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2017年3月23日更新

女性の薄毛 治療早いほど効果|教えて!ドクター当山<190>

加齢とともに気になり始めるのが髪の悩み。「抜け毛が増えた」「髪が痩せてコシがなくなってきた」「ボリュームがなくなってきた」など、抜け毛や薄毛に悩む女性も多いのでは? 今回はそんな薄毛治療について当山美容形成外科の當山護院長と當山拓也副院長に聞きました。

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薄毛治療~内服・外用・注射・自毛植毛まで~

男性型脱毛は女性にも
原因幅広く重複もあり


―春は抜け毛の季節だとか。


はい、春先と夏の終わりは髪が生え変わる時期です。本来、髪は抜けた分だけ生えてきますが、30歳を過ぎたあたりから髪の毛周期が乱れ、成長期に入る前の短い毛が抜けてしまうことが問題。男性ホルモンの影響によるものはAGA(男性型脱毛症)と呼ばれ、男性だけでなく女性にも見られます。
女性はほかにも、加齢、内分泌機能の低下、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、間違ったヘアケアなどの原因があり、複数の要因が重なることも。当院にも薄毛に悩む30代後半~60代の女性が多く来院されますが、早めに対処するほど効果が表れやすいのが特徴です。

―どんな治療方法がありますか?

拓也
治療は大別して三つ。まず内服薬。男性は髪を抜けにくくするプロペシアが主流でしたが、最近は抜け毛の原因となる男性ホルモンの働きをより強力にブロックするザガーロがお勧めです(囲み図参照)。
女性は飲み薬の漢方薬やミノキシジルの外用など血流を促すタイプが主流です。髪にハリやコシがなくなる理由の一つが、加齢やストレスなどさまざまな原因で頭皮が固くなって血流が滞ることで、血中に含まれるサイトカインが毛髪へ十分に届かないこと。漢方薬とミノキシジルを併用することで、大方の女性は髪にコシが出始めるなどの効果を実感されています。
より早くより高い効果をご希望の場合は、サイトカインを大量に含むご自身のPRP(自己多血小板血漿)を頭皮に注入する方法も。副作用の心配もなく安全です。
 

洗髪は夜、しっかり乾かす
治療は早いほど効果的


―薄毛が進行してしまったら、どんな対処法がありますか?

拓也
毛根が機能しなくなっていることが考えられますから、ご自身の後頭部から採取した髪を移植する単一植毛を行います。高い生着率で拒絶反応もなく、一度定着すれば髪が抜けてもまた生えてくるのがメリットです。

―ヘアケアで注意することは?

拓也
寝る前にきちんと汚れを落とし、しっかり乾かしてから寝ること。髪は寝ている間に育ちますし、ぬれている地肌は傷つきやすいためです。朝晩シャンプーする方がいますが、朝は頭皮が乾燥して傷つきやすいため抜け毛やフケの原因に。どうしても洗いたい場合はぬるま湯で優しく皮脂を洗い流す程度にするのがお勧めです。
薄毛の原因はさまざまですが、内服から植毛まで治療メニューが充実し、あらゆる悩みに応えられるのが当院の強みです。以前は薄毛=中高年のイメージでしたが、実は30代くらいから髪の悩みを感じ始める人も。治療は早ければ早いほど効果も出やすいもの。まずはお気軽にご相談ください。

 

薄毛治療の種類


内服薬(写真上)やローションなどの外用薬(左下)、PRP(自己多血小板血漿)注入(右下)、自毛植毛まで、治療のバリエーションも豊富。考えられる原因や抜け毛や薄毛の程度に応じて対応する



内服薬ザガーロの仕組み。AGA(男性型脱毛)の原因の一つと考えられるジヒドロテストステロンという男性ホルモンの産生を阻害し、ヘアサイクルを正常に近付ける​

女性の薄毛の主な原因
・加齢
・内分泌機能の低下
・ホルモンバランスの乱れ
・男性型脱毛
・ストレス
・間違ったヘアケアや、髪にストレスを与える生活習慣





護院長(左)と拓也副院長


當山 護 氏
当山美容形成外科 院長
東京医科大学卒業後、東京警察病院形成外科に国内留学。日本形成外科学会評議員や日本美容外科学会会長を歴任。当時最新の形成外科、美容外科の知識を携え帰沖、当山美容形成外科院長就任。以来、常に新しい技術を導入し続け、現在も美容外科業界のリーダー的存在。


當山 拓也 氏
当山美容形成外科 院長
東京医科大学卒業後、東京大学医学部形成外科学教室入局。東京警察病院、杏林大学形成外科等で研鑽を積む。リッツ美容外科・東京院、東京西徳洲会病院形成外科・美容外科医長、アヴェニュー表参道クリニック副院長をへて、昨年4月に医療法人形成会当山美容形成外科副院長に。



<この記事に関する問い合わせ先>
医療法人形成会 当山美容形成外科
098-867-2093
http://www.touyama.com
Eメール info@touyama.com

※次回は「下肢静脈瘤に対する新しいレーザー治療について」です。


<過去記事一覧>
『週刊ほーむぷらざ』 教えて!ドクター当山<190>
第1549号 2017年3月23日掲載

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