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2017年4月6日更新

[彩職賢美]ダンサー ワッツアップ・アケミさん|ダンスは私の魂

ダンスに携わって23年。4歳でダンスと出合い、17歳で現在の「ワッツアップアケミダンススクール」を立ち上げたワッツアップ・アケミさん(27)。現在、3歳から高校生までの生徒約100人にヒップホップダンスを指導している。「親への感謝の気持ちを踊りで表現すること」を基本のスタンスに、ダンスの楽しさを伝えている。

彩職賢美|ワッツアップアケミダンススクール代表のワッツアップ・アケミ さん

楽しく踊り感謝を伝える

ワッツアップアケミダンススクール代表
ワッツアップ・アケミ 
さん


考えるより、まずは体を動かして!」。張りのある声がスクール内に響く。アケミさんが普段から生徒に掛ける一言だ。「言われたことを、理解してからやろうとすると出遅れてしまう。バラバラでも動いているうちに形になってくる」と言う。
ダンスが上達するにつれ、笑顔が増えてくる。そんな子どもたちの表情を見逃さず、「今の動きよかったよ」と声を掛ける。褒められた子は何度も同じ動きを繰り返し練習するようになり、集中力が増すという。

指導する上で大切にしていることがダンスで親に「ありがとう」の気持ちを伝えること。「テクニックを集中して教えれば大会の好成績につながると思いますが、そうでなく、下手でも楽しく一生懸命に踊ることが一番の目的。それに伴い技術を磨き、大会で勝てる子を育てたい」。そんなアケミさんの思いが子どもたちに通じ、昨年、一昨年とスクールのダンスチームが全国大会へ出場を果たし、練習にもより活気が生まれているという。
自身も現役ダンサーとして大会への出場を続けるアケミさん。「表に出るのをやめてしまったら進化が止まると思う。常に自分も前に進みながら時代に合ったダンスを教えなければと頑張っています」とニッコリ。これまでに県内のトップバトラーが集結する「MCCS 2on2 Free Style Battle」で優勝(3連覇)するなど、多彩なバトルでタイトルを獲得している。
「ダンスは年齢にあった動きや立ち姿、手の置き方など、1人1人の個性が出るので見ていて飽きません。10代ならエネルギッシュな動きだったり、年齢を重ねるうちに踊りに深みが増し、味が出る。そこがおもしろい」



17歳でスクール開校

ダンスとの出合いは4歳のころ。「バレエを習っていて、踊りが好きで、テレビでダンスを見てはまねしていました」と話す。8歳でプロダクションのオーディションに参加。「一緒にやってみない」と、声が掛かり本格的にダンスを開始。そのころから「将来はダンス講師に」と夢見ていたという。
ところが12歳のころ、プロダクションが閉鎖。しかし、独自にダンスの練習は続けた。中学の卒業を前に「自分にはダンスしかない」との思いが募り、「高校に進まず、ダンスをやっていい?」と父親に懇願した。「自分が決めたなら、頑張って一番になってよ」と父に背中を押され、指導を始めたのは中学を卒業した15歳のこと。地元沖縄市のダンススタジオに「キッズクラス」の指導者として2年勤めた後、独立を決意。17歳でスクールを開校した。

「最初は、街に出てチラシを配り生徒を集めました」。周りからは「この年で無理だよ」と冷やかされることも。「無理と言われると『見てろ!』と逆に燃えました」。そんな負けん気の強さでスクールを続けるうちに、口コミで生徒が増えていった。さらに小学校のクラブ活動や中学校の授業に取り入れられるなど、ダンスが注目を浴びるように。それが追い風となり、生徒が一気に増加した。
子どもたちに自信を持ってほしいと、イベントでダンスを披露する機会を増やしていき、自身が企画する若手の年齢別ダンスイベント「MTバトル」もことしで8年目を迎えた。「今後は、もっとダンスイベントを増やし、子どもたちが輝ける場を増やしたい。さらにスクールを法人化することが目標。卒業生の働き口にもなれば」と次なる夢に向かって、踊り続ける。




家族との時間が宝もの

家族で過ごす時間がとても楽しいというアケミさん。「私は無趣味で、今は8カ月になる子ども、ナツくんとの時間を持つのが幸せ。息抜きになっています」。週末もイベントやレッスンなどが多いそうで、丸一日休みが取れる日は、同じくダンサーの夫・佑矢さん(左)とダンスイベントに出掛けることが多いそう。ダンスのことをお互いに話すことで、自分たちの主催するイベントの参考にするという。
 


定期的に沖縄市内の保育園でもダンス指導をしているアケミさん。子どもたちの一生懸命な姿に真剣に応えてあげようと、「分かりやすく丁寧に」を心掛けている。(写真は本人提供)


アケミさんのハッピーの種
Q.家事と仕事の両立はどうしている?
夫がとても協力的で私がレッスン中には家で子どもの面倒を見てくれたりと、助けられています。また、イベントの企画やダンスの指導法のことで、行き詰まることもありますが、夫に相談することが多いですね。企画の内容を聞いてもらい、「これは変」「○○を追加した方がいい」などとはっきり言ってくれるので頼もしい。夫にはとても感謝しています。


PROFILE
ワッツアップ・アケミ
/ワッツアップアケミダンススクール代表・ヒップホップダンサー
1990年、沖縄市出身。本名・松崎明美。4歳でダンスを始め、8歳でダンス&ボーカルスタジオに所属。2002年、ソロダンサーとして活動を開始。多彩なダンスバトルやコンテストでタイトルを獲得。15歳でダンススクールでの指導。17歳で現在の「ワッツアップアケミダンススクール」を開校。保育園や子ども劇団へのダンス指導やイベントでのダンスの披露も積極的に行っている。



ワッツアップアケミダンススクール
090-6639-7953
http://okipara.ti-da.net/


週刊ほーむぷらざ「彩職賢美」|輝く女性を応援!
今までの彩職賢美 一覧


撮影/泉公(ララフィルム)・編集/安里則哉
『週刊ほーむぷらざ』彩職賢美<1249>
第1551号 2017年4月6日掲載

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スタッフ
安里則哉

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編集者
日々、課題ばかりですが、取材ではできる限り、対象者の人間性が引き出せたらと思い、仕事に努めています。食べることが大好き。そのためダイエットにも力を入れたところですが、いまだ実現せず(笑)。

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