跡の特徴を観光客に説明する中村さん(左から2人目)​


おそろいの法被で写真に納まる「グスクの会」のメンバーら。会員51人で構成される


※このコーナーでは、若者から主婦、シニア層まで、地域のために頑張る人を紹介。スポーツ・文化の分野で活躍する小中高生も取り上げます。


毎週木曜日発行・週刊ほーむぷらざ
「第1556号 2017年5月11日紙面から掲載」

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